« 故障したスティッククリーナーを巡る、葛藤。 | トップページ | 35年ぶりに出場した卓球の試合 »

息子からの呼び出しののち、レンジ爆発

プン助、朝から不穏な雰囲気。

「パン食べる?」「牛乳飲む?」

などの声かけに対して、すぐ返事をしない時は、登校したくない日のようだ。

ただ、最近は丸一日休むことは殆どない。

最低、6時間目の最後の30分程度は、行く。

謎に律儀な面があり、登校していない日には友達と遊びに行けないのだ。こちらとしては、休んでも遊びにだけは行った方が、まだしも健康的だと思うのだが、休んでいるのに、遊びにだけいくのは、違う・・・と、感じるているようだ。

なので、遊びに行く為だけにでも、登校する。

 

1時間目に間に合うように登校することは、殆どないので、8時半に登校したら、早いくらい。10時に登校でも、平常運転。12時過ぎると、ちょっと、ダウナーな日。13時過ぎると、逆に確信犯での遅刻なので意外と元気・・・みたいな感じ。

 

小学校からは、遅刻をする時には必ず、保護者が付き添うようにと言われている。これを忠実に守るには、必ず無職な保護者がいる前提。徹底するのは無理だと思うが、今のご時世、学校としてはそういうルールを提示するのは仕方がないことなのだろう。

 

家は、旦那さんも私もフリーランスなので、お勤めの方に比べると比較的付き添いやすいが、それでも無理な日もある。

 

そして、いつ登校するか分からない子供と一緒に家にいると、本当に仕事にならない。

行こうかな・・・というので、待っていると、些細なことで、「やっぱり行かない」ってなったり、作業がすすみ始めた時に、行くと言われたり、お仕事モードになり辛い。

 

今日は旦那さんはお仕事で朝10時に家を出る予定。

私は、外に行く必要はないのだけど、進めたい作業があるので、やはり朝10時に家を出て、カフェへ行くことにした。

10時前なら、送りに行けるけど、その後は無理だよ・・・と、プン助に伝えていたが、全然登校する気配はない。

作業が進んで、14時くらいに戻ってくれば6時間目に連れて行けるだろう。だが、作業が進むかはやってみないとわからない。

「ママ、もう送れないからね!」

 

と、言い残して家を出た。

 

銀行へ行ったり、些末な用事を済ませて、カフェへ。

ちょっと一心地ついて、よし、作業をやるぞ!と、思った瞬間に、プン助のキッズ携帯から電話がかかって来た。

 

休んでまで、家でYouTubeを観られても困るので、プン助がいつも使っている、古いスマホは電源を切って隠して来た。

スマホはどこだ?といいう用件か、学校行く気になったから帰ってきて…という用件かのどちらかだろう。

 

とりあえず、「ただいま電話に出られません」

というメッセージを送った。

すると、

「早く帰ってきてね!の!の!の!」

と、メッセージが戻って来た。

「の!」?・・・の!ってなんだろう?

私「仕事でなかなか帰れないの?どうしたの?」

プン「の!の!の!の!」

だから、「の!」ってなんなのだろう?

私「の?」

プン「の」

私「?」

プン「はやめにね」

「の」はやめたらしく、会話らしい内容。

私「戻るのは16時くらいかなぁ。ごみんね」

プン「帰って来るのよ」

私「仕事中なのよ~~なんかあった?」

プン「行こうとおもった」

学校へ行こうと思ったのか・・・。

私「ママ、出かける時言ったよね。ママがいる時は送れるけど、出かけたら送れないよ」

プン「早く帰ってきてねただいま電話にでられません!」

ただいま電話にでられません・・・ってなんだろう?さっき私が送ったメッセージの引用か?

ああ、どうしたものか。戻ればとりあえず、学校へ行くだろう。しかし、私の作業は全く進まない。そして、気ままにこんな風に作業を中断しても親が帰って来ると思わせていいのだろうか?いや、こういう時こそ、帰って満足感を与えるべきなのだろうか?

しかし、帰らなかったら、延々と、この調子で電話やメールが来て、結局作業にならない。そして、帰らなかったら、「ママのせいで休むことになった!」と、「ママのせいで遊びにもいけなかった!」と言い、欲求不満で一日不機嫌に過ごすのは分かりきっている。しかし、こんな風に自分の作業が中断されたら、私も、今日一日イライラして、明日にも引きずるかもしれない。どちらの道をとっても、どちらかが、嫌な思いをする一日になる。私の精神を大事にするか、プン助の精神を大事にするか。私の精神を大事にすれば、プン助に優しくできるが、プン助が不機嫌だと、やはり私の精神状態は悪くなる。

プン助の精神状態を大事にすれば、私の精神状態が悪くなり、プン助に酷い態度をとってしまうかもしれない。そして、プン助の精神状態も悪くなる。どちらにしても、やはり悪循環だ。どうしよう・・・どうするべきか・・・。

私「20分後に戻るから、すぐに学校行ける準備して。20分後に家出られるように出来る?」

プン「うん」

仕方がない。戻るか。

 

帰宅途中で、今日はニンタマが期末テストだったことを思い出した。そうだ・・・もう、ニンタマが帰って来てるかもしれない。

 

とにかく一度戻って、即座にプン助を学校へ連れて行こう。ニンタマは自室で一人でいることも多いし、ニンタマがいても作業は出来る。

 

家へ戻ると、すぐにプン助がはしゃいだ様子で出て来た。

「ねえねぇ、ニンタマが電子レンジ爆発させた~~~!」

 

プン助は、まだ裸足で、ランドセルも準備していなかった。

「すぐ出られるようにって言ったでしょ!」

と、イラついていると、ニンタマも出てきて、

 

「電子レンジ壊したかも~」

 

と、二人してへらへら笑っている。

何か食べ物を加熱しすぎて、爆発させたのだろう。そういわれてみると、確かに何か、香ばしい匂いがする。

 

「爆発したなら、ちゃんと拭いておいて。ほら、行くよプン助!」

だが、プン助は全然行く姿勢をみせない。

テーブルに置かれていたニンタマが作ったらしい、ラーメンの麺をつまみ食いしたりしている。

戻ったらすぐに出られるようにと伝えていたのに、これから何かを食べるつもりなのだろうか?

「電子レンジ壊れたかも~」

ニンタマの声もあまり耳に入らないが、爆発したならちゃんと拭いてもらわなければ、とレンジを見に行って、愕然とした。

うちの電子レンジは、オーブンレンジで、ターンテーブルではなく、フラットテーブルなのだが、そのフラットテーブルが石でもぶつけられたかのように、割れて、ヒビだらけになっていた。

Image_67216385_20220630122101

「何をレンチンしたの?」

「卵」

「え、卵をそのまま?」

「うん」

 

信じられない。時々「この器、レンチンできる?」と、明らかに無理な容器を出してくることがあったが、ニンタマが電子レンジを使うようになって、既に数年経っていた。

 

使う度に、「それは30秒ずつくらいで、様子見たほうがいいよ」「ワット数、600じゃなくて500でやったほうがいい」などと、声掛けをしていたので、そこそこ電子レンジの使い方を理解しているものと思っていたのだが・・・。

このオーブンレンジは、7,8年前に購入したものだが、吟味に吟味を重ねて、かなり奮発して購入したものだったのだ。

今、うちの経済状況を考えるととても同等の機種は購入できない。

 

え?なんで、卵をそのまま?針で穴をあけるとか、割り入れて容器にラップをかけるとか、普通するんじゃないの?

卵をそのままレンチンしても、見た目からどのような状態になれば完成なのか、わからない。何も考えずに爆発するほどの高いワット数で、長々レンチンしたのだろうか?

 

プン助は全然学校へ行く気配も見せないし・・・ああ、もう・・・・。何、なんでこのタイミング?

 

 

「え?考えれば、わかるでしょ?なんで、そのままレンチンしたの?何秒やったの?バカじゃないの?!」

 

怒りとショックの余り、溜まらず、つい、そんなことを口走ってしまった。

言い過ぎたかかもしれないと思いつつ、もう引っ込みもつかなくなっていた。

 

それまで、へらへら笑っていたニンタマだったが、私の一言で真顔になり、そっぽを向いて、私から離れて行った。

 

「プン助!急いで!」

 

一刻も早く、ニンタマから離れたかった。側にいると、しつこく怒ってしまいそうだったのだ。

プン助は私の怒りの矛先がニンタマに移ったのを感じてなのか、割と上機嫌に登校した。

プン助を送った後、家へは戻らず図書館へ。数時間距離を置いて、自分も淡々と別の作業をやって精神を落ち着けたほうがいい。

 

しかし、ハプニングは重なる。一つだったらまだ持ちこたえられるのだが、二つ重なると、ヤバい。

 

考えてみると、電子レンジは必需品だと思っていたけれど、いらないのかもしれない。

ちょっと不便でも慣れれば、なんてことはないのかもしれない。

私が一人暮らしだったら、電子レンジ無しでも全然大丈夫だ。

 

旦那さんや子供らが無いと困ると言わない限り、使わない生活を頑張ってみるいい機会かもしれない。

 

何故あんなに腹を立ててしまったのだろう…。ああいう時、秘密の小部屋に駆け込んで、皿を10枚程叩き割れたらいいのに。そうすれば気持ちも落ち着いて、何食わぬ顔で出てきて、笑顔で「これからは気を付けようね」って言えるのに。実際に皿なんか叩き割ったら、片付けするのも自分で自分の首を絞めるだけなのでやらないのだが。

 

とりあえず、帰ったら、ニンタマに優しくしよう。

その為には、作業を捗らせなければ、ならないので、仕事の為というより、精神状態の為に黙々と頑張った。

 

|

« 故障したスティッククリーナーを巡る、葛藤。 | トップページ | 35年ぶりに出場した卓球の試合 »

育児」カテゴリの記事