「マイスモールランド鑑賞」した後、交通違反でおまわりさんに注意を受けつつ、保護者会へ駆けつける
「マイスモールランド」鑑賞。
旦那さんから、今日までだと言われ、朝10時台に池袋シネマロサへ。
「パパ達は9時半には家を出るから、それまでしか送れないぞ。後は、一人で行くか、なんとかしろ」
今日、プン助は学校でプール授業があるのだが、水着がないとか、水中眼鏡がこれじゃないとか、色々なことにケチをつけていた。
最初は、一緒に探したりしていたが、行きたくない理由を後付けで探しているのだなと気付き、そこを深堀りしないことにして、家を出た。
「マイスモールランド」、恥ずかしながら全く予備知識ゼロで観たのだが、凄く凄く凄く良かった。
ちょっとネタバレしてしまうので、見たくない人は飛ばしてください。
↓
主人公のサーリャが、学校では「ドイツ人」ということにしている・・・ということとか、最初はちょっとした「?」という感触のことが、自分事として理解していくと、すごく切なくなってくる。そういったいくつもの「?」が提示されていた。サーリャのお父さんが難民申請を却下され、働くことを禁止されてしまうのだが、サーリャを含め子供は3人いて、当然働かないと暮らして行けず、働いているところを見つかって、入国管理局に収容されてしまう。サーリャ達は子供達だけで家賃を払って暮らして行かなければならなくなってしまう。サーリャも大学へ行きたくて、勉強もアルバイトも頑張っていたのだが、バイト先からも不法労働はさせられないとクビにされてしまう。ひどい!おかしい!って怒りを覚えるけれど、実際に身近にそういう子供が近くにいた時に、何をしてあげらるのか…って考えると、自分の生活と日常を壊してまではなにもできない気がしてしまう。そこまでやったとしても、失うものが多いだけで、何も変えられないだろう…という無力感に襲われてしまう。日本に「サーリャ」みたいな人が沢山いることを、本当は知っているはずなのに、気付いてしまったら、何もしていない自分を責めなければならなくなってしまうから、知らないままでいたい・・・ということが、無意識に大半の人の意識を占めているのだと思う。助けてあげたいけれど、助け方もわからず、助けに行くのも怖い・・・という気持ちもよく分かる。結局、中途半端にかかわって、その結果安全域からしかものを言わない人が、逆に一番傷つけることになっていたりして、その辺りが絶妙に表現されていた。
どの人も醜いだけではなく、大事にするものがあるからなのだが…。切ない。誰かが何かを大事にすることが、他の人に犠牲を強いていたり、その利害はどんなに身近な人同士でも、一致しない。つまるところ、祈るしかない…祈っても何の解決にもならないけれど、救いは祈る気持ちにしかない。
色々モヤモヤして、観ながらどんどん混乱して行った。でも、学校で道徳の授業の一環として、見せて欲しいと思った。中学生や高校生達観せて、わからないながらも色んな意見を交わして欲しいと思った。(ネタバレ、ここまで)
映画館から出て、スマホの電源をONにすると、プン助からの着信があった。
学校へ付き添って欲しいのだろうか。旦那さんに着信があったらしく、すぐに折り返して「俺達は今池袋だから送れない」と、伝えていた。
私はこの後、ニンタマの中学の保護者会に直行なので、家へ寄ってプン助を送ったりすると遅刻をしてしまう。
メールで「ママも保護者会だから送れないよ」
と、送ると、ショックを受けたような絵文字の返信が来た。
最寄駅から、自転車で中学へ急いでいると、おまわりさんに呼び止められる。
一時停止の場所を停止していなかったらしく、警告の用紙を貰った。
「何のペナルティもないですが、読んでおいてください」
名前も控えられてしまった。
昨年PTA役員をやっていたこともあり、「安心安全パトロール」という標識を自転車に張っていたので、そんなものを張りながら違反していやがる・・・と思われただろうなと、ちょっと恥ずかしかった。
保護者会の全大会は体育館で、行われていた。
映画を観た後、駆け込んだ疲れもあり、夏休み中は規律の正しい暮らしをさせて下さい・・・みたいな話をされた瞬間に睡魔に襲われ、殆ど居眠りをしながら聞いていた。途中、寝ていたせいで、配られた書類を取り落としもした。
生徒だったら、怒られるのだろうな。
大人で良かった。というかこんなに寝ているなら、行った意味ないのではないだろうか・・・。プン助を小学校へ送り届けたほうが、よかったかな。
その後、クラスに別れ、懇親会。
ニンタマからは「毎日地獄だよ」「学校面白くない」と、聞かされていたのだが、他の保護者の方達は「いい先輩やクラスのお友達に恵まれて、毎日楽しいって言ってます」「部活の朝練習がんばってます」「凄い張り切ってます」
みたいな話ばかりしていて、本当に同じ学校に通っているのだろうか?と、狐につままれたような気持ちになった。
とりあえず「娘は人見知りなので、頑張っていて、楽しいって言っている時もあれば、ちょっと疲れたってなっちゃう時もあるのですが、うまく馴染んで行ければいいなって思ってます。よろしくお願いします」
と、満面の笑顔で話をして来た。
帰宅をすると、プン助は遊びに出かけていた。
後で聞くと、6時間目の途中に一人で登校したらしい。
「明日は2時間目くらいに来られるかな?って先生に言われた」と、話していた。
最早、遅刻をしないで登校するようにとは言われないのか。
遅刻は当然の権利として獲得した・・・ということなのだろうか?
先生には、色々心配をかけてしまって、本当に申し訳ない。
ああ、七夕ということをすっかり忘れ、星を見忘れた。
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