人生を立て直したい計画 頓挫か?
昨日、人生が色々うまくいかないのは、遅くまで起きているからだと思い立ち、10時に寝る!と宣言して、なんとか寝床についた。
子供らはまだガンガンに起きていた。
「ママのこと絶対に起こさないでね。寝ている人間を起こすのは一番罪深いことだし、ママは寝入りっ端を起こされると、殺意湧くタイプだから」
物騒なことを言ったにもかかわらず、子供らは「ほーい」という呑気な感じ。
「寝るぞ!なんとしても早く寝て、人生を立て直すのだ!」
プン助にも10時に寝ようと声をかけたが、やだ!と、断られた。
YouTube中毒のプン助も気になるが、まずは自分が魔のサイクルから抜け出すのだ。寝る。なんとしても10時に寝るぞ!
布団に入った途端に稽古から旦那さんが帰って来た。
稽古が順調に進んでいる話をしたくてたまらなさそうだったが、「ごめんね!寝る」と、襖を締めた。
旦那さんもYouTubeを見ながら、晩酌。
「うるせーな」
と思いつつも、うとうと。
ニンタマも間もなく寝床へ。
だが、風呂に入る旦那さんやプン助が、着替えを取りに来たり、中々にうるさい。
動画を観すぎのプン助へ旦那さんが、大声で説教をしている。
プン助は「あと、10分」と、言っては20分、30分見ているらしく、旦那さんが、「お前、10分って言っただろう!なんで嘘ついたんだ!」などと、怒鳴る声が鳴り響いて、おちおち寝ていられない。
私の言う事は中々聞かないが、旦那さんの言う事なら少しは聞くだろう。
ああ、寝床に入ってからもう、かなり時間が経っている。
折角人生を立て直そうとしているのに眠れなきゃ、台無しじゃないか…と、じわじわ焦りが出て来る。
やばい。眠れないパターンに陥ってきている。
いや、大丈夫。時間を気にせずに寝るのだ!
やっとプン助が、寝床へ入って来た。うっかり時計を見てしまう。
なんと、12時半だった。
「12時半まで起きてたら、朝起きれないよ!なんで、そんなに長々動画見ていたのよ!」と、切れかけるが、切れるとまた眠れなくなってしまう。
「まあ、いいよ。プン助の人生だもんね。寝不足で起きられないことを受け止めて、自分で考えればいいよ」
すると、襖越しに旦那さんが、大声で何かべらべら喋っている。
何事なのだろう?セリフの練習?
いや、今の稽古は役者としてではなくて演出家としてだし、セリフの練習する必要はないだろう。しかも、こんな夜中に。
「何?!なんでべらべらしゃべってんの!」
襖を開けると、旦那さんは床に寝転がっていた。
私の剣幕に驚いたように飛び起きて、
「誰ともしゃべってないよ!」
と目をぱちくりさせている。
どうやら、酔っぱらいながら床で寝てしまい、夢でも見ていたらしい。
「そんなとこで寝てたらダメでしょ!ちゃんと布団で寝なよ!あと、しゃべってたからね。べらべら。ちょっとうるさすぎ。それに、プン助12時半まで起きてたよ?あれじゃ、また起きられないじゃん!」
それだけ伝えて、襖を閉じると、旦那さんが、また襖をあけて、
「ごめんね、うるさくしてごめんね。いつもありがとうね。プン助のことは俺が責任もって起こすから」
と、謝って来た。
「もういいから、寝かせて」
と、言ってようやく、ウトウトしていたら、また旦那さんが、襖をあけて、
「ホントにうるさくしてごめんね。静かにするね。いつもありがとうね」
と、言って来て、完璧に目が覚めてしまった。
頼むから寝かせてくれよ・・・。
今は私と子供らが和室で川の字になって寝ていて、旦那さんだけ、別室で寝ているのだが、間もなく別室から旦那さんのいびきが聞こえて来た。
この家で起きているのは、眠れていないのは私一人…!
一番早く寝床へはいったのに、何故、こんな遅い時間まで私一人が眠れていないのか?!
ああ・・・どうせ眠れないのなら、ヤフオクやメルカリで着物を眺めたりしたいよ・・・。いや、そんなことをして、益々目が冴えたら、人生を立て直したい…という目標が台無しではないか・・・!
寝たい!ヤフオク見たい!寝たい!メルカリ見たい!
っていうか腰が痛い!
腰痛をなんとかしないと、最早眠れない。
ストレッチポールに乗ろう。
ストレッチポールを出して来たり、ヨガの猫のポーズをしたりして、この位でいいか・・・と、布団に入ると、今度はお腹が張っているのが気になって来た。
腸揉みでもするか・・・。以前、動画で調べた腸のマッサージを丹念にする。
今、何時なんだろう・・・。
何気なく、携帯に手を伸ばすと、ヤフオクのウォッチリストにいれて、値段の経過を見守っていた帯がチラっと映る。
無意識にそのページを開くと、私が気づいた時点では2000円台だった帯が、20000円以上の値で落札されていた。
そうか…あの帯はそんな高値で売れたのか…。わからないものだな・・・。もっと良さそうな帯が3700円くらいでひっそり落札されていたりするのに。
ああ、いかん!ヤフオクをみてしまったではないか・・・。人生立て直し、台無しだ。
というかこの時点まで、眠れていないことで、とうに台無しだったのだ。
いや、腐るな。こんなことで腐ってはいけない。腐ると負け癖がつく。腐らない、腐らない。いいじゃん、そんなに自分を責めなくても。
どうせ見てしまったのだから、こころゆくまでヤフオクチェックすればいいじゃん。。。と、気になるタイプの着物や帯を存分に見ることに決めた途端、睡魔が訪れた。
4時20分。素敵な音楽。
私のスマホのアラーム音だった。
4時20分に起きて、瞑想をしてストレッチをして、20分程度の散歩をしてから、お仕事スイッチを入れようと思っていたのだ。
だめだ。起きるのは無理。だって、恐らく2時くらいまでヤフオクを見ていたのだ。
もういいや。6時だ。6時でいいじゃないか。
そのまま6時にセットして、眠る。
・・・と、ピピピピっと別のアラーム音。
「うるさいな!なんだよ!」
目を覚ますと、なんとプン助の携帯のアラーム音だった。
「うそでしょ?まだ5時半だよ?」
プン助はピクリとも動かない。
プン助はいつも朝、8時半くらいまで寝ているのだが、実は朝早くおきたいという願いも持っていて、昨晩アラームをセットしていたようだ。
うるさいので、止める。
すると、
「なんで止めたの!起きれないじゃん!」
と、鋭い声。
寝ていたはずのプン助が、顔を上げて、険しい顔で私を見ている。
「あ、ごめん。起きてたの?起きるの?」
と、聞くとコクリと頷いた。
「そうかぁ、凄いね。よく起きれたね。ママはもうちょっとだけ寝るよ」
と、言っている間に、プン助は布団に突っ伏していた。そのまま、動かない。
私も布団に突っ伏す。
すると、一瞬後に再び、ピピピピっと、プン助の携帯のアラーム音。
どうやら、プン助は5分置きにアラームをセットしていたらしい。
「プン助!なってるよ!プン助!」
と、声を掛けるが、ピクリとも動かない。
しかし、止めると、また叱責が飛ぶかもしれない。
アラーム音はしばらくしたら、止んだが、すぐまたなり始める。
これが何回か続いた後、私のスマホから素敵な音楽。6時か・・・。
理想の目覚めとは全く違うが、理想に少しでも近づくためには起きるしかない。
起きて、家事やらPTAの作業やらをやり始めた。すると間もなく、またアラーム音。
プン助のスマホは充電が足りなくなったらしく、6時45分でアラーム音は止んだ。
なんだろうか・・・何かに試されているのだろうか?
私を眠らせない、この館は一体どうなっているのだろうか・・・。マンションなのだが、呪われた館のように思えて来た。
ここで挫折したら、いかん。
今日こそ、早く寝て、早く起きる、美しい生活を実現するぞ・・・。できるのか?
この日、プン助は10時過ぎくらいまで寝て、6時間目の授業が終わる10分くらい前に、学校へ行った。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 土砂降りの中卓球へ…(2022.09.24)
- 人間は五十肩から逃れられないのか?(2022.09.14)
- 滑液包炎…三度目の注射の卷(2022.09.14)
- オンライン学校公開 教室を練り歩く我が子をちょっとだけ参観(2022.09.10)
- 病院デー②ホルモン充填療法&プラセンタ注射&子宮がん検診&採血 病院デー② ホルモン充填療法&プラセンタ注射&子宮がん検診&採血 (2022.09.08)