故障したスティッククリーナーを巡る、葛藤。

旦那さんから「これ、全然吸い取らないんだけど」と、言われたアイリスオーヤマのスティッククリーナー(MC-B20JP)。元々は、感動的な軽さと取り回しの良さ、吸引力で私を魅了していたのだが、今は見る影もなく、新しいクリーナーの買い替えも検討していた。だが、この掃除機ほど気に入るか確信が持てず、試せることをやってみることにした。

吸わなくなった一番の原因はパワーヘッドが回らなくなったことだ。

 

パワーヘッドが5000円で売られているのを、発見し、注文していたのが、昨日届いた。

まだ、登校していなかったプン助が

「一番に試すのはプンだからね!」

と、嬉々として布団に掃除機を当て始めた。本来なら、気のすむまでかけさせてやりたいのだが、一刻も早く試したかったので、奪い取る様に「ママにもやらせて!」

と、交替。

「おお~!」

 

自走式が売りのパワーヘッドが、2年ぶりにちゃんと自走している!

 

自走式ってこんなに気持ちよかったのね。快適だ!

 

でも、やはり吸引力は全盛期の7割程度な気がする。

壊れたパワーヘッド装着時には、落ちている髪の毛などは全く吸わない状態で、吸引力は3割程度だった。

倍以上はアップしたとは言え、ちょっと物足りない。

でも、これは昔は良かった・・・的な記憶の捏造で、元々こんなものだったのかもしれない。

そんなモヤモヤを抱え、本日も掃除機をかけた。

快適だけど、もっと床に吸い付く感動が欲しい!

 

考えられるもう一つの要因として、バッテリーの老朽化もあるかもしれない。

バッテリーを交換すると吸引力はあがるのだろうか・・・。

 

今度のパワーヘッドは長持ちさせたいので、さっそく軽く分解して、髪の毛を取り除いたり、微妙に付着した埃を綿棒で取り除いたりという作業をしてみた。

分解してみると、古いパワーヘッドと何が違うのか、何が原因で動かないのか調べてみたくなった。

古いパワーヘッドも分解して比べてみると、パワーブラシを回転させるために嵌めこまれている、ギザギザのゴムが若干緩んで、しかるべき場所にハマっていないように思われた。

ここときちんと嵌めれば、修理できるかも?!

老眼で細かい作業が難しいのを、100均で買った老眼鏡を嵌めて、ピンセットやら棒やらをつかって、なんとか頑張ってみた。

「はまった!」

これで、故障が直ったら、壊れたパワーヘッドは捨てずに済むし、予備のパワーヘッドがあると何かと安心できるではないか。

 

そんな希望を持って、古いパワーヘッドを装着してみたが、ヘッドはピクリとも動かなかった。

まあ、そんなに簡単じゃないか。

 

パワーヘッドの故障を自力で修理する方法はないだろうか?と、調べてみると、モーターの断線か、スイッチ部分の故障の場合が多いらしく、部品を購入して半田ごてて取り付けて直す方法を見つけたのだった。

 

素敵だ!やってみたい。そんな風に電化製品を直す人間になってみたい…!

 

いや、でもさすがに、これは、自分には無理だ。

 

アイリスオーヤマの修理センターへ電話してみる。

 

・パワーヘッドのみの修理は受け付けているのか?

・新しいパワーヘッドを付けても、吸引力が弱いのはバッテリーが原因なのだろうか?

・バッテリー交換をしたら、吸引力は復活するのだろうか?

 

というポイントで質問をしてみると、

・パワーヘッドのみの修理は受け付けていない。

・吸引力の弱い原因はバッテリーが原因かもしれないが、そうとは言い切れない。きちんと調べるためには、本体ごと修理に出したほうがいい。その価格は8,000円ほど。

・バッテリーを交換しても、吸引力は復活しないかもしれない。バッテリーの価格は6,000円程。

 

との回答を得た。

 

悩ましい。

私の買っている機種は、2019年当時は27,000円程だったのだが、アイリスオーヤマは進化していて、同じ性能を持つ機種は今、15,000円程度で買えるのだった。

 

既に5,000円でパワーヘッドを購入したので、バッテリーまで購入すると11,000円。それでも、吸引力が戻らなかったら、なんだかとても残念だ。

 

15,000円出せば、あの夢の吸引力と使いやすさが取り戻せる。でも、安易に買い替えをするのはなんとなく好きではない。しかも、既に5,000円でパワーヘッドを購入してしまった。買ったパワーヘッドが無駄になってしまう。

これを無駄にしない方法としては、7割の吸引力で我慢し、寿命まで使うのが一番だろう。でも、もしかするとバッテリー交換で、夢の吸引力が取り戻せるかもしれない。バッテリー試してみたい。でも、試すのに6,000円か・・・。

そこまで、古いものをなんとか使うことにこだわるなら、もうそういう人間として、半田ごても買って、使いこなす人間になって、古くなってもとことん使う派の人間になるべきではないだろうか・・・。しかし、部品だけとりよせても、中々直す気にならず、直さなきゃとプレッシャーを感じている間によくわからなくなって、結局ゴミを増やすだけにならないだろうか・・・。

そして、私はもう50歳を過ぎている。そんなことに手間暇をかける程、時間は残っていない。ただでさえ、時間を食うと家族に不評なのに、着物を着たり、腸の調子を整えなきゃと、日々甘酒を作ったり、ホームベーカリーでパンを焼いていたり、自分で作ったノルマが多すぎて、日々大変なのだ。

そこに半田ごてまで増やせないだろう。

 

それに、家電好きなので、金額が許すなら、他にも色々素晴らしそうなクリーナーを試してみたい…という夢もあるのだ。

私がアイリスオーヤマを好きなのは、私の偏見かもしれないが、金額をかけなくても金持ち気分になれる、高性能っぽい機種が多いからなのだ。

頭がパツパツして、思考が堂々巡りになって来た。

とりあえず、掃除機のことを考えるのは、一旦お休みしよう。

 

来月まで、バッテリーが欲しい情熱が続いていたら、本気で考えてみよう。

そして、半田ごてについては、3か月気持ちを寝かしてみよう。

その前に断捨離心に火がついて、パワーヘッドを捨ててしまうかもしれないが、それならそれで、いいではないか。

 

しかし、ものを処分したり、家の中から無くす方法ってどうしてこんなに難しいのだろう。無の心でゴミ袋に入れられればいいのに。

 

掃除は嫌いではないのだが、片付けやモノの処分や分類がとても、とても、とても、苦手なのだ。

 

早くものを減らして、掃除機をかけるのももっと楽しい生活にしたいものだ。ということは、やはり、一刻も早くパワーヘッドを捨てるべきなのだろうか?

 

しかし、それはただ、パワーヘッドを捨てるということではなく、半田ごてで電化製品を修理して使ったりする、ちょっと憧れの未来の自分・・・という夢を捨てるということになるのだ。

一つのものを捨てる度に、未来の自分を捨てる…という感覚に陥ってしまい、色々ため込んでいることが、今の自分を象徴している。

自分をパソコンやスマホに例えると、あれこれデータを捨てなさ過ぎて、フリーズばかりする現象に陥っている気がする。

やらないことを決めるのが、大事…ということはわかるのだが、それが決められない。

かといって、誰かに、こうしなさいと言われても、絶対に聞く気にならない。

結局、自分で決めるしかない。

そいう時に、瞑想や座禅がいいと聞き、一時期やっていたこともあったのだが、続かなかった。

瞑想や座禅がただ、やることを増やすノルマになっていたからなのだろう。

迷走しているなぁ…。

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除湿機…その後。

 

先の土曜日に購入した、除湿機、すばらしい…!

 

前日、浴室乾燥機を使わずに、浴室に除湿機を置いて、室内干しをしたのだが、かつて、これほど洗濯物がさわやかだったことが無いようなレベルに乾いていた。

 

部屋干しの匂いなんて、まるでしない。

 

 

今日は旦那さんが、浴室で洗濯物を干し、

浴室乾燥機と除湿機を並行して使っていた。

 

電気代がかさむ可能性はあるが、短時間で済むのかもしれない。

 

結果、除湿機だけよりは、短時間で乾き、そしてやはり、部屋干しの匂いは全くなし。

 

洗濯物はさわやかな感じ。

 

ナノイーの効果なのだろうか・・・。

 

ナノイー無しでも、このレベルになったのだろうか・・・。

 

冬も窓の結露対策にも使えると言われたし、なんと良い買い物をしたのだろう…

 

と、ホクホクして、まだ夏も本番ではないというのに、早くも冬の結露対策の仕方をネットで検索してみた。

 

すると、コンプレッサー式は、冬には不向き・・・という記入を見つけて、衝撃を受ける。

 

え?あの店員さん、この除湿機で結露対策できるって言ったではないか‥・。

 

マジか・・・。

 

じゃあ、結露対策したかったら、もう一方のデシカント式が必要だということなのか・・・。

 

どうしよう・・・。格安のデシカント式とかあるのだろうか・・・。

 

いや、それは諦めて、結露は地道に自分拭くか・・・。

 

こんなことなら、贅沢と言われようがハイブリッド式を買えばよかったのだろうか…。

 

いやいや、買ってしまったものは仕方がない。

 

これは宿命として受け入れよう。

 

もしかしたら、店員さんも結露にバッチリだといってくれたのだし、これはコンプレッサー式でも、結露対策できるタイプなのかもしれない。

 

結露について記載されていないか、カタログを見ると、特に結露に関しての記述はない・・・。

 

 

やはり、結露には不向きということなのだろうか・・・。

 

と、パラパラ捲っていると、

 

「デシカント式」

 

という文字が目に入った。

 

 

あれ?これコンプレッサー式って言ってたけど、何故に「デシカント」って書いてあるのだろうか?

 

ああ、除湿機には、コンプレッサー式と、デシカント式があって…これは、コンプレッサー式です・・・という、除湿機一般の説明?

 

と、その箇所を熟読するが、コンプレッサーという文字は全く出てこない。

 

あれ?これ、コンプレッサー式と、思い込んでいたけれど、デシカント式だったのだろうか?

 

店員さんは、コンプレッサー式と言ったような気がするのだが・・・。

 

だが、

 

「結露対策ができるのは、使用中温度が上がってしまうのですが、部屋の温度上昇しても大丈夫ですか?」

 

と、質問された記憶もある。

 

「ああ、部屋干ししている時は、別にその場にいなくても大丈夫ですし、暑かったらクーラーつけるのでそれは平気です」

 

と、答えた記憶もある。

 

調べてみると、コンプレッサー式であろうが、デシカント式であろうが、どちらも部屋の温度は上昇するのだが、デシカント式の方が、より温度が上がるとのことだった。

 

だから部屋の温度が上昇するのが大丈夫ですか?という質問を受けたのか・・・。

 

ネットで買った機種をネット検索してみると、バッチリ「デシカント式」と、書かれていた。

 

結露対策にも向いている・・・と、明記されていた。

 

 

除湿機のことは一通り調べたつもりになっていたが、わかっていたつもりになっていただけで、全く理解していなかった…ということが、分かった。

 

とはいえ、店員さんが「コンプレッサー式がお勧めです」と言っていたのは、何故だろうか。

 

純粋な言い間違い?

 

それとも、私が勝手に聞き間違えていただけなのだろうか?

 

一緒にいた旦那さんに聞いても、全く記憶にないそうだ。

 

まあ、梅雨時にも役に立ち、結露対策にも使えるのならば、結果的には良かったのだ。

 

だが、コンプレッサー式とデシカント式の違いを熟読していると、デシカント式の方が電気だいが、高い・・・ということが書かれていた。

 

 

やっぱり、購買価格は高くても、ハイブリッド式が良かったのではないだろうか…?!

 

と、思いつつも、いやいや、洗濯物がこんなにさわやかなのだから、もうヨシとしよう!

電気代のことは跳ね上がったことが判明してから、考えよう・・・。

 

と、干し終えたタオルに顔を埋めて、ふんわりとしたいい匂いを嗅ぐのだった。

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