« プン助が交通事故…その時私は卓球に夢中だった | トップページ | 2022年3月29日 苗場スキー旅行① »

人生を立て直したい計画 頓挫か?

昨日、人生が色々うまくいかないのは、遅くまで起きているからだと思い立ち、10時に寝る!と宣言して、なんとか寝床についた。

子供らはまだガンガンに起きていた。

「ママのこと絶対に起こさないでね。寝ている人間を起こすのは一番罪深いことだし、ママは寝入りっ端を起こされると、殺意湧くタイプだから」

物騒なことを言ったにもかかわらず、子供らは「ほーい」という呑気な感じ。

 

「寝るぞ!なんとしても早く寝て、人生を立て直すのだ!」

プン助にも10時に寝ようと声をかけたが、やだ!と、断られた。

YouTube中毒のプン助も気になるが、まずは自分が魔のサイクルから抜け出すのだ。寝る。なんとしても10時に寝るぞ!

 

布団に入った途端に稽古から旦那さんが帰って来た。

 

稽古が順調に進んでいる話をしたくてたまらなさそうだったが、「ごめんね!寝る」と、襖を締めた。

 

旦那さんもYouTubeを見ながら、晩酌。

 

「うるせーな」

と思いつつも、うとうと。

ニンタマも間もなく寝床へ。

 

だが、風呂に入る旦那さんやプン助が、着替えを取りに来たり、中々にうるさい。

動画を観すぎのプン助へ旦那さんが、大声で説教をしている。

プン助は「あと、10分」と、言っては20分、30分見ているらしく、旦那さんが、「お前、10分って言っただろう!なんで嘘ついたんだ!」などと、怒鳴る声が鳴り響いて、おちおち寝ていられない。

 

私の言う事は中々聞かないが、旦那さんの言う事なら少しは聞くだろう。

ああ、寝床に入ってからもう、かなり時間が経っている。

折角人生を立て直そうとしているのに眠れなきゃ、台無しじゃないか…と、じわじわ焦りが出て来る。

やばい。眠れないパターンに陥ってきている。

いや、大丈夫。時間を気にせずに寝るのだ!

 

やっとプン助が、寝床へ入って来た。うっかり時計を見てしまう。

なんと、12時半だった。

「12時半まで起きてたら、朝起きれないよ!なんで、そんなに長々動画見ていたのよ!」と、切れかけるが、切れるとまた眠れなくなってしまう。

「まあ、いいよ。プン助の人生だもんね。寝不足で起きられないことを受け止めて、自分で考えればいいよ」

 

すると、襖越しに旦那さんが、大声で何かべらべら喋っている。

何事なのだろう?セリフの練習?

いや、今の稽古は役者としてではなくて演出家としてだし、セリフの練習する必要はないだろう。しかも、こんな夜中に。

 

「何?!なんでべらべらしゃべってんの!」

 

襖を開けると、旦那さんは床に寝転がっていた。

私の剣幕に驚いたように飛び起きて、

「誰ともしゃべってないよ!」

 

と目をぱちくりさせている。

 

どうやら、酔っぱらいながら床で寝てしまい、夢でも見ていたらしい。

 

「そんなとこで寝てたらダメでしょ!ちゃんと布団で寝なよ!あと、しゃべってたからね。べらべら。ちょっとうるさすぎ。それに、プン助12時半まで起きてたよ?あれじゃ、また起きられないじゃん!」

 

それだけ伝えて、襖を閉じると、旦那さんが、また襖をあけて、

 

「ごめんね、うるさくしてごめんね。いつもありがとうね。プン助のことは俺が責任もって起こすから」

 

と、謝って来た。

 

「もういいから、寝かせて」

 

と、言ってようやく、ウトウトしていたら、また旦那さんが、襖をあけて、

「ホントにうるさくしてごめんね。静かにするね。いつもありがとうね」

 

と、言って来て、完璧に目が覚めてしまった。

 

頼むから寝かせてくれよ・・・。

 

今は私と子供らが和室で川の字になって寝ていて、旦那さんだけ、別室で寝ているのだが、間もなく別室から旦那さんのいびきが聞こえて来た。

 

この家で起きているのは、眠れていないのは私一人…!

 

一番早く寝床へはいったのに、何故、こんな遅い時間まで私一人が眠れていないのか?!

 

ああ・・・どうせ眠れないのなら、ヤフオクやメルカリで着物を眺めたりしたいよ・・・。いや、そんなことをして、益々目が冴えたら、人生を立て直したい…という目標が台無しではないか・・・!

 

寝たい!ヤフオク見たい!寝たい!メルカリ見たい!

 

っていうか腰が痛い!

 

腰痛をなんとかしないと、最早眠れない。

ストレッチポールに乗ろう。

ストレッチポールを出して来たり、ヨガの猫のポーズをしたりして、この位でいいか・・・と、布団に入ると、今度はお腹が張っているのが気になって来た。

 

腸揉みでもするか・・・。以前、動画で調べた腸のマッサージを丹念にする。

今、何時なんだろう・・・。

 

何気なく、携帯に手を伸ばすと、ヤフオクのウォッチリストにいれて、値段の経過を見守っていた帯がチラっと映る。

 

無意識にそのページを開くと、私が気づいた時点では2000円台だった帯が、20000円以上の値で落札されていた。

 

そうか…あの帯はそんな高値で売れたのか…。わからないものだな・・・。もっと良さそうな帯が3700円くらいでひっそり落札されていたりするのに。

 

ああ、いかん!ヤフオクをみてしまったではないか・・・。人生立て直し、台無しだ。

 

というかこの時点まで、眠れていないことで、とうに台無しだったのだ。

いや、腐るな。こんなことで腐ってはいけない。腐ると負け癖がつく。腐らない、腐らない。いいじゃん、そんなに自分を責めなくても。

どうせ見てしまったのだから、こころゆくまでヤフオクチェックすればいいじゃん。。。と、気になるタイプの着物や帯を存分に見ることに決めた途端、睡魔が訪れた。

 

4時20分。素敵な音楽。

私のスマホのアラーム音だった。

4時20分に起きて、瞑想をしてストレッチをして、20分程度の散歩をしてから、お仕事スイッチを入れようと思っていたのだ。

だめだ。起きるのは無理。だって、恐らく2時くらいまでヤフオクを見ていたのだ。

もういいや。6時だ。6時でいいじゃないか。

 

そのまま6時にセットして、眠る。

・・・と、ピピピピっと別のアラーム音。

 

「うるさいな!なんだよ!」

目を覚ますと、なんとプン助の携帯のアラーム音だった。

 

「うそでしょ?まだ5時半だよ?」

プン助はピクリとも動かない。

プン助はいつも朝、8時半くらいまで寝ているのだが、実は朝早くおきたいという願いも持っていて、昨晩アラームをセットしていたようだ。

うるさいので、止める。

 

すると、

 

「なんで止めたの!起きれないじゃん!」

 

と、鋭い声。

 

寝ていたはずのプン助が、顔を上げて、険しい顔で私を見ている。

 

「あ、ごめん。起きてたの?起きるの?」

 

と、聞くとコクリと頷いた。

 

「そうかぁ、凄いね。よく起きれたね。ママはもうちょっとだけ寝るよ」

と、言っている間に、プン助は布団に突っ伏していた。そのまま、動かない。

私も布団に突っ伏す。

すると、一瞬後に再び、ピピピピっと、プン助の携帯のアラーム音。

どうやら、プン助は5分置きにアラームをセットしていたらしい。

「プン助!なってるよ!プン助!」

と、声を掛けるが、ピクリとも動かない。

しかし、止めると、また叱責が飛ぶかもしれない。

アラーム音はしばらくしたら、止んだが、すぐまたなり始める。

これが何回か続いた後、私のスマホから素敵な音楽。6時か・・・。

理想の目覚めとは全く違うが、理想に少しでも近づくためには起きるしかない。

起きて、家事やらPTAの作業やらをやり始めた。すると間もなく、またアラーム音。

プン助のスマホは充電が足りなくなったらしく、6時45分でアラーム音は止んだ。

 

なんだろうか・・・何かに試されているのだろうか?

私を眠らせない、この館は一体どうなっているのだろうか・・・。マンションなのだが、呪われた館のように思えて来た。

 

ここで挫折したら、いかん。

今日こそ、早く寝て、早く起きる、美しい生活を実現するぞ・・・。できるのか?

 

この日、プン助は10時過ぎくらいまで寝て、6時間目の授業が終わる10分くらい前に、学校へ行った。

 

|

« プン助が交通事故…その時私は卓球に夢中だった | トップページ | 2022年3月29日 苗場スキー旅行① »

心と体」カテゴリの記事