2022年3月29日 苗場スキー旅行①
(※先週のことになりますが、スキー旅行についての記録を書くことにしました。日にちはずれてますし、きっとずるずる長く続くと思いますがなんとか4月1日に帰って来るまで書きたいと思います)
昨年は、お仕事をしていたものの、どの仕事もまともに実現しなかった。今現在も、やるはずと言われていたお仕事を抱えている。だが、本来なら忙しいはずの時期なのに、全く音沙汰もない。PTAでも忙しいはずだったが、コロナで役員の学校内の立ち入りが土日以外ダメ…ということになり、今シーズン、スキーは無理だろう…と諦め、子供だけスキー合宿に投入することにしていたが、「あれ?これ、私も行けるのではないの?」と、いう気持ちが3月半ばからムクムクとこみ上げていた。だが、中々旦那さんに切りだせずにいた。
収入がピンチの我が家では、子供の合宿でさえ中々の痛手。昨年大した稼ぎもなかった私がスキーに行きたいなんて言ったら、「蟻とキリギリス」のキリギリス認定されてしまうに違いない…と怯えていたのだ。だが、子供の合宿の手配をしている最中、「この期間、俺達もいけるんじゃない?」と、旦那さんの方から言ってくれたのだ。
「え?いいの?」
このチャンスを逃すまじ!・・・と、速攻で宿の手配をしたのだった。
(後で判明したのだが、旦那さんは子供達が参加申し込みをした2回の合宿のうちの1回目をキャンセル待ちのキャンセル待ち…と伝えたことで、子供達も1回しかいけないなら、可哀そうだし、少しでも子供達が長く滑れるように親も一緒に合宿の前から宿を取ればいいのでは?と思っていたらしい。
だが、蓋を開けたらキャンセル待ちのキャンセル待ちでも、1回目の合宿に参加できてしまったので、「あれ?!子供は2回合宿行くの?だったら、俺達は行かなくてもよかったのに」と、思っていたらしい。だが、着々とその気になって準備をしている私を見て、取りやめようと言い出せなかったとのことだった)
そんな風に楽しみにしていたスキー旅行なのだが、我が家の旅行はいつも朝から、大変。
まず、プン助が起きないのだ。どんなに前もって約束していても起きない。そして、荷造りもどんなに自分でするように言っても、しないのだ。本人曰く、できない・・・とのことだ。私自身も異常な程荷造りが苦手で苦痛な人間なので、できない…と思う気持ちは理解できる。でも、できないと思ったことを少しでもやってみようという気持ちを持てば、ちょっとは違うのだが・・・。しかも、1回目のスキー合宿の洗濯物を畳んで、いつでも準備できるように二日ほど前から、スーツケースの上に置いておいてあるので、それを入れれば、概ね準備は出来るのだ。何故、詰めるだけのことをできないと言うのか・・・。だが、逆に言えば何故詰めるだけのことを、親がやってくれないのだ…と、プン助が思っているのもひしひしと感じる。
「つめないなら、もう行かない!」
と、脅してみるも、逆効果。結局旦那さんが、根負けしてスーツケースの上に畳んで置いておいた洗濯物の類を、スーツケースに入れた。
なんとか出発できた。だが、東京駅に向かう電車内は混んでいて、プン助は床に座り込んでしまう。
「電車で床に座っている人なんかいないでしょ?」
「疲れたんだもん」
一番遅くまで寝ていて、準備も何もしていないのに、疲れているのか・・・。こちとら、朝食の用意をしたり、おにぎりを作ったり、洗い物をしたり、動かないプン助をなんとかしようと朝から休みなく動いているのだ。疲れているのは、こっちだぞ!3歳くらいの頃は、もう少し大きくなったら、少しは楽に電車に乗せることができると思っていたが、まさか10歳になっても、このような状態だとは。
と、お茶の水駅で、人が沢山降りて、座席に座ることが出来た。よかった・・・やっと、床に座っている恥ずかしい状態から抜け出せる。プン助も飛び込むように座席に座った。だが、3分程で今度は立って手すりにつかまって、ブラブラし始めたのだ。降りた人もいたが、乗り込んで来た人も多かったので、ブラブラしているプン助は普通に邪魔だし、席が空いているなら他の人が座ったほうがいい。
「座るなら、座る。立つなら、立つ。ぶらぶらしないで」
と、極力穏やかに言うが、プン助には何も聞こえていない様子。
同じセリフを10回くらい、繰り返すと
「立つよ!」
と、プン助。
聞こえていたのか…。
だが、疲れているのは本当らしく、新幹線で、プン助はテーブルにつっぷして、爆睡していた。ニンタマも私の膝や肩を枕にして寝ていた。もう、私よりも6センチくらい大きい。可愛いが、重い・・・。越後湯沢の駅に着くころ、プン助は
「俺、寝てた?」
と、顔を上げた。
越後湯沢駅からバスに乗り、昨年も宿泊したペンションCへ。恐らく、この辺りでは最安値。そして、送迎がなくても板を担いで、苗場スキー場へ行ける距離。チェックインは3時なので、まだ部屋には入れないが、前もってスキー板やブーツを宅急便で送っていたので、早速準備をしてスキー場へ。私と旦那さんとニンタマが準備を終えても、ゴロゴロしていたプン助だったが、服や用品を全部準備してやると、割とすぐに支度を終えた。
ペンション割引料金で、リフト券を買おうとしたら、
「今年は苗場60周年ありがとうパックというのが、ありまして、3900円で一日券が買えて、1200円分の飲食チケットもついてくるそうです。こちらの割引チケットは3800円だけど、1200円の飲食チケットはつかないので、どうしますか?」
と、店主。それは、絶対に「60周年ありがとうパック」だろう。
苗場スキー場の一日券の料金は正規料金だと6000円と、かなりお高い。正規料金で買うのは、出費として痛すぎるので、毎回色々な手段で、割引で買うようにしているのだが、これはかなりの出血大サービスなのではないか?
飲食チケットを引くと、2700円!
ただでさえ、コロナでインバウンドのお客さんなども望めず、リフトなども本数を減らして、昨年から端で見ていても、苦肉の策の営業状態。それでも客足は少ないのに、いいの?大丈夫なの?シンガポールの外資系ファンドに売却されるという話もあるし、もしかしてこれは最後の大サービス?
割り引いてくれるのは嬉しいが、ちょっと不安にもなる。
売却されて、庶民の日本人には手が出ないスキーリゾートになってしまうのかもしれない・・・。
そんなセンチな気持ちを抱えながら、スキー場へ。近いとは言え、歩きにくいブーツを履いて、板を担いで歩くのは、結構しんどい。
だが、プン助はどんどん先を歩いて行く。
2,3年前であれば、「重い」「疲れた」と、座り込んで、結局私や旦那さんが手分けして持つことが多かったのだが、最早そんなことは言わずに、一目散へスキー場へ急いでいる。多少上達して、スキーが楽しくなって来たので、早く滑りたくてたまらないという感じ。ならば、朝起きてからの支度や道のりでもこんな調子であればいいのに・・・と、思いつつ、いや、ゆっくりだけどプン助もちゃんと育っているのだ・・・!と、自分に言い聞かせる。
やっと、スキー場の端について、板を履き始めると、旦那さんに声をかけてきたおじさんがいた。
「もう帰るんで、一日券、安く買い取ってもらえませんか?大人二人分のチケット余ってるんです」
「いくらですか?」
「1枚、2500円でいいです」
微妙だ。ありがとうパックで3900円で買ったチケットでしょ?1200円分飲食もしたわけで・・・。実質の価値は2700円。今の時間は午後2時。おそらくこの人達は、午前から今まで滑っていたわけで、ここで2500円で売れたら、ほぼ200円で半日滑ったことになるのよね・・・。うーん、あと500円負けてくれないかな・・・。うっすらそんなことを思っていたが、
「じゃあ、買います」
と、旦那さん。
あらら、買っちゃった。
板を履いて、歩きながら先ほど、思ったことを旦那さんに言う。
「だから・・・あの人達は、ほぼただ同然で、今まで滑れたことになるんだよ」
相手の言い分をすぐに飲まずに、こちらも交渉してもよかったんだよ・・・と、言う意味合いで伝えたのだが、
「そっか、お互い ウィンウィンってことだね」
と、旦那さん。
曇りの無い瞳・・・とは、こんな瞳のことを言うのだろう…。
「ウィンウィン…まぁ・・・、そう・・だね」
だめだ、これ以上は言えない。
まあ、いいか。そんな時に交渉してくる人だと、日常生活ではこっちも気が抜けない。そして、旦那さんに話しかけられたからと言って、黙っておらず私が交渉をすればよかったのだ。まあ、いいか。別に損した訳ではない。相手の得と自分の得を比べて、自分の得の方が少ない・・・とか、考えるのもどうなのだろうか…。いや、そこら辺今まで大雑把だったから、仕事などでも、料金がわからないまま何カ月も仕事をして、立ち消えて・・・みたいなことばかり、起きているのではないか?!いや、それとこれとは全く別の話なのだろうか?いや、繋がっている気がする・・・。
色々悶々とするが、今は目の前のお楽しみ、スキーのことを考えよう。
②へ続く。
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