良かれと思って勇み足…をして疲れました
一昨日、スマホの液晶画面が割れていることに気付いた。
ずっと、表面に張っている透明のカバーが割れているのだと思い込んでいたのだが、よく見ると、カバーの中にパキっとヒビが入っていた。
翌日、なんとなくヒビが前日よりも派手になっている気がした。
これはヤバイ。
ヒビの話をしたらガラスコーティングがいいらしいと、機器に詳しい人から知恵を授かった。
これは早々に、修理をしてコーティングとやらをやろうではないか。
しばらくバタバタしそうだったので、近所で修理や、コーティングをしている店をスマホで探す。
と、最寄の駅に一件ヒビを修理してくれる店発見。
だが、隣の駅には修理もコーティングも請け負っている店があった。
しかも、安い。
よし!ここにしよう。
今日の10時から開店しているらしい。
「もう、雨止むし、17時までは降らないから早めに言ってきた方がいいよ」
と、旦那さん。
と言うわけで11時に予約をした。
なんだかんだで、支度に手間取り、歩いて行くにはギリギリの時間になってしまった。
慌てて、出発。
霧雨だったが、直に止みそうだ。
よし、傘はいらんぞ。
早足で15分程歩いたあたりから、雨足が強くなってきた。
ん?強くなって来たな・・・。
でも、まあ、一時的なものかな。
歩くこと数分。
あれ?どんどん強くなってきたな。
ズボンの腿の所が冷たくなってきた。
やばい、パーカーもびしょびしょ。
目当てのビルにつくまでにすっかりずぶ濡れ。
まあ、いいや。修理やコーティングをしてもらっている間に乾くでしょ。
お店は、思ったより小さく、店というより、マンションの一室みたいだった。
インターフォンを鳴らそうとすると、ドアに張ってあった注意書きが目に入る。
「インターフォンは馴らさずに、そのままドアをガチャっと開けてお入りください」
え?いいの?ガチャって入って・・・。
戸惑いながら、ドアを開けようとするが、あかない。
あれ?鍵かかってる?
営業時間なのに、鍵かかってる?
予約の時間になるまで、あと1分だが、予約時間になるまで鍵は開かないのだろうか・・・。
「今日、定休日ですよ」
と、いきなり背後から声がした。
ビルに出入りしているらしい配達のお兄さんだった。
「え?今日予約したんですけど!」
と、慌ててメールをチェックしたら、最短で当日に入れらたと思い込んでいた予約は、明日の日付だった。
こんなに濡れながら一生懸命やってきたのに・・・。
仕方がない。
明日、出直すか・・・。
いや、明日は午後からだが、学校の保護者会があり、私はそこで、前年度のクラス委員として司会進行をして、今年度の役員決めをしなければならない。
どちらかというと苦手な仕事が待ち受けている日の11時という微妙な時間に、どのくらい時間がかかるか、よくわからない用事を入れるのは、よろしくない。
明日の予約はキャンセルせねば・・・。
では、いつ予約できるだろう。
だが、ここ当分は予定が詰まっていて無理そうだった。
その間に、液晶画面のヒビが進行してしまったらどうしよう・・・。
考えながら、街を彷徨う。
この駅には、予約した店の他にも画面の修理をしてくれる店はあったはずだ。
ファッションビルの一角に、スマホの修理店を見つけたので、そこへ行くことにした。
画面の修理が、5900円程で、先ほどの店よりも、少し高いしコーティングはやっていない。
だが、時間は金より高い。
出直して先の日の予定を塞ぐより、多少高くても今日直してしまおうと、目当ての店へ行く。
だが、値段が5900円というのは最低料金で、スマホでスワイプしたり、文字を打ったりするのにストレスない画面にするには、12000円以上かかるとのことだった。
え?そんなに高いの?
ショックを受ける。
だが、文字を打つたびに反応しない!と、苛々いするようなことになったら、それはそれでお仕事にも支障を来してしまう。
仕方がない、
12000円の方にするか・・・。
ショックを引きずりながら、時間をつぶすにもスマホもないので、近辺の店で雑貨や、タオルやら、書籍やらを物色する。
ただでさえ予定外の散財をするハメになったのだから、絶対何も買うモノか・・・と、思えば思うほど、色々欲しくなってしまうのだった。
40分後、スマホを取りに戻る。
結局、別の日に出直すのも面倒ということで、コーティングは諦め、この場で、2000円程余計に払って、透明カバーを張って貰った。
ヒビだらけでみすぼらしいスマホは、見違えるようにキレイになった。
でも、色々負けたような、敗北感でいっぱい。