« 迷えるカットマンへの道 | トップページ

千円カット行ってみた

ショートカットにして、ひと月以上過ぎた。

ロングヘア時代は、パーマを掛けたいとさえ思わなければ、10数年美容院に行かなくても平気だった。

前髪さえ自分でカットすれば、後は結っていればなんとかなる。

白髪も、ヘナやトリートメントなどでなんとかなる。

 

ただ、髪のボリュームが無くなり、結っても、若い時なら可愛気の一種で押し通せたおくれ毛も、最近ではやつれて見えるようになり、発作的にちょん切る様に肩辺りでジャキジャキ切ってしまった。

あまりにひどい髪型になってしまったので美容院へ行き、カットしてもらい、ついでにイメチェンをと、金髪のメッシュを入れたのだった。

ショートは楽だが、こまめにカットしないと、もたない。

 

だが、美容院は時間がかかる上にお高い。

そんなにこまめに行ってられない。

 

旦那さんが、行っているという千円カットへ行ってみようと、思い立った。

「全体的に2センチくらい切ってください」

と、言えば、そんなにひどい髪型にはならないはずだ。

 

旦那さんに場所を聞く。

 

「あ、千円カットって言ってたけど、この間久しぶりに行ったら、コロナのせいかわかんないけど、千三百円になってたけど、大丈夫?」

 

なんだよ、千円じゃないのかよ・・・と、思いつつも千三百円でも美容院よりは全然安いと、行くことにした。

 

旦那さんが言っていたあたりに、それらしき店を発見。

だが、店の外の看板の値段表示は、「カット 1,650円」となっている。

 

違う店なのか?

 

でも、1650円でも、美容院より大分安い。

旦那さんに電話で、店名を聞くとその店であっていた。

 

「1650円って書いてあるよ」

 

「え?マジで?俺が前にいった時は、1300円だったのに…って言っても、3か月くらい前だけど」

 

一年足らずの間に1,000円から、1,300円になり、更に1,650円になった・・・ていうことか。

 

そうだよね・・・色々やっていけなかったんだろうな。

 

高校生の時、2,000円でカットの美容院に行っていたことを思い出し、これでは美容院とあまり変わらないのでは?と思いつつ、それでも2,000円より、350円安いわけだし、別の店を探すのも面倒だしと、入る決意を固めていると、常連っぽい男性が私の脇を通り抜け店へ入って行った。

 

ヤバい!先を越されてしまった・・・。

 

雨だったからか、他に客はいない様子。

店長っぽい人が、その男性の応対をしている。私が入ると、店の奥から30歳くらいの女性が顔を出したが、すぐに奥へ引っ込んでしまった。

 

先に入った男性のカットをしている店長っぽい人が、

 

「あ、そこのタッチパネルで番号札受け取ってください」

 

と、男性の髪を切りながら言うので、マゴマゴしながらタッチパネルを操作。

 

カット希望、男性美容師がいいか女性美容師がいいか、指名をするか・・・などの項目があった。

指名料は200円らしい。

200円追加したら、1,850円。

誰がいいかもわからないし、指名は無しで入力。

 

と、7番という文字と、QRコードが印字された用紙が出て来た。

 

よくわからないまま壁際へ並べてある椅子に座り、順番を待つ。

 

先ほどの美容師らしき女性は出てこない。

お昼すぎだったので、休憩中なのかもしれない。

 

話している内容から、今カットされている男性は、店長っぽい人をいつも指名していることがわかった。

カット3,000円や、5,000円の店で、200円の指名料を払うのは感覚的に分かるが、1,650円に200円上乗せして指名すると、なんとなく損するような気持ちになる。

ケチろうと思っていない時の200円と、ケチろうと思っている時の200円の差・・・なのだろうか?

3000分の2005000分の200・・・という分母の大きさが、損を少なく錯覚させるのだろうか・・・。

何はともあり、この店長っぽい人は、その損を乗り越えて指名するわけだから、腕は確かなのかもしれない。

 

男性のカットが終わった。

店長っぽい人は、掃除機で散らばった髪の毛を吸い取った後、「7番のお客様」と、私を呼んだ。

 

椅子に座ると、マスクを外すように言われ、替わりに適度な大きさに畳まれたキッチンペーパーをテープで顔に張り付けられた。

 

マスクの紐があると、カットしにくいという面もあるが、マスクが毛だらけになりそのまま帰れなくなるとのことだった。

 

近くで見ると、店長っぽい人の胸元に着けらたバッジには、本当に「店長」と、書かれていた。

 

全体的に2センチくらい切って欲しいと、オーダーしたのだが、

 

「襟足の髪は短いので殆ど切りませんね」

 

と、店長。

 

あまりに当たり前のように言うので、うっかり「はい」と、言いそうになる。

 

「いえ、切ってください」

 

「でも、短いですよ」

 

「大丈夫です。切ってください」

 

「・・・」

 

店長、なんとなく不満気?

 

しかし、切り始めたら迷いなくジャキジャキ切り始めた。

 

場所によっては4センチくらい切っているようにも見えたが、シャギーのつもりなのかな?と、気にしないことにした。

 

短くなり過ぎたとしても、それはそれでいいか。

 

ジャキ!

 

ジャキ!

 

中々切り方が大胆だ。

 

清々しいくらい迷いがない。

 

今日は雨だから、客が少ないらしいが、普段はかなり混むとのこと。

 

このくらい大胆に切らないと、短時間で客はさばけないのだろう。

 

などと思っているウチに、鏡にうつる自分の顔に不安を覚え始めた。

 

一カ月前に美容院でカットされた時とは、明らかに違う髪型っぽい。

 

前下がりのショートボブに軽くシャギーが入った感じを激しく気に入っていたのだが、その前下がりのラインが床に平行なラインになっていて、シャギー感もなく、バツっと直線になっている。

なんだろう・・・自分が中学生頃に流行っていた段カットっぽい。

 

似合わなくはないけれど、前に比べると大分ダサい髪型のような・・・。

 

そして、シャギーが入っていたから、金髪メッシュの部分が自然に馴染んでいたのだが、バツっと切られているので、金髪メッシュもブツ切れみたいな感じで黒い髪との境目がクッキリしている。

まあ、耐えられなくもないが、これが千円カットってやつか(千円じゃないけど)・・・。

 

帰宅後、旦那さんに

 

「やっぱり、ちょっとダサいね~。なるほど、千円カットってこうなのかって思った」

 

と、告げると

 

「あのね~、千円カットは個人差あるんだよ~。指名した?」

「しないよ、初めてだし・・・」

「なんとなく、床屋あがりっぽい人と、行き場をなくした美容師っぽい人とか色々いて、俺のこんな髪(全体的に1・5センチくらいの短さ)でも、なんかいかにもおじさんぽい感じになっちゃう人と、ちょっとおしゃれっぽい感じにしてくれる人とかいるんだよ」

 

そうなのか・・・。じゃあ、あの店長は私にとってはハズレだったってこと?

 

「男の人だった?俺は七三っぽい男の人にあたると、あ~って思う。おばさんとかにあたると、ちょっとおしゃれっぽくなるから、なるべくおばさんにやってもらいたいなって思ってる」

 

おばさんはいなかったけれど、奥に引っ込んだ女性だったら、また違ったのだろうか?あの女性は私のカットが終わるころ、休憩が終わったのか、出てきて次の人の髪をカットし始めた。

 

私のオーダーの仕方もよくなかったのかもしれない。

随分、大胆にバツっと切るなと思った時に、もっとシャギーを入れて欲しいとか、前下がりのボブにして欲しいとか、口にして言うべきだったのだ。

細かい注文は受け付けて貰えないかもしれないが、言うだけは言うべきだったのだ。

 

ショートカットは1,2カ月に一度は切らないともっさりする。

 

染めたりパーマを掛けたいとっておきの時は、美容院に行き、ちょこちょこカットにはまた、千円カット的な店を利用してみよう。

オーダーの仕方を具体的にし、指名はしないまでも男性と女性が選べるなら、次は女性に頼んでみよう。

 

と、ニンタマが学校から帰って来た。

 

「ママ、ダサくない?」

 

と、聞くとキョトンとした様子。

 

「髪、切ったんだよ」

「え?ウソ、全然わかんなかった」

「うそ!短くなったでしょ?」

「ああ・・・言われてみれば」

「ダサいよね」

 

首をかしげるニンタマ。

 

「そう?あんまわかんない」

 

「ほら、こことか、金髪が自然に馴染んでなくてバツって切れてるし」

 

「そうかな?お腹減った~。おやつ」

 

と、洗面台の前で鏡を見ていた私を置き去りにして、台所へ行ってしまった。

 

旦那さんやプン助ならともかく、美容にうるさくなってきた娘なら、私の変化に気付いてくれると思っていたのだが・・・。

 

このダサさに気付いているのは、私だけ・・・ということか。

 

今後も千円カット行き、決定。

|

« 迷えるカットマンへの道 | トップページ

ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 迷えるカットマンへの道 | トップページ