自宅お化け屋敷
家で、PC作業をしていると、インターフォンの音。モニターを見ると、プン助の姿。エントランスのドアを解錠をした後、玄関ドアの鍵も開けて、プン助の死角に当たるところにはいつくばって待機。
「ただいま~」
と、という声と共に、プン助が入って来た。
息を潜めて、プン助が通り過ぎるタイミングで、「フッフッフ」と、低い声で笑ってみる。
プン助は和室の襖の側を通り抜けた途端に足もとにいた私に驚き、
「うわ~~~~!!!」
と叫んだ後、飛び上がった後、へたりこんでいた。
「びっくりしたなぁ~~~!何やってんの?」
と、言っていたが、喜んでいた様子。
以後、数日の間、プン助の帰宅時に私が家にいる時は、廊下であったり、洗面所の床であったり、浴室であったり、色々な箇所で這いつくばって待機していた。
ちょっとした自宅お化け屋敷状態。
でも、回を追うごとに、段々ネタ切れになって来た。もうどこに這いつくばったらいいか、分からなくなって来た。
帰って来るたびに、どこに隠れたらいいんだろう・・・面倒臭いなとさえ、感じるようになって来た。
ちょっとネタ切れになり、這いつくばるのをやめて、壁から手だけを出して、不気味な動きをしてみた事もあった。
だが、プン助が全く気付かず、通り過ぎて行ったので、努力が無駄になると、
「折角ママが隠れていたのに、気付いてくれなかった~~~」
と、追いかけたら、その声にビビって腰を抜かしていた。
とはいえ、本当に本当にネタ切れになって来た。
ある日、プン助が帰宅した時、つい忙しくて、脅かし忘れてしまった。
用心しながら、入って来たプン助をみて、
「あ、ごめん。這いつくばるの忘れちゃった~~~!」
と、謝ると、
「別に謝らなくていいよ。正直、面倒になって来ていたから」
と言われた。
「本当?本当?楽しみにしてたんじゃないの?」
「まあ、楽しみにはしてたけど、やっぱ、飽きるでしょ?普通に帰って来たいし」
なんと…!
軽くショックを受けたが、内心ホッともした。
ここで、何でやめちゃったんだよ~~~なんて、責められたら、まだまだ続けなければならないところだった。
同じようなタイミングで、面倒だな・・・と思うようになったというか、まあ、潮時だったのだろう。
頼まれてもいないことをやって、勝手にネタ切れになったて、負担に感じたりするのは愚かなことだ。
きっと、毎日が良くなかったのだ。
自宅お化け屋敷は、月1くらいにしよう。
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