ムチムチ子豚を滋賀へ残し、娘と帰京し、ゴリラ先輩と語る

ニンタマを連れて、一時帰京。

先週の2日、ニンタマのミュージカルの習い事を、私のミスで休んでしまった

9日にも9時から15時までのレッスンがあり、本来、そこは休むつもりでいたのだが、全部で四回のレッスンの中、二回連続で休むと、さすがに27日の発表会に間に合わないだろう

仕事は新幹線の中でもできるし、8日の午後に一度東京へ戻り、9日のレッスンを受けさせ、ついでに湿疹の経過もあるので皮膚科も受診して滋賀へ戻る…という算段だ。

お義母さんにその旨を伝えた時、プン助が「プン君も行く!」と、言い張ったら大変だから、病院へ行くといって、さりげなく消えて、病院が混んでてもどれなくなっちゃった…と、いうことにした方がいい…とアドバイスを受ける。

7日に従兄の12歳のお兄ちゃんのT君も来ているが、やはりいきなり姉と母が一晩留守をするのはショッキングに違いない。

8日、プン助がT君と一緒に琵琶湖へ行くという浮かれているタイミングで、

「じゃあ、ママはニンタマと病院行ってくるね」

と言うと、全く疑いもせずに上機嫌に「バイバイ~」と、手を振っていた。

作戦成功…と、思ったのもつかの間、いつもは煩くてウザさ満載のプン助のことが気になって仕方なくなった。

新幹線で大騒ぎしている子供を見て、

「うちもプン助がいたら、大変だっただろうな。アイツがいないとなんて楽なんだろう」

と、思う一方、

あのムチムチ野郎、今ごろ寂しがってないかな…ママとネエネがいないってショック受けてないかな」

と、ちょっとしたプン助ロス状態。

なんて面倒くさいのだろう。普段のウザさと、いない物足りなさの中間みたいなのが丁度頃合いがいいのだが、ウザさと寂しさの二択しかないのが、なんともなぁ…。

 

お義母さんが、

「友香さんが帰ったら、(旦那さんが)一食でもごはんつくらなくていいから、楽なんじゃない」

と言って、畑で採れた野菜をいっぱい持たせてくれた。これは、作らないワケにはいけないなぁと、スーパーで肉などを買い足して帰宅すると、たまたま早く帰宅していた旦那さんが、既に夕食を準備して待ってくれていた。

あら、ご飯つくらないで済んじゃったよ…ラッキー!

 

一段落して、滋賀へ電話をして、プン助に代わってもらう。

「ごめんね、病院が長引いちゃって…、でも明日必ず帰るから、待っててね」

と、伝えると

「うん、寂しいけど、待ってる…」

と、プン助。

なんていじらしくて、可愛いんだ。普段はウザイけど。

いや、普段ウザイから、たまにいじらしい事をいうと、可愛いのだろうか?

ウザさと可愛さはセットなのだろうか?

とりあえず、明日は何があろうと帰らなければなるまい。

 

夜、久しぶりに旦那さんと語る。

実は来年、舞台をやりたいと思っているのだが、そのことについて話した。

旦那さんには、3,4年前から、

「いい加減舞台をやらないとダメだ」

と、言われ続けていた。

ここ、数年、ありがたい事に映像の脚本を書く機会を貰い、なんとか子育てをやりながらも仕事をやれていたが、舞台となると中々難しい。

演劇の稽古は後半になると、1時~10時くらいまでやるのが、普通なのだ。

最後に私が、舞台の脚本演出をやったのは、丁度東日本大震災の時期だった。

あの頃は、まだ子供もニンタマ一人だった。

当時ニンタマも1歳半。

私の母と旦那さんのお母さんに、代わる代わる面倒を見てもらうことも可能だった。

しかし、今はプン助もいる。

家ではいつも大騒ぎして、暴れたり泣いたり叫んだり、中々平和な時間帯がない有様。

稽古期間中、子供二人の面倒を見て貰うのは、さすがに申し訳なさすぎる。私が、高齢な上、子育て下手というのもあるが、私一人でも一週間、ワンオペ育児をすると疲れのあまり、精神が持たなくなってしまう。

公演を打つには、夜子供をどうするかが解決しなければ、無理なのだ。
 

○解決策

・近い稽古場を借りて、稽古場に子供らを連れてくる。

→あまりアダルトな内容の稽古はできない。稽古中子供が騒いで、出演者やスタッフに迷惑をかけてしまう心配がある。夜10時まで稽古場にいたとして、その後、帰宅したり風呂に入るとなると、子供は毎日夜更かしになってしまう。

・親戚や周囲の助けが無理な日は、シッターを頼む。

→二人の子供のご飯から風呂、寝かしつけ…などをお願いできるシッターはいるのだろうか?大体、安くても自給2500円くらいだとして、どれだけ掛かってしまうのだろう?(そんなお金はどこから出て来るのか?)そして、その間、自分は宿題をみてやったり、習い事…はともかくとして、最低限の洗濯や家事ができるのだろうか?稽古は打ち合わせがあったりして、時間通りに終わらなかったりする。シッターさんに頼むには、前もって何時から、何時と決まっていなければならないはず。一体、どのようにお願いすればいいのだろう?

 

色々考えても、考えがまとまらず、結果、いつの間にか6年近く経ってしまった。

見切り発車的に子供を二人生んだ考えなしの私は、その時点では、6年もの間、舞台をやれなくなるとは思っていなかった。

なんとなく、2、3年でまた公演がやれるような気がしていた。

なぜ、そんなに楽観的だったのだろう…。世間知らずな若者でもないはずなのだが、自分の考えの浅さに今更ながら驚く。

実際にやりたいと思えば思うほど、道のりが遠いと自覚せざるを得なかった。

舞台の脚本だけ書かせてもらったりはしていたが、いざやろうと思うと、どんどんブランクが開いていき、どうしたものか途方に暮れていたのも確かだ。

舞台にすべてを注いで生きられた若いころ(といっても30代)とは違って、日々のおさんどんとや、家事、子供の生活にまつわることにもかなり時間とエネルギーを費やされる。

その上、体力はどんどん落ちている。

舞台から離れれば離れるほど、舞台をやりたい気持ちは膨らむのだが、最早道が見えない。

しかも劇団宝船は今まで「恋愛ホラーコメディー」をモットーに作品を作っていた。

だが、今、常に夜は家にいる生活で、周囲の恋愛事情からもとんとご無沙汰。自らが滝に打たれるように、恋愛修行をしていたのも、遠い他人事のようにしか思えない有様。

ここ数年は、糞尿にまみれ、おさんどんと家事に追われ、友達と語る時間もなく、迫りくる老いに怯え、誰とも何も分かち合えず、誰かと距離をつめて親しくなる余裕もなく、かといって落ち込む余裕もなく、完全に自分の立ち位置を見失っている有様。

何をやっても迷走としか感じられず、ずっと焦っていた。ずっと舞台をやりたいと思っていたが、今舞台をやりたいという思いも迷走なのかもしれない。

舞台をやりたいと願いつつ、数年ウダウダ悩んでいたのだが、やれない理由を考えても仕方がない。もはや腰を上げてから、やれる状況を作った方がいいような気がして来た。

というわけで、来年絶対舞台をやる…と決めたのだが、旦那さんに

「俺はずっと前から、舞台をやらないと駄目だって言ってたのに、まあ家のこととか考えてくれてたんだろうけど、ずっとやらなかったから」

などと言われ、なぜか、険悪になってしまう。

だから、やるって言ってんじゃん!でもさぁ…どう考えても無理だったんだよ!来年からはプン助も学校だから、とりあえずお迎え行かなくても帰ってくるし、それでできるかなって思ったけど。」

「だから、そういうこと言ってたら、ずっとできないから、もっと早くやった方が良かったんだよ」

「でもさ、もうブランクありすぎて、やりたいこといっぱいあるつもりなのに、どうやったらいいかとか、ちゃんと演出とかできるのかとか色々心配だったし、子供だって熱だしたりするしさぁ

「そういうこと言ってるから、やれないんだよ。何かを決断しないと、埋もれていくだけなんだ。お尻を切らないとやらないタイプじゃん?早く決断しないと、やれないまま終わるんだって」

「だから、やるって言ってんじゃん!」

と、堂々巡り。

久しぶりに語る時間が出来て、折角応援してくれているのに、何故か楽しい雰囲気にならず、夜は更けて行き、疲れ果てて寝る。

 

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琵琶湖で泳ぐぜ

 

午前中は仕事をさせてもらい、午後から、琵琶湖へ行く。

お義父さんが、仕事でいないので、お義母さんとニンタマとプン助と歩いて20分ほどの真野浜へ。

初めて琵琶湖で泳いだ時は、沖縄やバリ島やハワイの海と違って濁っているし、色鮮やかな魚もいないと、今一つ気乗りしなかったのだが、毎年琵琶湖へ来るようになってだんだん琵琶湖が好きになっていた。

シーズンによっては、シジミ貝が取れるし、よくよく見ると色鮮やかではないが、ちゃんと小魚なども見える。

何より、海みたいに塩辛くないので体がべたべたしない。

波もあるにはあるのだが、海ほど激しくなく穏やか。

ニンタマなどはプールではそれほど泳げないが、琵琶湖ではあの魚をもっと見たい…みたいな目的意識が芽生えるのか、びっくりする程、長くもぐったり泳いだりする。

プン助も昨年まではどんなに言っても顔を水面につけなかったのだが、今年は保育園のプールで友達が顔をつけて泳いでいる様を見たせいか、急に顔をつけて泳ぐようになった。

プン助はもともと、親がどんなに言っても自分で服を着たり、靴を履いたりせず、いつも親にやってもらおうとするタイプなのだが、自分で服を着たら○○へ連れて行ってあげるよ、などと言うと、ものすごい速さで靴を履いたり服を着たりする。

一度も自分でやるところを見たこともなく、練習もしていないのに、今まで全然やらなかったことが突然できるようになる。

そういう様をみると、親が焦って何かをやらせようとするのは意味がないような気がする。

ニンタマも親の言うことを素直にやってみるタイプではなかったが、それでも3歳くらいから、言えばお風呂で顔を水につけたりしていた。

だが、プン助は何度いってもやらなかった。

プールや琵琶湖へ行っても浮き輪でぷかぷかするだけだった。だが、ついに水面に顔をつけるようになった。

今日も琵琶湖で見様見真似でクロールもどきをやっていた

 

手とり足とり教えると打てば響くようにできるようになる子供も、世の中にはいるのかもしれない。そういう子供を羨ましく思うこともあるが、プン助のとことんマイペースな性格が羨ましくなったりもする。

 

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いざ、滋賀へ!

滋賀へ移動。

私とニンタマとプン助の3人で旦那さんの実家の滋賀へ帰省。

旦那さんは8月11日~13日から學蘭歌劇『帝一の國』のライヴ、大海帝祭の本番に出演するため、一人だけ東京に残る。

最近、プン助は大分日本語が通じるようになったので、少しは楽かと思いきや、新幹線移動はやはり、大変だった。

奇声は発するし、ホームでもすぐどこかにいなくなる、椅子の上に立ち上がって前の席を覗き込み、時には前の人の頭を触る。

全く気が抜けない。

私の注意はそよ風のように無視される。

ニンタマは乗り物酔いをするから寝ると言って、アイマスクを持参していたのだが、そのアイマスクを羨ましくなったプン助が、ニンタマからアイマスクを奪い取ろうとして大騒ぎ。

ニンタマが

「じゃあもういいよ!」

と、あきらめてプン助に譲ったので、私は苦肉の策で、自分のアームカヴァーを右腕と左腕を結んでつなげ(全く役に立たない代物だったが)、

「これを目の上に載せたら?」

と、渡してみた。

だが、プン助は

「これもプン君の!」

と、奪い取ってしまう。

そして、そのアームカヴァーをアイマスクの上に乗せては、

「すぐに落ちる!ちゃんと結んで!」

と、そこまで怒る必要があるのかというほど、激昂…!

アームカヴァーは目の上に乗せるものではないので、、すぐに落ちるし、つなぎ合わせても後ろで結べるほどの長さもない。落ちるのは当たり前なのだ。

何度結びなおしても落ちてしまい、無駄に自分の仕事を増やしてしまっただけの結果になった。

その後、ニンタマが寒いというので、私のシャツを貸すと、

「プン君も寒い!」

と、それを奪い取る

「プン君は自分の長そであるじゃない」

と、出してやってもそれを通路に放り投げてしまう

私がもう一枚、カーディガンを出しても、

「これもプン君の!」

と、一人でシャツとカーディガンを体にまきつけてミノムシみたいになっている。

結局ニンタマも

「もう寝ない!」と宣言。

ずっと喧嘩をしているかと思ったら、急にげらげら笑い合ったり、うるさくて仕方がない。

私の方が眠くなってウトウトすると、

「ニンタマが押した!」 「プンが蹴った!」

と、私を揺さぶって起こしてくる。

眠い時に起こされると、激昂してしまう癖がある私は、ずっと怒鳴りっぱなし。

近くにやはり、3人の子連れのお母さんがいて、ずっと子供に怒鳴っているのが聞こえて来て、その車両の中でうるさいのはウチだけじゃないと、少し安心する。

その親子連れは名古屋で降りたのだが、通路を通る際、お母さんが私を見て、微笑んで会釈をして行った。向こうも同じ気持ちだったようだ。

隣に座っていた気難しそうなおじさんに、京都駅で降りる間際、「お騒がせしてすみません」と、謝ったら、

「グッドラック」

という感じに手を振ってくれた。

 

 

 

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イボじゃない?ストロフルスって何?それ?

ニンタマの湿疹がひどく皮膚科通い。

イボの治療で数か月皮膚科に通っていたが、どうもよくならない。

ずっと液体窒素でイボを焼く治療をしていた。

初めのうちは、少し良くなったかのように思えたのだが、もう治ったと油断して、薬を塗るのを何度か忘れてしまった。

すると治療の跡を掻き毟ったのか、明らかにイボとは違う湿疹が出始めてしまった。

イボは手の甲にしかなかったのに、湿疹はいつの間にか足にまで広がり、痒くてたまらない様子。

 

最早、イボよりも湿疹の方が大問題になって来た。

それまで担当していたのは、30代後半くらいの女性医師と、30前後の男性医師だったのだが、イボと診断したのは女性医師の方だった。

 

前々回の診察の時点で、湿疹とイボの判別もつかないほど肌がひどい状態になっていた。

触るのも可哀想な有様だったにも拘わらず、その日担当していた女性医師が

「じゃあ、また今日もイボを治して行きましょう」

と、液体窒素で皮膚を焼く準備を始めた。

慌てて、

「液体窒素で焼いた跡が、痒くて掻き毟って、湿疹が出てると思うんです」

と、訴えたが、

「でもイボを治していかないと」

と、女性医師は治療を続けようとする。

私は素人なので分からないが、今日はどうしても液体窒素で焼く治療をさせてはいけない気がした。

「でも、痒がってかわいそうなんで…」

しつこくそう訴えると、

「そうですね、ちょっとジュクジュクした所が収まるまでは、やめましょうか」

と、ボンベをひっこめてくれた。

この湿疹が何かわからないが、肌が荒れている時に刺激を与えるのはマズイ気がしたのだ。

その次の診察の時は、旦那さんが付き添った。その時は男性医師だった。すると、

これはイボじゃないかもしれません。僕じゃちょっとわからないので、来週水曜日なら院長がいるので、院長に診てもらいましょう」

と、言われたとのこと。

そして、今日、満を持して、院長の診察を受けた。

院長は30過ぎの男性だったが、髪はクルクルパーマで、肌に色々施しているのか年齢不詳でちょっと中性的。

「うん、これはイボじゃないね。ずいぶんひどい、可哀想に」

 

 

慎重に肌を診た院長があっさりそう言った。

 

なんですと!?イボじゃない?

 

一瞬耳を疑ったが、どこかやっぱり!と合点が行ったのも確かだった。

はっきりしないが、「ストロフルス」という一種のアレルギー反応によって出るものではないか…ということだった。

 

しかし、じゃあ、あの液体窒素で焼く治療はなんだったんだ!という怒りも沸いてきた。

「イボとは区別難しいんだよね。すごいひどいから、ちょっと強めのお薬出します。あと、アレルギーの検査、しましょう。アトピーセットで」

来週も見せに来るように言われ、そのまま血液検査。

 

何度も液体窒素で焼く治療を頑張って耐えてきたニンタマが不憫。

誤診じゃないか?これ?

 

っていうか、液体窒素の治療のせいで、むしろ悪化してたのでは?

 

 

などと思いつつ、医者も万能ではないし、判断が難しいのかもしれない…と、悶々とする。

文句言った方がいいのだろうか?いや、ほかにいい皮膚科の当てもないのに、心象悪くするのは得策ではないかも?などと悩みつつ、気も弱いのでぺこぺこ頭を下げて帰ってきてしまった。

 

こういう時、言うべき文句をきちんと言える人間になりたい。

このぺこぺこ癖が、仕事でもプライベートでも今一つ人生がうまく回らない原因なんだろう。これから、自分の子供以外の誰かに一日一度は切れる…という練習をした方がいいかもしれない。

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息子のロマンス事情

学童帰りのニンタマと一緒に、プン助のお迎えへ保育園に行った。

その日は、保育園の年長クラスが、ニンタマの通う小学校に見学に来ていたらしい。

ニンタマが、

「プン、私が手を振っても知らん顔だったんだよ!」

と、憤慨していた。

すると、先生が

「プン君、学校へ行く時、Aちゃんと手つないでたのよね〜」

と、教えてくれた。

プン助は、その時その時で可愛いと言う女の子はコロコロ変わっていたのだが、最近は、Aちゃんにご執心のようだった。

Aちゃんは確かに可愛いが、プン助のクラスの女子はレベルが高くどの子が大人気でもなるほど!と、納得できるような感じだった。

何故Aちゃんなの?と、理由を聞いてみると、仲のいい男の子が皆Aちゃんが好きと言っているとのことだった。

私にも身に覚えがある。

誰かがいいと言っていると、それまで特に意識していなかったのに、急に素敵に感じられたりするものだ。

もう、そんなお年頃なのね…と思いつつ、並みいるライバル達の中で、プン助が手を繋いでもらったというのは、凄いことだ!と、ちょっと鼻が高い気持ちになる。

プン助は親の自分にとっては、愛らしいがイケメンタイプではなく、恐らくは珍獣タイプ。

保育園だとはいえ、最近は「○○ちゃんと○○君は両思いなんだ」みたいな話も聞くので、「とうとう、ウチのプン助も…!」と、ちょっと浮かれ気分になった。すると、Aちゃんが

B君と、C君とプン君がAのこと大好きで手を繋ぎたいって、でもAの手は一つしかないから…。片方は女の子とも手、つなぎたいし…そしたら、皆がじゃんけんして勝った人とつなぐってことになって…」

 

と、詳細を語り始めた。

聞くと、プン助は勝ったと言い張っているが、B君はプン助がズルをして勝ったと怒っていたらしい。

「オレが最初に勝ったんだもんね〜」

と、言っているが、家でもいつもじゃんけんを後出ししている。多分そういうズルをやったのだろう。

だが、一人の女の子と手を繋ぎたい…!という想いで友達と争い、卑怯な手をつかってまで頑張ったのか…!と、感動する。

手をつなぐのに必死で、お姉ちゃんどころではなかったに違いない。

 

自分だったら、本当は素敵…と思っていたとしても、周りの皆が好き…と騒いでいると、「そうかな…私は別に…」みたいな無関心を装ってその闘いから降りていた気がする。

コイツ、私よりずっと立派だな…親バカ丸出しで関心する。

自転車で帰りながら、後部座席のプン助に

「良かったね、手繋いでもらって。Aちゃんもプン助好きだといいねぇ〜」

と、話しかける。するとプン助は浮かない顔で

「でもねぇ、多分AちゃんはB君が好きなんだよ。もしくは、C君かな…」

 

 

ちょ…ちょっと待ってプン助、何その辛い片思いみたいな発言…!

アンタって、どちらかと言うと、脈がないのに、脈があると信じ込んでいるおめでたいキャラでしょ?。

全く脈が無いと思っているのに、手をつなごうと立候補してたのかい?

 

切ねぇ…。切なすぎるよ、5歳男子…。

 

すると、

「ねぇ…親子で結婚した人っているのかなぁ」

と、唐突な質問。

いねーよ、つうか出来ねーし…!と、思いつつ、

「あれこれ言ったけど、本当はママが好きなんだよ…みたいなことを言いそうな流れかしら?これは…」と、一瞬期待して

「何?ママと結婚したいの?」

と、聞いてみた。すると、少し考え込んで

「ママとは結婚できない。だってママ、おばあさんになっちゃうでしょ?でも、ママのこと一生忘れないよ」

と、根性の別れのような発言。

結婚できないのはおばあさんになるから…などではないが、コイツ、今、私に気をつかったのでは?…と、思った。

何の気無しに、親子で結婚した人っているのかな?と、聞いたのに、私が嬉しそうに「ママと結婚したいの?」などと聞いて来たから、そんな気持ちは全くなかったのだが、そう言ったら可哀想…と、「おばあさんになっちゃうでしょ?」という尤もらしい理由を言い、フォローするように「一生忘れないよ」と、言ったのではなかろうか…。

 

人はつくづく見たいようにしか人を見ない。私も、プン助を脳天気で陽気なワガママ息子…という風に決めつけていたが、本当は全然違うのかもしれない。

 

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こうして、私は円背になっていく・・・川の字で寝るのはもう限界か?

数年前から、体に異変を感じている。

出産から役者仕事をすることがほぼなくなった。
座り仕事がメインになったことと、加齢や子育てでの疲れで、日課だった運動やストレッチを怠けるようになってしまったせいなのか、肩甲骨の真ん中とみぞおちが苦しい症状が続くようになっていた。

2年ほど前、早起きして毎朝2時間ほどストレッチポールに乗って、数日間DVDを見続けたことがあった。
その時は症状が嘘のように軽くなった。

だが、今はそんな時間があったら、寝ていたい…。

人は、若者から中年になり、お年寄りになっていくが、いきなり変わるわけではない。
少しずつ少しずつ変わっていく。

一人目出産の時に、顎のラインがもたつき始め、二人目出産の後、もたつきではなく二重あごになった。

体重は大して変わらないのに、背中が分厚くなったり、ウェストが太くなったり・・・。

若い頃は、すぐに生活を改めて改善できたことが、今はできない。

以前より、衰えようとする勢いが増してきている。

その勢いに抵抗したいのだが、抗えなくなってきた。

身長も2ミリ縮んだ。

まっすぐ立つ筋力がなくなり、肩は前にせり出し、背中は丸まろう丸まろうとしている。

円背・・・という奴だ。

左右の肩甲骨が離れて、丸い背中になって行くのに伴い、脚の付け根もまっすぐ伸びなくなり、前かがみになって来ている。
見た目も年寄り臭くなるが、これを食い止めないと、歩くのも立つにも体に負担がかかるようになってしまいそう。

まっすぐの棒は、バランスさえ整えば、直立するが、あちこち曲ってしまった棒を立たせるのは困難だ。
一応、あと数十年は生きる予定なのに、その数十年、あちこち痛い思いをしながら暮らすのはしんどい。
ここで、なんとか頑張ってある程度、体をまっすくに戻しておきたい。

円背を食い止めたい!

そんな訳で、ここ数日、寝る前に10分、20分だけでもストレッチポールを縦にして乗ったり、横にして乗ったりしていたのだが、あまりの気持ちよさについつい寝落ちしてしまう。

確かに背中は伸びているのだが、すっきりするというよりはだるい痛みが伴っている。
だが感覚的には、まだまだ伸ばしたりない気がする。

ストレッチポールに乗りながら、寝落ち…を三日ほど続けた。

昨晩突然、具合が悪くなった。

かろうじて、子供ら二人を風呂に入れたが、自分がパジャマを着るのがやっとで、立ち上がれなくなった。

風呂上がりにさっさと服を着なかったり、濡れた体であちこち走りまわる子供二人。

乾燥肌なので、クリームを塗ってやり、パジャマを着せて、歯をみがいてやったり、水や牛乳を飲ませて、布団をしいて…そして、自分も歯を磨いたり、クリームを塗ったりしなければ、休めない…。

道のりが遠い…。

ニンタマは自分でパジャマを着たり、歯を磨いたりできるが、まだまだ甘えたい年頃なので、歯を自分で磨けというと機嫌が悪くなるし、仕上げはしてやらなければならない…。

考えるだけで絶望的に気力がわかない。

「ごめん、ママ、立てない…。今日は、自分でパジャマ着て、歯磨いてくれないかな・・・」

すると、いつもは頼りになるニンタマのほうが、

「え~~~!」

と、不満を漏らした。

一方、プン助は・・・まだ裸だったが、駆け寄って来た。

「オレ、大丈夫だよ!一人でやれる!」

そして、まだ水滴の残っている裸のままの姿で、

「ママがすぐ眠れるように…」

と、押入れの上の段から布団を引きずり降ろそうとし始めた。

しかも、逆の襖をあけて、そこから必死に引っ張っている。

プンちゃん、襖逆だよ…」

というと、襖をあけなおして敷布団を3枚、無理やり引きずり降ろして、四苦八苦しながら敷いてくれたではないか!

あんた・・・そんなこと出来たの?今までそんな実力発揮したこと無かったじゃない・・・!

私が驚いていると、

なぜか、また襖を逆に開けてかけ布団を下ろそうとしているので、

「逆だよ、逆、逆」

と伝えてやると、また襖を開け直して、かけ布団も掛けてくれた。
掛け方が乱れているところは、ニンタマが直してくれたが、ほぼプン助が一人で、家族全員分の蒲団を敷いたのだった。

「ほら、ママ、布団に入って!」

その日プン助は、保育園から全く帰ろうとせず、小さい女の子の大事にしている工作を奪い取り、

「戦いしようぜ」

と、戦いを挑んだりして泣かせていたので、私は激怒していたのだった。

「強くて大きいお兄ちゃんに戦い挑むんなら、まだいいけど、小さい子が大事にしているもの、取ったり、戦いごっこで泣かせて、お前はそんなかっこ悪いやつなのか!」

と、言っても、自分は悪くないと言い張ったので、

「だったら、かっこ悪いことしてもいいよ!っていう、お母さんのいるおうちの子供になりな!荷物まとめてやるから、出て行け!」

と、自分でも引っ込みがつかない程逆上し、プン助もそんな私に一歩も引かず、殴りかかって来たので、

「そんななめ腐った態度を取る奴はおやつ抜きだ!」

と、おやつ抜きにしていた。

もっと上手な方法で子供に接する親もいるだろうに、なぜ自分はこんなに逆上してしまうのだろう・・・と、落ち込みつつ、なし崩しに仲直りはしていたのだが、その同じ日に、プン助のいい奴ぶりを見せつけられ、ホロリとする。

「ごめんねぇ、ママ、どうしたんだろうね…、すごく疲れちゃったみたいで、背中とお腹が苦しくて…」

と、洩らすと、やさしくヨシヨシと頭をなでてくれるプン助。

その横で、

「それは、私も同じ。私もすごく疲れてるし、背中もおなかも痛い」

と、アピールするニンタマ。

「ママ、もう寝ていいからね。俺、自分で歯も磨けるし」

と、私を寝かしつけようとするプン助と、

「そうだね、明日は元気になってもらわないとだもんね。」

と、なんとなく無言のプレッシャーをかけるニンタマ。

ニンタマは損な性分だ。普段はプン助の100倍、助けてくれたり手伝ってくれたり、人の気持ちを読むのに、こういう時に間が悪い。普段頑張っている分、わかってもらおうとして、アピールしているのに逆効果になっている。

一方、プン助は、得な性分なのかも。
普段あまりにも何もやらなかったり、一々親に苦労をかける分、たまに何かをするだけで、こちらも異業を成し遂げたように感動してしまう。

とりあえず、3人で布団へ。

背中の痛みとみぞおちの痛みの原因はストレッチポールに乗りすぎだと思いながらも、乗ると気持ちいいので、この日もついついポールに乗りながら寝落ち。

夜中、息苦しさを覚え、目を覚ます。

ストレッチポールから降りようとするも、 私のお腹を枕にニンタマが寝て、足を枕にプン助が寝ているので、身動きが取れない。

一緒に川の字で寝ている限り、安眠はできない。 体をまっすぐにして眠ることもできない。 座り仕事のせいもあるが、寝ている時に常に、子供らが乗っかって来ておかしな体制で寝ているのも、具合が悪い原因に違いない。

健康のためにも体の老化を防ぐためにも、そろそろ子供と離れて寝たほうがいいのだ。

わかっているのに、どうしてこんな苦しい思いをして、一緒に寝ているのだろう。

別に寝ると言ったら、最初は子供も嫌がるだろう。
でも、子供はすぐに子供だけで寝るのに慣れるはずだ。 多分、離れられないのは子供ではなくて、私の方なのだ。

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ホームで土下座する4歳児

二日酔いだが、子供らをバレエに連れて行かねばならない。
もっと寝ていたいが、頑張って起きて新代田へ。
今日、プン助は初めてまともに参加した。
それまでは、脱走したり、人の邪魔したりばかりだったのだが、トイレに一度戻った以外は、脱走もせずに、ちゃんとやっていた。
少しニンタマにじゃれついて邪魔をしてはいたようだ。
ニンタマも、

「プン助プリエとかやってたよ!」

と、驚いていた。
いつもこんなならば良いのだが。

だが、帰りの電車で、自動改札を巡ってニンタマとプン助が大喧嘩。

小学生で切符を買ってもらっているニンタマが羨ましくて仕方ないプン助は、いつも切符売り場で、切符を奪い取って自分が改札に入れようとする。
ニンタマも切符を貸してやる時もあるが、最近よくプン助に顔を引っかかれていて、腹を立てているので、今日は意地でも、切符を渡さなかった。
改札の前で取っ組み合いをしたり、殴るけるの喧嘩をするので、世間へかなり迷惑がかかってしまう。
子供らをしかりつけ、後ろの人にも謝って周る・・・ということが、改札を通る度に起こる。
「ほら、ママのスイカ貸してあげるから」と言っても全く聞く耳を持たず、喧嘩を続ける。
ニンタマに、貸してやれと話せば、ニンタマが泣き、プン助に今度ね!と、言えば、プン助が発狂して、泣き叫ぶ。

子供連れて外出って、なんて心休まらないんだろう。

吉祥寺で旦那さんも合流して、日高屋でラーメンを食べ、ヨドバシカメラへ。
ヨドバシカメラでも、追いかけっこをしたり、マフラーの奪い合いをしたり。
ヨドバシカメラの床を這い回るプン助に、恥ずかしさのあまり、他人のふりをしたくなるが、そうもいかない。

お正月に会った兄に、明らかに子育ての失敗と指摘されたが、そうなのかな・・・。でも、必要最低限の注意やルールは煩く言ってるつもりなのだが・・・。

吉祥寺のホームで、電車を待っていると、プン助がまた

「切符、自分でやりたい〜!」

と、騒ぎ始め、同じ事のループに、私は急に眠くなってしまう。
だが、次の瞬間目がさめるような出来事が・・・。

「もう、ガリっとしないから、切符やらせて下さい。お願いします〜!」

と、言い立ったまま手をホームに付けて、変なポーズになったかと思ったらそのまま、膝をついて、頭もホームに擦り付けた。

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これ?土下座のつもりなのか?

そこまで、切符を自動改札に入れたいのか?
なぜ、それほどまでに、あんな大して面白くもない事をやりたがるのか?
子供とってはそんなに、血湧き肉躍るような面白いことなのか?

驚いて、周囲へ対する恥ずかしさも忘れ、そんなプン助を激写。

結局、その後、プン助は、ニンタマに切符を貸してもらい、念願叶って、自動改札に切符を入れる事が出来た。

めでたしめでたし・・・という訳には行かなかった。

ニンタマが去年手袋を片方失くしていたので、新しく買ってあげようと、三鷹の文房具屋で手袋を選んでいた。
手袋の指先が指人形の犬のようになっているものを、大層気に入ったプン助が、しきりにニンタマに、それを勧めていた。
だが、ニンタマは、結局お洋服に合わせやすい柄を選んだ。
するとプン助が、

「これがいい!プン君に買って!

と、大騒ぎ。
「プン助、手袋あるじゃない!」
と、言っても
「プン助君、一個しかないんだよ?お姉ちゃんばっかりずるい。プン君だって欲しいんだよ?」
と、哀れっぽく懇願。
手袋なんて、一つで十分だ!と、怒鳴ってみても、事態は悪化するばかり。
仕方なく、甘いと思いつつ、来月の誕生日プレゼントだったらいいよ?
と、提案するが、
「今じゃなきゃやだ!」
と、この世の終わりの様に号泣。

自転車の前の座席で、ずっと泣き続けて、全く泣き止まない。
家につくまで、この調子なのか?
と、うんざりしていたら、急に前を走る旦那さんが、
「三鷹の皆様〜」
と、声を張り上げた。
何事か?と、驚いていると、

「三鷹を御通行の皆様、ただいま◯◯プン助君が、手袋が欲しいと言って泣いております〜。」

と、続けるではないか。

急に、プン助の泣き声が小さくなる。
「あれ?プンちゃん、声小さいよ?もっと大きく泣いたら?皆んな見てるし!ほら、ガンバ!」
と、私もプン助にもっと泣く様に葉っぱをかけてみた。
ちょっと恥ずかしかったが、効果は覿面だったのか、なんだか面白くなさそうに黙るプン助。

「今日は、嫌な日だった・・・」

寝る前にプン助は、ボソッと呟いた。

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おしっこデー ・・・愛の踏み絵

先日の夜の話。

子どもらは、旦那さんとお風呂。

私は、風呂に入る前にトイレ掃除をしていたら、

「ホントかよ〜〜〜!おしっこしたのかよ!」


と、旦那さんの叫び声。

「うん、私正直に話したんだよ」

と、ニンタマ。

どうやら、浴槽に入ったままおしっこをしたらしい。

 

 

正直に話した・・・と得意気に言っている所を見ると、今まで黙っていた日もあったということだろうか・・・。

いくら、ムスメとは言え、おしっこ風呂に喜んでつかる気持ちにはなれない。

「ああ、もう〜、寒いのに湯船にはいれないじゃん〜〜〜!」

と浴室に向って叫ぶ。

トイレ掃除が終わり、私もシャワーでも浴びるか・・・と、脱衣所へ行くと、ニンタマが旦那さんに体を洗ってもらいながらしくしく泣いている。

「どうしたの?」

と、聞くとニンタマの替わりに旦那さんが

「お母さん、今日はバスタブに入らないんでしょ?」

と、私に聞いて来た。

 

なんと!私が、おしっこ風呂に入らないと言ったことで、ショックを受けて泣いているのか?!

自分が汚いものかのように扱われることで傷ついたらしい。

 

なんだよ、その繊細さ・・・。バスタブにおしっこして、へらへら「おしっこしちゃった〜」と言う図太さはあるのに、そんなことで傷つくのかい?

 

おしっこ風呂に入ることで、愛情を試されているのか?

 

踏み絵なのか?おしっこ風呂が?!

 

見ると、プン助は気にもせずにバスタブに漬かっている。

「出る時にシャワーで流せば大丈夫なんだよ」

と、旦那さん。

一度使ったタオルは絶対に使わない、実は清潔好きな旦那さんの合理的な発言。

どうやらこの踏み絵を踏まないと、家族愛が足りないと思われそうだ・・・。

 

 

「ああもう!じゃあ、入るよ!もう〜〜〜〜!」

 

覚悟を決め、おしっこ風呂に入る。

入ってしまえば、いつもと比べて臭いわけでもなくいつもと何も変わらない湯船。

きっと今まではおしっこをされても、気付かずに入っていたに違いない。

 

風呂から上がり、旦那さんは夜勤へ。

 

その晩の夜中。

 

「ママ、起きて〜〜〜」

と、プン助に起こされる。

こんな夜中に起こされる理由は決まっている。

トイレだ。

暗くて怖いので、一人でトイレには行けない為、いつも起こされる。

昨晩はちゃんと寝る前にトイレに行かせたのに・・・と、しぶしぶ起きると、プン助が泣いている。

嫌な予感・・・。

「おしっこしたの?もうおしっこしちゃったの?」

と、尋ねると

「ちっちしちゃったの〜〜〜」

と、情けない顔で泣くプン助。

触ると、ズボンもパンツもずぶ濡れ。

 

脱がせて、もう一度トイレに行かせる。

その間に、布団の被害を確認。

 

敷き布団に大きな染み。毛布も、掛け布団カバーも濡れている・・・。

 

敷き布団は、予備も無いし、この後も寝るので、大判のタオルを3枚被せて

朝、タオルとシーツを洗い、布団もつまみ洗いしよう・・・。

他のものは、全て軽く水で流して処理して置いた。

 

寝る部屋荷戻ると、裸のプン助が何故か片耳にイヤリングをつけて、キャイキャイはしゃいでいる。

「うわ、何これ!」

と、ニンタマも起きて、敷き布団の染みを見て、プン助とはしゃいでいる。

「プン!早く服きないと、風邪ひくよ!」

 

はしゃぐ子どもらを落ち着かせ、敷き布団の染みにタオルをかけてその部分に乗らないように寝る事に。

いつも敷き布団を二枚敷いて家族で寝ているのだが、お漏らしをされたのが丁度、布団と布団の境目辺り。

私が、プン助とくっついて左端、ニンタマは右端に寝るように言うと、

「やだ〜〜〜〜!ママと離れたくない〜〜〜!」

と、ニンタマが泣き出す。

「だって、おしっこの上に寝られないじゃない〜〜〜」

と、言うのだが

「何で、私が離れなきゃいけないの〜〜〜〜?漏らしたプン助が、一人で離れて寝ればいいじゃん!」

「オレは絶対に離れないもんね〜〜〜!ママとずっと一緒にいる〜〜〜〜」

と、私を巡って争う二人。

人生で一番モテている気がするも、このタイミングでは幸せを噛み締める余裕はない。

 

「ああ、もう、分ったよ〜〜〜〜!」

仕方なく、真ん中のおしっこ地帯の上に私が寝ることにする。

両脇の綺麗な布団にプン助と、ニンタマ。

 

私をサンドイッチの具のように二人がくっついて寝る。

 

なんとなく尻が生暖かい気がする・・・。

 

 

おしっこ風呂に入るはおしっこ布団に寝るは、とんだおしっこデーだ。

 

いつか、振り返ってこの日が一番幸せだった・・・と思う日が来るのかな・・・。来るような気もするし、来ないような気もする。

 

 

 

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プン助、大活躍?

プン助の運動会。

去年までの運動会で、プン助は一切競技に興味を持たず、皆が踊っていてもうずくまったり、虫を探したりしていたので、今年もそんな所だろうと思っていた。

だが、少し前に去年の担任の先生に「プン助ちゃん、凄く一生懸命練習してるんですよ!」

と、言われ驚く。

アイツが練習を?まさか…、たまたまそんな風に見えただけなんじゃないかしら…と、あまり気に留めていなかった。

だが、園長先生にも

「プン助ちゃん、張り切って練習頑張ってますね〜」

と言われる。

今まで、運動会で活躍…という期待は一切していなかった。だが、初めてやる気を出したらしい事を聞き、いつもと違う光景を見られるのかも…?

「もしかしたら、プン助…今年はやってくれるのかもしれない…」

 

淡い期待に胸を膨らましているうちに、最初の競技が始まった。ポンポンを持って何やら、踊ったりしている。

おお、プン助が真面目にポンポンを振っているぞ!

ニコニコしながら、中々楽しげだ!

ちょっと間違えているけど、まぁご愛嬌…いいじゃないいいじゃない…。

俄然テンションが上がり、カメラで必死にプン助を追う。

 

だが、その時間は長く続かなかった。

間もなくプン助は、途中で動くのをやめて、キョロキョロ周りを見回し始めた。

振り付けを忘れたのだろうか?

再び動き始めるも、他の人とは動きが逆だったり、遅れたり、最後だけ適当に合わせたり、また休んだり…。

ああ、これまでか…。

いや、とりあえず、参加しているだけでも、今までのプン助からすれば格段の違いじゃないか…。

 

そして、かけっこ。

女の子二人と一緒に3人で走り、いい顔で走り始めたが、当然のように3番目。

「俺、結構早いんだけど、皆も結構早いんだよなぁ〜」

と、言っていた事を思い出す。

本人は3番目という事も全く気にした様子もなく、やりきった表情。

 

鉄棒やマットや平均台を使う競技でのサーキット。

どう見ても鈍臭い・・・。

しかし、とりあえず参加している。やる気も無さそうだが、それなりに楽しそうだ。

 

今まで、人と何かをやること自体無理だったのだが、やっと皆で何かやることに興味が出たり、合わせたりする気持ちが芽生えたり、もしくは気分が乗らないことにも何か楽しみを見いだすようになったのかもしれない。

 

そして「コアラで抱っこ」という、親子競技。

子供の足を親の足に乗っけて目標地点まで向い、たどり着いたら、抱っこで持ち上げて、少し高い所に取り付けてある葉っぱを取らせる。

そしてそのまま抱っこでゴールに戻って来るという競技。

この競技、結構体力使う割に見た目はかなり地味なのだ。

プン助は、この競技をかなり楽しみにしていて、家でもいつも足の上に乗っかるようになっていて、ご飯の支度をしようとしている時であろうが、洗濯物を干そうとしている時であろうが乗っかって来て、実生活にかなり支障を来していた。

私が、プン助の元に行くと、「ミャミャ〜」と、偉い勢いで私によじ上って来た。重い・・・。

周りを見回すと、子供達は皆親に抱っこされている。

ここで降ろすと、プン助も立場が無いだろう。

脂汗をかきながら、抱っこを続け、若いママ達にまじって老体にむち打って、コアラで抱っこを頑張る。

 

最後に一番年上のくじら組のリレー。

「白、勝て!白、勝て!」

と、応援しているプン助。去年までは、どの競技にも関心を示さず、どこかへ行ってしまったり、一人でひっそり、ダンゴムシを探したりしていた。そんなプン助が、誰かを応援しているなんて…!

だが、その割には白が勝った時に、全く無反応。

「ほら、白勝ったよ。応援してたんでしょ?良かったね」

と、言っても無言。

なんとなく雰囲気で「白勝て!」と、言っていただけで、本当はどうでも良かったのだろうか?

すると、プン助が先ほどまで青チームを応援していた子の側へ行って

「白勝ったぜ!イェーイ」と、だけ言い放って戻って来た。

 

どうやら、プン助にとって、実際の勝敗より、自分が応援していたチームが友達が応援していたチームに勝ったということの方が、重要だったようだ。

結構嫌な奴?

などと、どん引きしている中、運動会は終了。

旦那さんや、母は

「プン助、頑張ってたね」

「よくやったよ!」

「まぁ、こんなもんだよな」

「上出来だよ」

と、ニコニコしていた。


帰り際、またもや園長先生に

「プン助君、今日頑張ってましたね〜〜〜!」

と、声を掛けられた。


得に目立った活躍もしておらず、普通に参加しただけで頑張ってると言われるって言うのは、今までプン助が日々着々とハードルを下げていたからなのだろう。

ちょっと複雑だったが、結構得な性分なのかもしれない。





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その時ハートは盗まれた

ニンタマを連れて、保育園にプン助のお迎えに行く。
なるべく早く連れて帰りたいと思っているのだが、プン助は廊下に飾ってある写真や運動会の為に作ったポスターを眺めるのに夢中で、全然帰らない。
30分程、保育園の廊下でダラダラして、やっと帰る気持ちになったプン助は、今度は危ないから走るなと注意しても、ダッシュで一目散に駐輪場へ。
駐輪している子供乗せ自転車の後部座席に勝手に座りこんでニヤニヤしている。

ニンタマがいる時は、必ずニンタマが後部座席なのだが、わざと先に後ろに座りたいと言ってゴネるののが、日課。
「お姉ちゃん、乗れないでしょ」 と、説得して、18キロ越えのプン助を抱っこで、前の座席へ移動。 既に30キロになりそうなニンタマが、後部座席へ座りこむ時は、自転車が倒れないように全力で足を踏ん張るが、いつも持ちこたえられないのでは…と、ハラハラする。 子供乗せ自転車に乗せていい子供の制限体重は前部座席15キロ、後部座席22キロなので、約11キロはオーバーしているのだ。
2年程前、電動の子供乗せ自転車を買った時、「なんて楽なんだ」と、感動したものだが、既に全く楽ではなくなっている。常に倒れないように倒れないように、緊張しながらの運転で、とってもスリリング。

そんな中、何故かハートを盗む、盗まない…の話になった。
「ママのハートを盗んだ人は誰か…」という話になり、「そうね…それは一応お父さんかね。いや、もしかするとママがお父さんのハートを盗んだのかもしれないね~」などと、適当に答えていると、ニンタマが 「お父さんのハートを盗んだのは、ニンタマかも」 と、言い始めた。
「そうかもね、ニンタマはお父さんのハートを盗んでるね」 「でぇ、ママのハートを盗んでるのは、もしかしてプン助」 「そう…だね、プン助はママのハートを盗んでるかもね」 自転車が倒れないように、緊張しつつ適当な相づちを打っていると、 「オレ!ハートなんかいらね~よ!」 と、叫ぶプン助。
そんなプン助を無視して 「お父さんがね、『前に朝はごめんな』って言って来てね、ニンタマは忙しかったから『いいよ』って言わなかったら、ギュっと抱きしめて来て、多分あの時ハートを盗んだんだよ」 と、続けるニンタマ。
朝、支度でパニクっているニンタマが、癇癪を起こして泣きわめいている時、キツい態度を取った事を旦那さんが気にしていて、それを謝ったらしい。
「そうね、それはハート盗んでるわ。ツンデレっぽいもんね」
「でもね…ハートを盗まれた人はね…盗まれたことに気付かないんだよね~」
なんとなく、凄いことを言っている感じがして、聞き入っていると
「オイラ、ハートなんかいらね~んだって!」
と、後ろからプン助の叫び声。 やっとマンションに辿りついた。
「あれ?なんでハートの話になったんだっけ?」
「知らないよ!ママが言い始めたんでしょ」
「そうだっけ?全然覚えてないなぁ」 「ハートはいらね~んだよ!」 部屋へ戻る子供らを見ながら、でかくなったなぁと、ヨロヨロ後をついて行った。

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