私が触れると調子を崩す機械たち…PTA活動はまだ始まったばかりだけど、息切れ
午前中、病院でPCR検査。
31日から、昨年骨折した鎖骨のプレートを抜く為の手術をするのだが、入院、手術する為には検査を受ける必要があるとのこと。
PCR検査だけだと思っていたら、血液検査、尿検査、心電図測定など他にも沢山の検査があった。午後から、PTA通信の印刷配布作業があるので、間に合うかヒヤヒヤしたが、ギリギリ間に合った。
14時に、手伝ってくれる他の役員の人が来てくれることになっていたので、私は13時に入って、印刷の準備をすることにした。
会長が校正し終わった原稿はPTA室のパソコンに入っているとのことだったので出力して、製版くらいまではしておきたかった。
だが、PTA室へ入ると、テーブルに既に出力した原稿が置いてあった。
会長が出力しておいてくれたようだ。
助かった。ひと手間減った。
よし、これを製版しよう!
ところが、製版した途端、エラーが出てしまう。
画面の指示に従うように、トレーを開けたり中に巻き付いているインクまみれの薄い紙を引っ張り出したりしているウチに、手は真っ黒になってしまった。
普段は小汚い服を着ているのだが、PTAらしく・・・ということで着て来てしまった白シャツにもインクが付いてしまった。
色々努力をしてみたものの、何度製版しても半分は印刷されなかったり、印刷にムラが出たり・・・。
最初から調子が悪かったのは確かだが、なんとなく私が触ったせいでどんどん機械の調子が悪くなっているようにも思えた。
そうこうするうちに、手伝ってくれる他の役員の方々がやって来た。
「これ、業者に電話しよう!」
ということになり、リコーに電話をかけ、一時間後位に来てもらえることになった。
その間、不安定ながらも、印刷濃度を一番濃くしたりしながら、騙し騙し製版をして、作業を進めた。
やっと業者の人が来て機械を見てれたのだが、どこもおかしくない…と言われてしまう。
その業者さんが製版すると、何の問題もなく綺麗に製版できてしまったのだ。
「バカな・・・!」
と、驚きつつも直ったのなら、それはそれでよかった。
「僕、何もしてませんよ」
と、業者さん。
それでも直ったのならよかった。
だが、私が再び新しい原稿を製版すると、また色ムラだらけになってしまう。
「やっぱりおかしいです!ほら!」
と、何故か勝ち誇ったように業者さんに見せる。首をかしげる業者さん。
再び業者さんが、製版すると、またもやクリアーに製版されている。
「これね・・・ロールにインクが染みてないこともあって、そういう時は何度か製版すると、大丈夫だったりしますよ」
だが、私が触れる前は、そんなことをしないでもクリアーに製版されていたのだ。
私も、今まで何度も製版していて、その時は何の問題も起きたことはなかった。
ただ、今日の配布印刷業務は、私の仕切りで4人も手伝いの人を呼んで、8ページにわたる印刷物を800部印刷するという、プレッシャーに満ちたミッションだった。
失敗したら時間を調整して来てくれた人へも迷惑をかけてしまう。
そのプレッシャーにドキドキしながら、印刷機に触った途端のエラー&印刷機の不調。
何かの呪いのような気がする。
業者さんは、来た手前何か手伝わなければ・・・という感じで謎に、製版、印刷作業を小一時間手伝っている。
こちらはなんとなかなりそうだ。今度は紙折り機だ。
先に紙折り機を使って作業をしていた人と交替して、私も紙折り機の使い方を教えて貰いに行く。
だが・・・私が行った途端、紙折り機の調子も悪くなったのだった。
何枚紙を置いても紙をカウントしてくれなくなった。
試行錯誤の末、印刷していない紙で印刷した紙を挟んで紙折り機を作動させたら、やっとカウントしてくれた。
印刷してある紙は滑りやすいのかもしれない・・・という結果に落ち着いたのだが、これだって私が来る前には起きなかった現象だ。
私のせいなのでは?
よくわからないが、私は機械の神様に呪われているのかもしれない。
皆は、今のところ、私のせいで印刷機や紙折り機が不調になったとは思っていないらしい。だが、このような事が度々続くと、
あれ?この人が触るといつも、機械の調子が悪くなるな・・・・
と、バレてしまうかもしれない。
バレるもバレないも、全て私の気のせいなのかもしれないのだが、最早既成事実のように思えてしまい、後ろめたい気持ちでいっぱいになる。
なんとか紙折り作業も終え、今度は折り込み作業だ。
当たり前ながら、業者さんはもう帰っていた。
後から、折り込み作業に参加する。
既に効率のいい塩梅でローテーションが出来上がっていた。
スペース的にも私が入り込むと邪魔な感じ。
だが、一人だけダラダラ怠けている訳にもいかない。
しかも、一応この作業の一番の責任者は私だ。
何とか端っこに紛れ込み作業に加わる。
皆は楽し気に会話をしている。
私も、会話に加わってみたい。
そう思う者の、会話の内容がさっぱりわからない。
「●●さんが、こう言ってね~」「あはは、言いそう」「で、私もびっくりして、◎◎さんに言ったんだけど、あの人ってそうだよね~って話になって・・・」
皆が知っているらしい◎◎さんも●●さんもわからない。
話が合わない・・・というより、転校生みたいな感じで、同じ共通認識がない感じだ。
一人で黙々と作業していると気を遣わせそうだし、薄ら笑いを浮かべる努力をするが、マスクをしているので、薄ら笑いには何の意味もないことに気付き、やめる。
習いごと事情の話になり、金のかからない習いごとは送り迎えやお手伝いが大変で、金のかかる習い事はそういうのが無い分楽・・・という話になり、そうなのか・・・!と、マメ知識を得た気分になった。
お手伝いには公園や施設の場所取りがあったり、何年もやっている保護者はコーチ達やイベントや発表会に関しても意見を言えるけれども、始めたばかりの人は意見も言えないしコーチ達と口もきけない・・・という保護者カーストらしきものがある習い事の話なども盗み聞きできた。
それは面白かったのだが、皆どんなに近い場所でも習い事の送迎をしているらしい事に仰天した。
明らかに難易度の高い場所や危険そうだと判断した時は、送迎しているし、危ないと思った時にどうすればいいか・・・という話はしていたが、そんなマメなことは全くやっていない。ウチの杜撰さがバレてしまったら、呆れられてしまうかもしれない。黙っておこう。
会話の流れで誰かが来週私が鎖骨のプレート除去手術をすることに触れ、
「そもそも何で怪我したんですか?」
と、聞かれたので、初めて盗み聞きから、会話に参加する立場へ格上げされた気持ちになり、緊張したしながらもおずおずと答えた。
「ああ、スキーで・・・」
「ああ、スキーなんだ」
なんとなく、皆のテンションが下がっているように感じた。
あくまでも私の想像だけれど、やむを得ない事故なら仕方がないけれど、このご時世に好き好んで頼まれてもいないスポーツをやって怪我したんだ・・・それじゃああんまり同情できないな・・・という感じの気配を感じた。
そこで止めておけばよかったのだが、自分でもよくわからない衝動に駆られて続けてしまった。
「いやぁ~、霧も凄い中、アイスバーンで・・・ホントは私なんかよりも子供達の方がよっぽどスキー上手なんですけど、『ママ、怖い~~』なんて言われちゃって、いいとこ見せたくて張り切っちゃったんですよ~!『大丈夫だよ!ママについておいで!』って、颯爽と滑り出したら、転んじゃって・・・ポキって!。子供たちは、骨折したなんてわからないから、蹲ってる私に『ママ、頑張れ~~~』って声かけるんだけど、骨折れちゃってるからね~~~」
そこまで言い終わって、何かの違和感を感じて続けるのを止めた。
なんか変だな。私が今まで仲良くして来た人達は、こういう話をしている途中に、もうちょっと何某か食い気味に反応をしてくれていた。
そして、最終的には社交辞令かもしれないが、笑ってくれていた。
でも、今回は違う。
何か違う。
なんだろう・・・これ。
もしや・・・ドン引きのされている気配?
シーンと静まり返っている役員の方達の中、かろうじて一人の人が、反応してくれた。
「それって・・・子供トラウマ・・・」
確かにそうかもしれない・・・。
瞬時にこの話を聞かされた立場に思いを馳せてみた。
楽しいスキーをしていた最中、「ついて来な」と、言っていた母親が転んで骨折。ショックかもしれない。話として聞くと、そんな気もする。
でも、あの時の子供達の様子を考えると、そんな大げさなものでもなかった。
こちらがもっと心配してくれよ・・・という程、能天気な感じだった。
あと数時間滑れたはずなのに、残念。面倒くさいなぁとは思ったと思うが、トラウマ・・・という程ではなく、食べられると思っていたケーキが食べられなくて残念・・・程度の感じだった。こちらもそれに関して、失望もしていないし、そんなもんだという認識しかない。
だが、これ以上説明するのは得策ではなさそうだった。
説明しても、子供のトラウマに思いもよせず、へらへらしゃべる能天気な親・・・という評価のダメ押しをしてしまうだけだろう。
折り込み作業を終え、お手伝いへのお礼を言い、配布作業は一人で出来ます・・・と、プリント類を入れるクラスのポストに向かった。
だが、クラスのポストは他の配布物で満杯で、PTA通信の入る余地はなかった。
月曜日の午後から入院するので、午前中に再度学校へ来て、配布できれば良いのだが・・・。
すると、
「入院する日は大変でしょ?配布は無理だったら私達やっておきますよ」
と、皆さん、優しく声をかけてくれた。
今まで仲良くしてきた人達と種類は違うようだけれど、皆とてもいい人達なのだった。
仲良くなれたらなれた、なれなかったらなれないで、いいのだ。
焦らずに、腐らずに、とりあえず嫌われないように頑張ろう。
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