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朝起きて、布団を畳もうとする旦那さんとまだ寝ようとするプン助の30ラウンドのバトル

 

昨晩、11時までには寝るようにと言っていたのに、中々寝なかったプン助。

何度も起こしたが、8時半くらいまでピクリともしなかった。

もう、こちらも遅刻くらいではなんとも思わなくなっているのだが、問題なのは、朝起きられなかった自分に気付いた後のプン助の不機嫌なのだ。

 

どんなに遅く寝ても、何故かちゃんと起きられると信じているらしい。

そして、週初めの月曜日はちゃんと起きなければ・・・と思っているらしい。

だが、実際には、月曜日は8割がた、起きられていない。

そして、起きられなかった・・・という事実に毎週、飽きることなく打ちのめされている。

 

今日も、起きられなかったショックで、布団に逆戻りしようとするも、布団を畳もうとする旦那さんに阻まれ、次第に取っ組み合いになった。

いつもは、プン助に甘い旦那さんが、厳しい顔だったことにもショックだったのか、涙と鼻水で大変な有様になって、立ち向かっていく。

 

なんとか、クールダウンさせたくて、私も間に入り、

「とりあえず、お茶飲んで」

 

と、飲ませようとしてみたが、取り付く島もない。

5,6回目のトライで、口元にコップを持って行くと、ガブガブ飲んだ。

 

これで、ちょっと落ち着くかと思ったが、すぐにファイティングポーズ。

 

仕方なく洗い物をしたり、洗濯物を干しながら、収まるのを待つが、ずっと闘い続けている。

 

100円均一で買ったタイマーが二つあったので、片方を3分、片方を1分にセットして、

「3分闘ったら、1分休んだら?」

 

と、提案したら、すぐにその提案を飲んで闘い続ける二人。

 

「お前、もうヘトヘトじゃねーか」

「パパだって」

 

などと、時々、笑いながら会話しているが、しばらくすると、また涙でぐちゃぐちゃの顔になっている。

 

見ているだけで疲れるので、別室に行き、時々様子を見に行くが、既に1時間半ほど闘っている。

50過ぎているのに、まだまだ圧倒的に強く、体力もある旦那さんも凄いが、喰らいつくプン助も体力と、負けず嫌い加減が半端ない。

 

こういう闘いは、10年後くらいにどんな風に振り返るのだろう。

 

絶対に折れずに向き合って闘ったことで、結びつきが深まったということになるのか、屈辱の記憶になり、いつか圧倒的に強くなったプン助に最早誰も、対抗できなくなるのか・・・。

 

できれば、前者であって欲しいと願いながら、時々様子を見に行くことしかできない。

 

Auの電波障害のことで、母から電話が掛かってきて、話していると、「この歯ブラシ掃除につかったの?!」

と、怒りながら旦那さんが入って来た。

2時間近くのバトルは終わったのか・・・。

聞かれたことより、闘いがどう終わったのかが気になったが、昨日洗面所の掃除をニンタマに頼んだことを思い出した。

確か、ニンタマに

「この誰のだかわからない歯ブラシ使っていい?」

と、聞かれた。

歯ブラシスタンドには明らかに家族4人分より沢山歯ブラシが入っていたので、使っていなさそうな歯ブラシを掃除に使いたかったようだ。

「掃除用に下ろした歯ブラシ、別にあるよ。パパのだったらえらいことになるから、掃除用の使って」

「いや、多分こんなのもう誰も使ってないよ」

「そう?誰も使ってなさそうだったらいいよ」

というやりとりはしたが、どの歯ブラシを使ったかは確認しなかった。

旦那さんの歯ブラシだったのか・・・。

 

「ニンタマが使ってなさそうな奴、掃除に使っていいって聞いて来たんだけど、ニャーちゃんのだったんだ。間違えて使っちゃった?」

「使ってないけど」

 

プン助とのバトル後ということもあるのか、旦那さんはものすごい不機嫌。

「それはニンタマが悪いね!」

と、口を挟むプン助。

なんとなく、勝ち誇った様子のプン助。旦那さん、無言。

 

凄く雰囲気悪い。

 

不機嫌なまま旦那さんは仕事へ。

プン助はすぐに、奥で作業をしている私のところへ来て、ひとしきり

「パパ嫌い。朝本当は7時半におきたのに、起きてないっていう。だから嫌い」

と、旦那さんへの不満を漏らしている。

「でも、8時半過ぎまでおきてなかったよ?」

「一回7時半に起きて、もう一回寝たら、8時半だったの!」

「それは起きてないってことなんだよ。」

そんなやりとりをしているうちに、昼になってしまった。

「もう給食の時間間に合わないから、お昼食べる?パスタがいい?チャーハンがいい?」

「チャーハンだったら、僕が作ってあげるよ。野菜はママが切ってね」

私が、野菜を切っている横で、ブタ肉をハサミで切るプン助。

 

ボールに入れたごはんに、鶏がらスープの素をザーっとぶっこんでいる。

「やばい!入りすぎた!」「

「やばいフライパンが小さすぎた!フライパン取り替えなきゃ!」

「醤油入れすぎた!」

と、大騒ぎしていたが、無事にチャーハン完成。

「しくった!味濃すぎた~~~!」

 

確かに、かなりしょっぱい。

「ご飯追加して薄めたら?」

「いや、それより白いごはんにこのチャーハンをカレーみたにかけて食べればいいよ!」

と、白いごはんにチャーハンを掛け始めた。

「うん、カレーだ!マジでかれーっぽい」

嬉しそうに食べているが、台所はぐちゃぐちゃ。

 

「あのさぁ、作ってくれるのはありがたいけど、本当はちゃんと洗って欲しいんだよね」

 

すると、いつの間にか死んだふりして、スルーしているプン助。

「せめて、口を拭いたティッシュだけは、ゴミ箱捨ててくれない?」

プン助は、まだ死んだふりをしていたが、やがて起き上がり、

「ティッシュは、わたくしだって、捨てれるんですよ」

と、ドヤ顔で捨てていた。

 

この日はもはや学校は休むかと思ったが、14時過ぎに

「そろそろ行こうかな」

と、言いに来た。

 

「そうだね。行かないと、遊びにだけは行き辛いもんね」

 

やっとこさ、プン助を学校へ送り込む。

でも、後30分で帰って来るんだよなぁ。

 

学校と市役所は近かったので、期日前投票も済ませる。

 

気になる、2時間にも及ぶ旦那さんとプン助のバトルがどんな風に終わったかについて、夜、二人に聞いてみた。

「こいつ、寝やがったんだよ」

寝た?

「違うよ。本来の目的を思い出したんだよ」

目的?

 

旦那さんとプン助のバトルのそもそもの始まりは布団だった。

畳もうとする旦那さんと、まだ寝るといって畳ませまいとするプン助の衝突から始まっった。

1分の休みの隙に、プン助が布団を敷いて寝て、そのまましばらく本当に寝てしまって、バトルは終了したとのことだった。

 

旦那さんもさすがに疲れていたし、やらねばならない仕事もあったので、起こしてまで闘う気力もなかったのだろう。

 

それで、仕事にでかける前に歯を磨こうとしたら、歯ブラシは掃除に使われていたわけか・・・。

それは不機嫌になるよな・・・。

 

でも、夜には二人とも機嫌良さそうになっていたので、とりあえず、ホッとした

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