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860枚の紙を無駄にし、それを隠蔽しようかと否か悩んだり、悶々した日

夕方からPTA作業。

18日に、何人かのお手伝いの方を集めて作成するPTA通信の準備を前日に済ませておきたかったのだ。

 

他の小学校へ送るラベルを印刷して、封筒に貼る。

その送付状も作成、印刷。

他にも学校が関わる団体へのラベルなどを印刷したり、1年から6年までのクラスごとの帯作成等々。

 

前に、大勢集まったものの、印刷機の調子がおかしくなったこともあった。業者さんを呼んでなんとかなったが、なんともならない事態になったら怖すぎる。

早めに、印刷しておけば、明日の作業もスムーズになる・・・と、A3表裏と、A4一枚を860枚印刷することにした。

今回でPTA通信を印刷するのは、3回目。

 

普通にプリンターで印刷するのもおっかなびっくりだった私が、そのプリントを印刷機で製販して、プリントし、その裏にまた製版した原稿を印刷することができるようになった。

慣れている人にはなんでもない簡単な作業だと思うが、幼少のころより、人並外れてコピー機のトラブルに巻き込まれて来た自分にとっては、思えば遠くに来たもんだ・・・のような進歩。

 

それでも、やはり印刷機では多少トラブルがあり、何度製版しても斑模様になって、5,6回やり直したり…程度のことはあったが、なんとか最初のA3の表裏の印刷が出来た。

表裏の印刷は並びにかなり気をつかった。真ん中で折って、表に1ページと4ページ、裏に2ページと3ページを印刷するのだ。

順番を間違えたら、台無しだ。

念には念を入れて、何度も何度も、あっているか確認した。

 

無事、860枚印刷を終え、後は真ん中に挟み込む、別のプリントを印刷するだけだ・・・。

終わりが見えて来て、安堵しつつ、最後にもう一度念のため、チェック。

 

ん?

 

あれ?

 

さっきは綺麗に1ページから4ページ読めると思っていたけれど、なんかおかしい?

1ページと4ページの順番が逆?

 

表紙になるはずのところが4ページになっている。

折って、読もうとすると、4、2、3,1という順番になっている。

 

嘘でしょ?

 

印刷中、何度も確認したよ?

 

大丈夫!
バッチリ!

 

と、何度も自画自賛したじゃん・・・!

 

うそ・・・。

 

860枚印刷しちゃったよ・・・。

 

私だったら、このプリント読める。

自分の関わる公演とかだったら、

 

「ごめんねごめんね。一番最初が4ページになっちゃった~!ページの順番通りに読めばわかるから~」

 

で、押し切るのだが、これは・・・無理でしょう。

 

ああ・・・自分で作成に関わることになったものの、この配布物、まともに読んだこともなかった。ほぼ読みもせずに、紙ごみ入れに直行させていた。

このプリントが配られても、私は気付かない自信がある。

 

しかし、稀にちゃんと読んでいるご家庭もあるようだし、これは配るわけにはいかんだろう。。。

 

PTA室にある、A3用紙の予備を確認。

 

1000枚くらいある。

 

同じようなミスをしなければ、やり直しできる。

この段階で、19時15分。

 

20時までに作業を終わらせたい。できるだろうか?

いや、やる。

やってやんよ!

泣きそうになりながら、製版からやり直しプリント。

じゃんじゃん刷られて行く間、このミスを他の役員に報告するかどうかを考えていた。

 

100枚くらいを無駄にしてしまった程度なら、報告しなくても良いかもしれない。

だが、860枚だ。

 

A3用紙を使う配布物はそれほど多くない。A3を頻繁に、そして大量に印刷するのは、恐らく私のみ。

 

皆がぼんやりしたタイプの人だったら、このミスはばれないかもしれない。

でも、PTA内においては、私は使えないバイトみたいな感じで、他の方は皆、正社員みたいな貫禄があり、とても有能そう。

末端のバイトがミスをした挙句、それを隠蔽しようとしていたことがバレる方が恐ろしい。

報告しよう。

 

バカで無能で年だけくった変な人だと思われているとは思うが、隠蔽しようとしたと思われるよりはマシだし、もう失うものなどない。

 

失敗の報告は作業を終わらせて帰宅してからにしよう。

 

A3の表裏の印刷を終え、最後のA4ペラの印刷に取り掛かる。

 

しかし、この失敗した860枚の紙、どうしよう・・・。

 

表裏印刷しちゃったから、裏紙としても、使えない。

かなりの分量で、もち上げてみると相当重い。

失敗のカミングアウトをして、馬鹿めと思われるのは覚悟しているが、このブツがここに残っているのを目撃すると、「馬鹿め」と思われる回数が、純粋に倍に増える気がする。

そして、このブツを処分するハメになった人は、重さにイラついて、「馬鹿め」という思いが、が10乗位になるような気がする。

 

このA3860枚をこの室内に置いておいてはいかん。

 

ミスをしたという事実をサラっと報告するだけで、その事実のブツは消し去っておいた方が得策に違いない。

 

たまたまおあつらえ向きな大きな袋を持っていたので、860枚の用紙を袋にぶっこむ。

めちゃめちゃ嵩張るし・・・めちゃめちゃ重い。

 

これを持って帰るのか・・・。それほど遠くないとはいえ、腰痛持ちで、股関節に持病を抱える身としては、キツイ道行。

 

プリントを終え、作業で散らかしたものをなんとか整頓して、ギリギリ20時ちょっと前に作業を終えることが出来た。

 

部屋の鍵を用務員さんに返却する際、来た時には持っていなかった大荷物を抱えている姿が目に留まったら、どうしよう。

泥棒だと思われるのではないだろうか?

 

いや、一々人の荷物なんか気にしないに違いない・・・。

色々葛藤しながら、用務員さんに挨拶をするが、

 

「お疲れ様です~」

 

と、特に怪しんでいる様子もなかった。

ホッとしつつも860枚の用紙の入ったカバンを腕に食い込ませながら、家へ戻った。

 

帰宅すると、腕には食い込んだ後ができて、赤い斑点だらけになっていた。

 

よし!グループLINEに失敗の報告をするぞ・・・。

 

「大変申し訳ございません。気を付けていたにも関わらず、A3用紙860枚をミスで無駄にしてしまいました。今後このようなことが無いように、気を付けていきたいと思います。私のミスですので、1000枚分の用紙を弁償させて頂きたいと思っております。

本当に申し訳ありませんでした」

 

送信するかしないか5分ほど悶々とするが、えいや!っと、送信・・・!

 

ミッション完了・・・。

誰にも頼まれたわけでもないのに、勝手にミスをして、ミスの証拠を好き好んで隠蔽した後、全員に向かって「ミスをしました」と、カミングアウトするという謎のミッション。

 

しかし・・・勇気を持って送付したにも関わらず、待てど暮らせど、そのグループLINEに私のミスについてコメントはつかなった。

 

新手の放置プレイ?と思いつつも、返事をするのも困惑する案件だったのかも・・・と、一周して自分の滑稽な有様が面白くなって来てしまった。

空回っているなぁ~。

 

 

 

翌朝、全然違う要件が流れてきて、それに対するコメントは流れるようについていた。

 

そして、個人的に、数名の方から、

 

「気にしなくていいですよ。私もミスしたことあります」「弁償する必要ないと思います」

「ちゃんと報告してえらいなと思いました」

等のフォローというか慰めのメールを頂いた。

優しい・・・!

いじけていた所にこういうやさしさが身に染みた。

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