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お金のお勉強を日記に記す…

昨日宿題をやらなかったので、今日の午前中に宿題をやると言っていたプン助だったが、

 

いやだいやだと、ゴロゴロ転がってごねていた。

 

「日記」を書く宿題がとにかく嫌らしい。

 

こういう時は、私がプン助の日常を想像して、

見本の日記を書いて見せることにしている。

 

「このままま丸写しをしてもいいし、こんなんじゃないと思ったら、

 

それを書けばいい」

 

字を書くことに極度の嫌悪感があるらしく、

連絡帳などにも明日の持ち物などを一切書かないので、丸写しであろうと、

字を書くのに慣れるのが大事だと思って始めたことなのだが、

丸写しの時もあれば、全く違う内容を書くこともある。

 

全く違う内容を書いた時の方がやはり、面白い。

 

「じゃあ、昨日のカードの大人買いの事、書けば?

 

『八歳にして大人買い』とかさ」

 

と、言っても気乗りしない様子。

 

そんなプン助にはお構いなしで、書き始めたが、色々疑問が出て来た。

 

「ちょっと待って?どういう買い方したの?五千円札渡して、

これで買えるだけくださいとか、言ったの?」

 

「そのカードは何枚単位で売ってるの?」

 

などと質問すると、色々な事実が判明した。

 

最初は、6枚で190円のパックを1セット買ったが、もっと欲しくなって、

 

次に190円のパック3セット、5枚で151円のセット2セット、

次に190円パックを、2セット、もう一度190円パック4セットを買い、

ついには52枚セットまで買ってしまったらしい。

 

なんというランダムな買い方なのだろうか…。

 

「52枚セットっていくらなの?」

と聞くと

「わからないけど、900円くらいだった」

とのこと。

 

「あれ?五千円ぴったりだったの?おつりとかないの?」

 

「ぴったりじゃなかった。残ったお金でジュース2本買った。それは210円」

 

「じゃあさ、数式作ってみよう」

 

190円のパック×10セット=1900円

151円のパック×2セット=302円

?円のパック   1セット=?

ジュース2本         210

 

「五千円から、1900円と、302円と210円引いたら、

いくらかわかるでしょ?」

と、言うと

 

「本当は14円あったんだけど、それはポイしていいから

 

と、謎の事を言う。

 

「え?何?14円?ジュース買った後に14円あったの?」

 

「うん、でもそれはポイしていいから

 

「何?ポイってなくしたの?」

 

と、問い詰めると、なんとなくバツの悪い顔になり、

 

 

「5000円使っちゃったから、いっそのことゼロからのスタートしようと思って、置いて来た

 

え???

 

何を言っているのだろうか?

 

ゼロからスタート?

 

意味がわからない・・・

 

置いて来た?

 

「どこに置いて来たの?捨てたってこと?」

 

「うん。まぁ、捨てたっていうか・・・誰か使うかなぁと思って、自動販売機の前に置いて来た

 

ダメだよ!置いて来ちゃ!

14円足りなくて困ることすごくたくさんあるんだよ?!

ママ、何度もあるよ!スーパーとかで、足りないから、

じゃあこれ買うの辞めます…ってレジで戻したこと。

絶対ダメ!二度としないで!

ゼロからスタートするなら、ママとかパパに頂戴よ!」

 

「・・・ハイ」

 

これ、日記を書こうと事細かに聞かなかったら、全くわからないままだったのか・・・。

言わないだけで、こういうことを沢山やらかしているのかもしれない。

 

いや、確実にやっているのだろうな・・・。

 

いつまでも怒っていても仕方が無いので、ポイした14円も入れて、計算式を作り直す。

 

5000-{(190×10)+(151×2)+210+14}

 

この計。算をプン助に解いてもらっている間に、私はプン助に成り代わって日記を書き進めた。

 

(プン助が解き次第、金額なども入れて行った)

 

「8才にして大人買い」

学校から帰った後、一人でサミットの二階のコジマへ、

デュエルマスターズのカードを買いに行きました。

みんなはもっているのに、ぼくだけ一枚ももっていなかったので、

欲しかったのです。

コツコツ五千円ためていたので、最初6枚190円のセットを一組買いました。

それだけにしておけばよかったのですが、一時間位悩んでチョコチョコ5枚セット、

6枚セットを買い、とうとう52枚セットまで買ってしまいました。

カード153枚分で4776円使ってしまいました。

この5千円は絶対に使ってはダメとお父さんに言われていたので、

どうしようと悩みましたが、いっそのことゼロからスタートしようと、

ジュース2本買って、残った14円は自動販売機の前へ置いて帰りました。

帰ってその話をしたら、お父さんにもお母さんにもものすごく怒られました。

カード大事にしようと思います。」

 

数式を解き終えたプン助は、しぶしぶ私の日記を見本にして、書き始めた。

 

「大人買い」

学校から帰った後一人でサミットの上にあるコジマ電気に行って

デュエルマスターズのカードを買いました。

さいしょは1パック買う予ていでしたが、1時間くらいなやんで

2パック3パックとどんどんふえて153枚かってしまいました。

なぜ買いに行ったかと言うとみんなもってたので僕もほくて買いました。

それでのこりが224円になったのでいっそ0円からスタートしようと思ったので

2本ジュースを買あまりの14円はおいていきました。

その事を話たら父におこられました。

大切にします。(原文ママ)

 

 

原稿のマス目の問題もあり、私の書いた日記は長すぎると、

プン助なりに不必要なものを省いたり、伝え方を工夫して短くしたようだ。

私としては、小学生が五千円使ってしまったという事に対する言い訳として、

 

「コツコツ五千円ためていた」、

「ぼくだけ一枚ももっていない」、

「大事にしようと思います」

 

をポイントにして、大人や先生からそれは仕方がない…

 

と、思ってもらえるようにしたつもりであったが、

プン助はどうしても、五千円使ったと知られたらマズイ・・・

 

と、思ったらしく、コツコツ貯めたエピソードごと省いてしまった。

 

意外と人目を気にするタイプらしい。

 

8才が、色々悩んで五千円使ってしまったという話が

 

私的には、インパクトが強くて面白いと思ったので、

書けばいいのに…と勧めてみたが、

 

当事者の危機意識の方が正しいのかもしれない。

 

それにしても、お金を使ったことに関しては、

旦那さんよりも私の方が長時間説教していたはずなのに、

何故「父」のみにしたのだろう。

 

少しだけ、面白くない気持ちになった。

 

「だってさ、パパは怒ったけどさ、ママは普通に説明してたって感じだったじゃない」

 

プン助的にはそう感じていたらしいが、私的には十分怒っていたつもりなのだが・・・。

 

にしても、5枚セット、6枚セットをちょこちょこ買うより、

 

こんなことなら、52枚セットを三つかったほうが、よほど安くついたはずなのに。

 

「買い物が下手だなぁ」

 

と、旦那さんもゲラゲラ笑っていた。

 

どれだけ損だったのか、計算しようとして、プン助の解いた数式を見て見ると、どうにも数字がおかしい。

 

プン助の申告通りの値段と買ったパック数を計算すると、まだ2574円余っていることになる。

 

そして、カードの枚数も153枚にはならない。

 

122枚にしかならない。

 

見た感じ、カード数は明らかに122枚より多い。

 

「レシートはないの?」

 

と聞くと、

 

「あってもゴミだから、いりませんって言った」

 

と、のこと。

 

「ダメだよ!レシートは家まで持って帰らないと!

 

万が一、買ったものが間違えてたり、壊れたりした時、

 

レシートが無いと交換してもらえないんだよ!」

 

本当は、買った数や値段がわからないことが忌々しかったために、苛立ったのだが、

 

恐らくプン助には、無意識に証拠隠滅をしたい…

 

という気持ちがあったようにも感じられ、

 

今後レシートを貰うようにさせるには、

 

持って帰らないと損をするという認識を植え付けなければならないと思った。

 

帰宅後、日記帳を見せてもらうと、

 

「今日はちゃんと日記書いてくれたんだね。うれしいよ。お金の使い方の勉強したんだね」

 

というような先生の感想が書かれていた。

 

本当に勉強になっているといいなぁ・・・。

親の方が勉強させられたような気もする。

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私の雑な字の日記と、まだしもまともな字のプン助の日記。

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