オムレツを作って、TKGを食べて朝から行動の読めないプン助
ああ、今年も後半戦・・・。
ニンタマは朝から不機嫌。プン助は、機嫌は良いが、学校へ行く気はさらさらなさそう。
今日は3,4時間目はプールの授業。
プールには行った方がいいんじゃない?と、声をかけるが、聞こえているんだか、聞こえていなんだか。
ニンタマを送り出してから、私は味噌汁を温め自分の朝ごはんを食べようとし始めると、プン助にパンを焼いてくれと頼まれる。
パンにバターを乗せて、トースターに入れて、味噌汁を飲んでいると、
「今からオムレツ作りたいんだけど、俺いつも適当に作ってるから、ママ、ちゃんとした作り方教えて」
と、言い出した。
「プン助のオムレツいつもおいしいよ」
「俺、形が良くないんだよね。ママの方が形はいいじゃん」
「ママの作り方はちゃんとしている訳ではないと思うけど、じゃあ見てて」
見せようと思うと、何故かいつもよりも多めにバターを入れたり、ちゃんとフライパンを温めなければと、加熱しすぎたりして、揚げ物の様でもあり、形もへんてこなオムレツが出来てしまった。
「俺よりはうまいよ」
本気なのか、フォローなのかわからない声をかけてくれるプン助と、一緒にオムレツを食べる。
「う~ん、ケチャップつけなくてもバターの風味が」
などと、うんちくを述べた後、べったりケチャップをつけて食べていた。よし、朝食終わり!・・・と思いきや、
「よし、俺もオムレツ作るか?」
と、プン助が新しく卵を出して来た。
これから、作るのか!
と、軽い衝撃を受けたが、まあいい。
私が先ほど使って、ちょっとギトギトしているフライパンを使ってそのまま、オムレツを作り始めた。
「このひっくり返すのが、むずいんだよね」
と、言いながら何度目かの試みで見事にひっくり返した。
「プン助、ママより、うまいよ、全然」
「いえ~い!」
作ったオムレツをちょっと味見させてくれたが、ちゃんと美味しかった。
よし、これで朝食終わりだな。
「食器片づけて」
と、声をかけると、
「まだTKGが食べたい」
と、哀願される。
「さすがに、だらだら食べ過ぎでしょ。遅刻はともかくとして、いつまでもダラダラ食べない方がいいよ」
「わかったよ~」
その後、汚れたシャツのシミ落としなどをして、リビングに戻って来ると、プン助が卵かけごはんをもしゃもしゃ食べていた。
「ママ!TKGってなんでTKGっていうか知ってる?」
「・・・卵のT かけるのK、ごはんのGでしょ・・・」
「正解!」
「食べ終わったら食器片づけてね・・・」
力なく声をかけるが、無視される。
結局、食器を片付けたのは旦那さんだった。
「おい、お前、どうせ学校行かないんだったら、バリカンで頭そってやるぞ」
「いやだ~」
などと、じゃれ合っていたが、間もなく旦那さんも打合せへ。
「俺、腹筋したら、学校行くわ」
と、言いながら、2キロの鉄アレイを二つお腹にのせて腹筋を始めるプン助。
「重い・・・。これ、はずしていいかな、ママ」
「・・・重いなら外したらいいよ」
重りを乗せろなんて、言ってないのだけど・・・。
そんなことより、腹筋が終わったら本当に学校行くのかな・・・。
その後、
「あと、10分後に家を出る」
と、言い、20分後くらいに家を出た。
学校まで付き添うと、プールバックを持たされた。
暑い・・・。
一刻も早く日陰に行きたいあまりに急いで学校へ行こうとすると、
「まだ、心の準備が~」
と、のろのろするプン助。
やっと校舎へ行くと、まだ2時間目が終わっていないから、入れないと、見つからないように階段の踊り場へ隠れるプン助。
「ママ、もう帰っていい?」
「ダメ」
その10分はとても長かった。そして、暑かった。
二時間目終了のチャイムの後、教室へ行くと、友達や先生が出迎えてくれたが、プン助は、カメムシのように床に蹲っていた。
いつもは割と陽気に入って行くのだが、今週は午後から30分みたいな登校ばかりだったから、なんとなく居心地が悪いのだろうか・・・。
心配に思っていると、担任の先生から
「課題がいっぱいたまっているので、お家で少しずつやってください。本人もやるって言ってました。」
と、言われる。
そんなもの無理に決まっているではないか・・・とは、とても言えない。
「わかりました。中々その気にならないとは思うんですよね~」
課題をやらせようと、躍起になったら、毎日喧嘩になり、揉めて揉めて、親子で潰しあいになってしまうよ。
親の気力も子供のやる気も削ぐだけの、負のサイクルに陥いってしまうのは目に見えている。
課題をやらなかったら、どうなるのかはわからないが、元気で楽しく、時々学校へ行けているだけでヨシとしてくれないものだろうか・・・なんて思ったりする。
折角外へ出たのでついでに期日前投票にでも行こうかとも思ったが、暑さが辛すぎて、まっすぐ家へ戻る。
洗濯機にぶっこんで行ったシミ抜きをしたシャツが綺麗になったか、チェックをしていると、テーブルの上に、タブレットがあるのに気づいた。
あれ?プン助が忘れて言ったのか?
確認してみると、ニンタマのタブレットだった。
ああ、タブレットないと、困るだろうな。もう、困ってるかもしれない。届けて行ってあげたい。あげたいけれど・・・もう、なんかヘトヘトだった。
もう一度、あの灼熱の中歩いて、ニンタマの教室の5階まで階段を上るなんて、無理だ。
ニンタマは忘れ物をして、ちょっと先生に怒られるだけでも、家でショックを受けて泣いてしまう。怒られたり、予定外のことがあると、ショックを受けやすいことを自分でも分かっていて、ものすごく気を付けている。可哀そうに・・・。今日は帰って来てから、絶対に不機嫌だろうな・・・。
でも、ごめん。やっぱり無理。今届けたら、寝込んじゃうよ。ごめんニンタマ。
帰って来たプン助は、あまりにもお腹がいっぱいで、給食を食べるのが大変だったと言っていた。
そして、夜、またオムレツを作っていた。
卵食べ過ぎだろ。
ニンタマは、今日は全くタブレット使わなかったから大丈夫だったそうだ。よかった、よかった。
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