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風呂で号泣する娘

夜、ニンタマが風呂で号泣していた。

 

何で泣いているのか聞くと、旦那さんが

 

「日曜日、テストなんだろ」

 

と、聞いたことがきっかけだったらしい。

 

 

コロナで学校が休校になったことがきっかけで、某塾が無償で全国テストを受けさせてくれたり、登録したら算数だけオンライン授業をやっていたり、したので、本人に

聞いてみたら、やってみたい…ということだったので、申し込んでいたのだ。

 

オンライン授業の方は、タブレットなどでやればいいかと思っていたのだが、私がITオンチのせいか、PCでしか受講できず、私か旦那さんのPCを貸さなければできない状態で、頻繁に貸すこともできずにいた。

 

本人もそれほど、思い入れがあったわけでもなかったので、授業もテストも忘れていたらしい。

 

先週も、来週テストだからね・・・と、伝えていたのだが、その時はまだ現実感がなかったようで、普通に「はーい」と、答えていたのだが、今日は急にビビり始めたらしい。

 

 

 

「バカだから、どうせいい点が取れない~~~いい点とれなくても、怒らないでね」

 

と、大口を開けて泣いている。

 

「怒らないよ。怒らないけど、自分のことをバカだって言うのはやめなよ。」

「だって、本当にバカなんだもん」

 

「バカじゃないよ。点が悪かったとしても、それは勉強してないだけだから。自分をバカって言って終わらせるのは怠けるための口実だよ」

 

と、ついムキになって言ってしまったら、余計に激しく泣かせてしまった。

 

いかんいかん・・・あまり、追い詰めてはダメだ・・・。

 

「ママは、別に泣かせたり、辛い思いをさせたいと思った訳じゃないし、受けたいって言ってたから、申し込んだだけだし、本当にイヤなら、受けなくてもいいよ。でも、自分がどれだけできないか、知るってすごく大事なことだよ。それがわからなければ、どう、頑張るかもわからないし、大人になった時、あれは受けておけばよかったな・・・と、思うような、結構大事な局面だと思うよ」

 

優しく言いつつも、暗に受けろ・・・と言っているのと同じだよな、これ・・・と、自分が無理やりにでも受けさせたいと思っていることにも気づいてしまった。

 

勉強を頑張れるか、頑張れないかはさておき、現状を把握しておきたかった。

 

ニンタマは低学年の時は、映画「ビリギャル」に憧れて、

 

「よし!私は、いい学校へ行く!」

 

と、言ってみたりもしていたのだが、高学年になるにつれ、授業がわからないことが増えて、自信を失った来たらしく、

 

「ニンタマちゃん、バカだから、塾に行きたい。友達は皆、行ってるんだよ」

 

と、言い始めた。

 

塾か・・・。

 

既に、ミュージカルや、ロボット教室にも通っている。

その他に塾・・・。

 

金銭的にもきついし、本人も忙しすぎやしないだろうか・・・。

 

どれも、辞めるのはイヤだという。

 

旦那さんに相談してみると、

 

「本人がどうしても行きたい…って、ことで、その為に、何か頑張るとか、そういう姿勢を見せていないのに、やりたいって言ったら、こっちがどんどんおぜん立てするのは、良くない。ちゃんとニンタマが、頭下げて行かせてくれって言うんじゃないと、ダメだと思うし、こっちも協力できない」

 

と、最もな意見。

 

その旨を、ニンタマに伝えたら、面倒に感じたのか、

 

「だったら、いいや」

 

と、その時は、あっさり引き下がった。

 

まだ、コロナ休校になる前のことだった。

 

 

だが、本人の意欲というのも、何の情報もなければ、上がるワケもない。

 

一応、こちらとしては、近辺の塾情報は調べておいた方がいいだろう・・・、仕事が落ち着いたら、塾の資料を集めよう・・・・などと、思っていたら、休校になり、塾どころではなくなってしまった。

 

こちらも家にいるから、ちゃんと学習習慣を身に着けさせたい…と、思っていたが、自粛期間こんなに工夫して子供に勉強させてます…という感じの家族がよくテレビに出ていたが、あのような立派な親と違って、初っ端から、挫折してしまっていた。

 

こちらも、実現するかしないかはわからない企画ながらも、一応仕事を抱えて、テンパっていて、子供はYouTube見放題みたいな状態になってしまった。

 

ニンタマにパソコンを貸してオンライン授業をさせてあげようとすると、必ずプン助がやってきて、自分ばかりがやってしまう。

 

プン助も一応、3年の算数で登録していたのだが、張り合ってニンタマの5年生の授業を受講するので、なんとなくニンタマの意欲が削がれてしまったのだ。

 

そのまま、6月に突入し、学校も始まっていたので、オンライン授業よりも、目の前の宿題に追われるようになってしまった。

 

こちらとしても、無理に催促して勉強させるよりも、テストを受けてみて、自分の実情を知れば、本人もそれなりに何かを考えるだろうと・・・どこかテストを受けさえすれば…と、テストを心待ちにしていた節もあった。

 

しかし、テストを受けなかったら、ニンタマは自分の実情を知ることもできず、なんとなく勉強はできたほうがいいと思いつつも、

 

「まあ、いいや。私、バカだし、どうせ受けてもできないもん・・・」

 

というテンションのまま、夏休みを迎え、二学期に突入してしまう。

 

しかも、ニンタマは、最近やたら鏡ばかり見て、こっそり化粧をしたり、自分は太っていると気にし始めては、体重が増えたと大泣きしたり、何かと難しい感じになってしまった。

 

私が、自分の体重の増減を意識し始めたのは、中二くらいで、高校2年の頃に、一カ月程、絶食に近いダイエットをして、拒食症のようになってしまって大変だったことを思い出す。

ニンタマは今現在小学5年生だが、私の中二の時と、ほぼ同じ身長で、おそらく精神の発達もその頃に近い気がする。

 

半世紀生きてみて、自己肯定感が低い時期ほど、体重や見た目を気にしてストレスを溜め、悪循環に陥って来た。

 

とりあえず何かを頑張り、頑張ったことで自分を信用して、目に見える成果が出始めると、精神状態は落ち着く。

 

勉強や、楽器演奏などは打ち込んだ分、成果が見えやすいので、私はそういう方法で、精神の安定を測って来た。

ダイエットは、成果が出やすいが、出た分、体も壊してしまうことも多く、結果的に精神状態も悪くなってしまう。

 

おしゃれに興味があるのは、良いが、こちらに走りすぎるよりは、今自分をバカだと思っていることが解消される方がよいのではないだろうか?

 

 

そんな思いもあり、最近また旦那さんと、話し合って、授業がわからないことで自信を失っているように思うので、本人が行きたいというのなら、塾のことも前向きに考えよう・・・ということになっていた。

 

それもあって、旦那さんもテストの話をしたのだろう。

 

しかし、ニンタマは急にテストを意識して、怖くなり、号泣。

 

 

お風呂から出ると、

 

「やっぱり、テストは受けない」

 

と、言って来た。

 

私の、受けさせようという意図見え見えな説得は、逆効果だったようだ。

 

絶対受けたほうがいいよ!

 

と、言いたくてうずうずしたが、そこはグッと堪えた。

 

「そっか、まあ、テストは日曜日だから、土曜日までゆっくり考えて。今決めなくていいよ」

 

と、結論を先延ばしにした。

だが、

 

「ママは受けたほうがいいと思うけど」

 

と、ついついプレッシャーを与える一言も付け加えてしまった。自分のこういう所が、親として、あまりよろしくないのだろうな・・・と、思うのだが、抑えられなかった。

 

ダメ親だなぁ。

 

ああ、私も自己肯定感が低いな。

 

最近、コロナ太り抜けないを気にしているばかりか、ほうれい線が深くなっていることばかり気にしているし。

 

娘を心配することは、大体自分に当てはまる。

 

 

 

 

 

 

 

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