父の日だから、餃子焼いた
父の日。
カーネーションなど、定番の贈り物などもないので、旦那さんの好物の餃子を作ることにした。
久々に、ホームベーカリーで餃子の皮から作る。
皮から作ると、段違いに旨いのだが、餡を詰める前から皮同志がくっついてしまったり、餡をつめた後も、皿に張り付いてしまったりで、見た目はぐちゃぐちゃになってしまう。
それを解消すべく、餡も水っぽくならないように、いつもより手間をかけた。
まず、みじん切りのキャベツとニラに、塩をまぶしておく。
30分くらい置いて、水気を絞るのだが、その間に、ホームベーカリーに強力粉、薄力粉、塩、水などをセット。
そして、ひき肉を徹底的にコネ、ある程度まとまって来てから、ラードや、酒、砂糖、醤油、すりおろしたニンニク、ショウガなどを足して、肉にきっちり味をつけておく。
肉にきっちり味をつけておくと、野菜から水分が出ないらしい。
キャベツとニラを絞ってみたら、びっくりする程、小さくなってしまった。
そして、ある失敗に気付いた。
野菜にまぶす塩の分量を間違えたのだ。
明らかに、大量に入れすぎて、絞り汁もかなりしょっぱい。
本当は、この絞り汁を肉にしみこませるという手法もあるようなのだが、こんな塩辛いものを混ぜることは出来ない。
野菜も絞ったら、少なくなりすぎてしまった。
うちはいつもボールに二つくらいの餡で、餃子を100個くらい焼くのだが、ひき肉と野菜を混ぜてみてもボールに半分くらいなのだ。
ひき肉700グラムと、ニラ2把、キャベツ4分の1使ったのに、何故こんなに少なくなってしまったのだろう…。
プン助に20円あげると金でつって、ひき肉を買ってきてもらうことにした。
その間、再びキャベツとそして、ニラはもうなくなってしまったので、玉ねぎをみじん切りにした。
しょっぱすぎるので、もう、塩を振ってしんなりさせる技は使えない。
とりあえず、2分レンジにかけてみた。
夕食の時間も迫ってきている。
冷めるのも待っていられないので、レンジでチンした、キャベツと玉ねぎを水で洗って冷やして、ザルに空けて、水気を絞った。
それを、ボールの半分程しかない餡に足して、混ぜてみた。
とりあえず、ボールは満杯になった。
プン助はまだ帰ってこない。
ボール、もう一つ分の餡をつくるには、プン助を待って、また野菜のみじん切りなどをしなければならない。
どうしよう・・・。
悩んでいる間に、ホームベーカリーから、出来上がった餃子の皮の生地を取り出し、適当な大きさにちぎっては、丸めて綿棒で伸ばして形を整えながら、皮を作成することにした。
ニンタマもやりたいと参加。
中々綺麗な形にはならないが、手作りの味という大義名分で、今日はヨシとしよう。
やっと最後の一枚の皮を作成しようとした時に、プン助が帰って来た。
「えーなにそれ、俺も俺もやりたい!」
と、手も洗わずに生地を丸めようとするので、なんとか手を洗わせたのだが、今度は手が湿っていて、皮がぐちゃぐちゃに。
そして、手の汚れも落ち切っていなかったのか、なんだか薄汚い色の皮ができあがった。
「こんな汚い餃子、食べたくないな…」
と思ったが、焼いてしまえば、なんとかなってしまうのだろうな…。
プン助の買って来た新たなひき肉でもう一度、餃子の種を作るか、少な目でもボール一杯で焼き始めるか悩む。
この時点で、既に7時過ぎていた。
「もう、いいんじゃない、これだけで」
と、旦那さんが言ってくれて、ほっとした。
じゃあ、餡を詰め始めよう・・・と、ボールをテーブルへ持って行こうとして、そのズシリとした重みにびっくり。
今まで、こんなにボールが重かったことはない。
量が少ないと思ったけれど、水分を絞ったり、こねたりした分、傘がへっただけで、かなり密度の濃い餡になっているのかもしれない。
「俺も手伝おうか?」
と、旦那さんも、餡を詰める作業に参加してくれた。
父の日だから、旦那さんには寝て待っててもらおうくらいのつもりだったのだが・・・このままでは、夕食を食べ始めるのが、8時過ぎになってしまうので、手伝ってもらうことにした。
ある程度餃子が出来上がった段階で、焼こうと思ったのだが、餡を詰めている最中に餃子が焼きあがっても食べられないと、旦那さんに言われ、それもそうだと、とにかく詰めるのに専念した。
手作りの皮の餃子は30個程度。市販の皮は100個。
少ないと思っていた餡は、みっちり詰まっていたのか、いつものボール二個分よりも、沢山の餃子が出来てしまった。
やっと焼き始めたのは、鉄腕ダッシュも終盤の頃。
あれほど気を付けていたのに、手作りの皮の餃子は既に皿にくっついたり、餃子同士がくっついていたりで、焼く前に大分形が崩れてしまった。
だが・・・焼き上がりの味は、尋常じゃない程美味かった。
しょっぱ過ぎるかもと思って、やみくもにレンチンした野菜を足したり、訳が分からないことになっていた餡の味も、絶妙な感じ。
見た目は悪いけれど、味だけは本当に旨くできた。
プン助の作った薄汚い餃子は、どれだったか、全くわからなかった。
その後、家族そろって「愛の不時着」を見始めている最中も、餃子を焼き続けた。
餃子を焼いたり食べたりしながら、愛の不時着を観る・・・。
なんとも幸せな時間であった。
その後、旦那さんにプレゼントタイム。
普段は特に、父の日だからと言って、何か買ったりしていなかったのだが、今年は私が、鎖骨を骨折したり、やっと動けるようになったと思ったら、肋骨を痛めて動けなくなったりと色々迷惑をかけてしまったので、風水的に良き日に買っておいた財布と、財布を選んでいる時に便利そうと思った名詞入れを贈ることにした。
何か欲しいものある?と聞くと、即答で
「いらない」
と、言うのだが、
「やったー!」
と、喜んでくれた。
しかし、餃子はもう少し研究をしなければならない。
いつの日が、見た目も美しい餃子を焼きたいものだ。
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