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面談尽くしの晩…私はモンペ?

午前は中学の三者面談。

午後はプン助の小学校の面談。

と、面談尽くしのスケジュール。

面談と面談の合間に抗原検査とPCRの無料検査。

 

三者面談は初めての体験。

担任の先生が一頻り、ニンタマの今困っていることなどを聞いて、話が落ち着いた後、兼ねてから家でニンタマが訴えていた3点を、親の立場として伝えることにした。

①生活指導の先生がストレス

②授業中やテスト中に、貧乏ゆすり的についつい小さくダンスを踊ってしまうことを先生に怒られることが辛い。

③殆ど使わない教科書なのに、持って行かないと忘れ物として、カウントされてしまうものがあるので、その為だけに、重い荷物を毎日持って行っていて地獄。

①に関しては、

「小学校と違って、厳しい雰囲気っていうか、生活指導の先生がいつも怒鳴っている声がするのが、自分が怒られている時じゃなくても、苦痛みたいで、この子なりに頑張っているようなんですけど、疲れて体調崩したり、頭痛くなったりお腹痛くなったりするのも、そういう厳しい雰囲気とかがストレスだったりするののかな・・・と思っています。まあ、やんちゃな生徒さんもいたりで、怖い先生がいることで、抑えられてるところもあるのかな?・・・とも思うんですけど、その指導が怖かったりストレスに感じる生徒もいるのかな・・・って。小学校の時は、そんな風に休むこともなかったですし・・・。なんか、姿勢崩していいぞってその先生が言ったのを聞いて、生徒が姿勢を崩したら、急に崩しすぎだろ!って怒りだしてびっくりしたみたいなことを言っていまして・・・。それにしたって、いきなり怒鳴るんじゃなくて、普通に話して伝わることじゃないかなって思うんですねよね~」

・・・という感じで伝えると、先生はニンタマに

「そうなの?」

と聞いた。

「なんか、〇〇先生、急に怒鳴ったりするから、びっくりするし、何に怒るかわからないので、緊張するし、怖いです…」

とニンタマ。

先生は何やら、メモをして、困ったような表情をしつつ、「わかりました」と、だけ答えた。

②に関しては

「私もびっくりするんですけど、この子いつも家でも、何していても突然踊ったり体をゆすったりしていて、最初は聞いてないんじゃないか?って腹を立てて怒ったこともあったんですけど、聞いていない訳ではないみたいで、じっとしろって言われる方が辛いみたいなんです。貧乏ゆすりをする人とか、体動かしていないとリラックスできないみたいな所があると思うんです。確かに気になる人は凄く気になると思うので、難しいなって思うんですけど、悪気はないってことだけご理解頂けたら、ありがたいなぁって…」

この点については、本当は理解してもらうのは無理だとは思っているのだが、ただ落ち着きがないと注意されてしまうよりは、そういう性質があるらしい・・・と認識してもらえたら・・・注意する時にもちょっと違うのではないかと思ったのだが、そこは先生も引き下がらなかった。

「それに関しては、分かってはいますが、やはり直していかないと、例えば入試とか就職試験とかで、踊っている人と踊っていない人とどちらを選ぶかって言ったら、それは明らかですよね。今からでも少しずつ動かなくてもリラックスする方法を見つけて・・・例えば何かムニュムニュするボールを握りしめるとか、まぁ入試とかでは持てませんが、何か方法を見つけていかないと将来困ることになるって思うので、ね!そこは頑張って行かないと」

先生の話は最もだったが、直す・・・という言葉がどうしても引っかかってしまう。貧乏ゆすりをする人の脳波を調べると、じっとしている時より、動いている時の方が活発に活動している・・・というデータもあるという。動いている人間がいると癇に障る・・・という人に迷惑をかけないように、矯正して活発な思考ができなくなってしまうことだってあるかもしれない。

どちらかと言うと、私こそニンタマに話しかけても、いつも聞いていないかのように踊ることに関して、一番イライラするタイプの人間だったりする。それでも、踊るな・・・とは言いたくない。踊るな・・・と押さえつけることで、失ってしまうことの方が多いように思えるのだ。

「テストの時だけ、ちょっと離れた後ろの席に移動とかは難しいですか?」

「それは難しいです。別室で対応・・・という方法はあるかもしれませんが、そういうことを望まれますか?」

そこまで大ごとに考えていたワケではないのだが・・・。第一、別室でテストを受ける生徒の為の人手などあるようにも思えない。でも、そんな提案をしてくるというのは、そういう前例があるということなのだろうか?

「この場では、何とも言えないので娘と相談します」

と言って、幕引きにした。

③に関しては

「荷物が毎日重すぎるっていうのは、保護者会でも言われていたかと思うのですが、滅多に使わない教材に関しても、一応持って行かないと、忘れ物にカウントされる・・・っていうので、そういう教材はロッカーに置いて行けば?って言ったのですが、ロッカーには入りきらないって言っていて、そういう教材を毎度忘れ物にカウントするのってどうなのかな・・・って思ったり?もう、毎日リュックが重すぎて可哀そうで・・・」

と、切り出すと、あっさり

「ロッカーに入るでしょ?」

と、言われてしまう。

「そんなに入りません」

と、ニンタマ。

「え~、入ると思うけどな~」

「教材とリュックをしまったら、もうスペースありません。本も持って行きたいですし・・・」

え?本?

本の話は聞いていなかった。確かに図書館から、いつも沢山の本を借りている。

「本、何冊くらい持って行ってるの?」

「5冊くらいは毎日持って行ってます」

本、5冊かぁ・・・。

「じゃあ、本は机の横に手提げにでも入れてかけなよ。」

と、先生。

「いいんですか?」

「いいよ。床に引きずったりする鞄じゃなきゃ、大丈夫だよ」

「わかりました」

なんとあっさり解決した。

 

面談から無料検査所へ向かう途中、面談についてニンタマと語り合う。

「私さすがに、就職試験とかでは踊らないよ。・・・さすがに、そんなワケないじゃん」

「そうだよね。就職試験では踊れって言われても、踊らないよね確かに」

就職試験の話が出た時には、確かに私も、いきなりそんな先の話されてもな…と、困惑していた。

「動かないようにしようと思えば、出来るし」

「え?そうなの?なんか、じっとしてられない、どうしても踊っちゃうって言ってたから・・・」

家で、真面目な話をしている最中にも、常に踊っているのを、この子は踊らないと辛いのだから・・・と、我慢していたのだが、状況に応じて使い分けられる程度の癖だったということなのだろうか?

ムニュムニュするボールを握りしめて、リラックスする練習とか、別室でテスト・・・とかにまで話が及んでしまったのは、ニンタマにとっては、何のこっちゃ?とういことだったのだろうか?

言いたい事を言えなさそうな我が娘の言いたいことは私が…!と、しゃしゃり出すぎてしまったのかもしれない。

真剣な悩みと、ガス抜き程度の愚痴の区別がつかなかった・・・。いや、ニンタマにとっても、区別はついていなかったのかもしれない。

先走る母を見て、気付くこともあったと信じたい・・・。

 

抗原検査は今回も二人とも陰性。

 

昼も気楽にパスタで済ます。

余力があったら、文の面談までの間、卓球の練習に行こうかとも思ったが、やることが色々溜まりすぎていたので断念。

そして、やることは殆ど何もできないまま、プン助の面談の時間に。

 

先生からは日々、電話が掛かって来たりでよく話しているので、面談だからと言って、特段新ネタはない。

「最近はプン助君は毎日午後から来るようになっちゃってますけど、4月は割と早くこられてたじゃないですか・・・。あれ、凄いよかったなって・・・。今も、遅れて来てますが、ずっと休み続けるってことはないですし、進歩してると思います。」

「はい、おかげさまで・・・。なんか行かないなら行かないで最早私は全然構わないのですが、行かなきゃって思って、行けなくて落ち込んだり精神状態が悪くなっちゃうのが、よくないなって思ってるんです。行かないなら、読書したり絵描いたり、楽しく過ごしてくれればいいのだけど、楽しく過ごすこともできずに、うーんって、悩んでいる時間が、親にとってもプン助にとっても、よくない過ごしかたになっていて・・・」

「そうですよね・・・。なんとか楽しさを見出して欲しいですし、そういう声がけをしつつ、やらなきゃいけないことはやらなっきゃいけないって、伝えていきたいです」

会話のやりとりとして、本当は何も成立していないのだが、それでも何か意思疎通を図り続けることに意義があるのでは?・・・と、思いながら面談を終える。

 

肉体的に疲れる作業ははしていないのだが、気力を消耗し、スーパーで美味しいアイスを買って帰る。

信号待ちで、プン助の友達の●●君と、●●君のお母さんに遭遇した。

●●君とは、先日熱を出していて、プン助がお見舞いにカルピスウォーターを届けに行った経緯があるのだが、元気そうにニコニコこちらを見ている。

「●●君!もう元気になったんですね!」

「ええ、おかげさまで。プン助ちゃんには、カルピスウォーター届けてもらって、ありがとうございます」

「いえいえ、●●君、カルピスウォーター好きなんだよなぁって、届けに行きたいって、袋にも入れずにそのまま持って行っちゃって・・・」

「プン助君、遊びに誘いに来てくれて、最初に●●、熱があるのって、モニター越しにお話ししたら、凄い心配してくれて、『お大事にしてください』って、画面越しに頭を下げてきて・・・もう、感動しちゃって。大人だって、そんなこと言えない人が沢山いるのに、こんな子いるの~って、ね!●●!」

●●君もにこにこ頷く。

それは、本当にウチのプン助ですか?

いや、でも確かに外では、妙に妙に礼儀正しかったりする面もある。

普段はママ~!パパ~!なのだが、外では「母が」「父が」と、話しているのをこっそり影から見たことがあった。

そういえば面談でも先生が、授業では寝ていたり、うろうろしたりするけれど、掃除や給食当番を一生懸命やっている・・・と、話していた。

家では、「クソ野郎」とか汚い言葉も使うし、掃除も中々しないのだが・・・。

 

家でニンタマにその話を伝える。

「アイツ、外ヅラいいからなぁ」

「でも、内ヅラも悪くて、外ヅラも悪いよりは外ヅラいい方がいいよね」

「まあね」

「家でも、外ヅラにして欲しいね~」

「それな!」

 

そして、プン助の写真やキャンディキャンディの主題歌を歌っている動画などを眺めたりしながら、ひとしきりプン助の噂話で盛り上がった。

いると、プン助の対処に追われ、ヒーヒーするのに、いなくてもプン助の話ばかりしてしまう。

10年前にはいなかった生き物にこんなに身も心も浸食されてしまうとは、全く想定していなかったなぁ。

今晩はとにかく、つかの間の平和の夜を、ニンタマと二人きりの夜を満喫しよう。

 

夜、母に電話で三者面談で、先生に、色々話したことを告げると、

「あんた、親として大分マイナスだって思われたんじゃない?この親じゃあって内申に響いたりすると思う」

と、ドン引きされてしまった。

そうなのか?いや、今はそんな時代じゃないはずだよと思いつつ、余計なことやどうでもいいことを言い過ぎたのかもしれない…と、ちょっと不安になる。

でも、もう言ってしまった。

こんな風に無意識にモンスターペアレンツになってしまうのかもしれないなぁ…。

でも、先生方もおびただしい数のモンペを見て来ただろうから、せいぜい「あちゃ~、ヤバめの親来ちゃったわ~、いるいるこういの」程度のはずだ。モンペとしても、まだまだ雑魚程度だ…大丈夫、大丈夫…と自分を慰める。

 

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