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あみだくじで決めるのかい…

 

昨日、夜の10時過ぎまで、ダラダラしていて宿題をやらなかったプン助に、

 

「宿題は忘れて行っていいから、早く寝なさい」

 

と、何度も言ったのだが、全裸のまま寝てくれなかった。

 

こちらが先に眠くなり、寝てしまったのだが、

 

12時くらいまでかけて嫌々宿題を終わらせたらしい。

 

だが、案の定朝起きられず、布団から中々出てこない。

 

なんとかなだめすかし、バナナやヨーグルトを与える。

 

時間割や宿題など、当事者意識を全く持てない性質で、

 

長年両親共に格闘して来たが、それがあまりにも大変だったので、観念してこちらが

 

「宿題は、これだよ」

 

と、ノートを出してやったり、

 

「算数と、国語と理科、体育だね」

 

と、本人が梃子でも動かない時には、こちらが準備するようなってしまった。

 

ある意味、プン助にしつけらたようなものだ。

 

持ち物全部準備して玄関に持って行き、見送りろうとするのだが、

 

廊下に転がったまま、動かない。

 

「行きたくない」

 

ああ、また始まってしまった。

 

昨年末から、不登校気味だった。

行きたくないなら、行かなくてもいいと、気持ちを汲んだこともあれば、

無理やり引っ張って行ったこともあり、私も校門で説得しながらキレて

泣いてしまったこともある。

 

数か月、プン助の登校拒否と付き合って、わかったのは、

行きたくないことに、さしたる強い理由がある訳ではないということだった。

 

先生が嫌だとか、友達にいじめられているとか、とにかく学校が辛い…

という理由ならば、こちらも無理に行かせようとは思わないのだが、

 

行くと大体、帰宅後には

 

「行ってみたら、楽しかった」

 

と、言うのだ。

 

私も、しばしば、やらなければいけないとことや、やったほうがいいと分かっていることが、

嫌で嫌で仕方がないことがある。

 

電話一本かけるのに、午前中ずっと悶々としたこともある。

 

でも、かけてみたら、

 

「なんだ、さっさと掛ければ、良かった」

 

と、思うことが殆どだった。

 

私自身も、不必要に大したことない山が、高くみえて動くけない…というような症状が、

幼少期からあって、自分の人生において、非常にマイナスだったと思っていた。

 

嫌だと思うことは、本当に嫌なことと、やってみたらそうでもないことも多く、

そうでもないことに関しては、自覚的に敢えて先にやる、もしくは誰かに協力を頼む、

強制的にやるハメになるよう自分を追い込む…

 

などである程度克服できると、大人になってから分かって来た。

 

プン助の場合、12月になんとなく面倒で、学校へ行かなくなり、

 

休んでいたら、学校へ行く度にクラスで

 

「今日は来たんだ」

 

と、注目を浴びたりするのが、煩わしくなってますます行かなくなってしまったように思える。

 

学校からも心配され、担任の先生やカウンセラーの先生が迎えに来たりしてくれるようになり、

 

こちらはありがたかったが、本人的には嬉しいような、困るような…複雑な気持ちだったのではないだろうか?

 

学校でも配慮してくれて、教室へ行かなくてもいい、保健室にいてもいい、

 

職員室にいてもいい…と、特別に配慮して貰ったのだが、

 

ますますクラスから浮いた存在になっていまい、クラスには入るハードルが上がってしまった。

 

そして職員室で、傍若無人なふるまいが波紋を呼んだらしく、再び教室へ戻ることに。

 

今度は担任の先生が、授業に参加しなくていいし、寝てもいいからと、

 

教室の後ろにピクニックシートを敷いて、段ボールで囲いを作った段ボールルームを作ってくれた。

段ボールルームができてからは、学校へ行くようになったのだが、人目につくのが嫌だと、

 

皆と同じ時間には登校せず、ホームルーム終わりで、一時間目が始まる前の微妙な時間に登校するようになった。

 

2月半ばには、段ボールが劣化で壊れ、本人もほとぼりが冷めたのか、

普通に後ろの席で、時折授業に参加したり、しなかったり…というスタンスではあるけれど、

 

普通に通えるようになった。

そんな折に、コロナで休校。

 

次に登校する時は、クラスも担任の先生も変わってしまう。

折角馴染んできたのに、いきなり違う環境になったら、どうなってしまうのだろう?

 

4月は、教科書を取りに行くだけ、5月半ばから週に2、3回数時間の登校から始まり、

少しずつ増えて行き、今は午前クラス、午後クラスに別れて週に4回になった。

自粛でずっと家にいて、公園でも遊べなくなっていたので、久々の学校はとても楽しかったらしい。

前の先生や、クラスメートたちには、こんな状態のプン助を思いやってくれて、本当に感謝しているのだが、

プン助にとっては、それまでのことがリセットされて、

新しいクラスの方がやりやすいのかもしれない…とも思っていた。

 

ここで、また、なんとなく休む・・・を始めてしまうと、ヤバイ・・・。

 

「なんで行きたくないのか、説明して?いじめられたり、嫌な思いしてるの?」

 

「そんなことはない」

 

「なんで嫌なの?」

 

「なんか・・・」

 

「なんか、イヤだってことはあるけど、やってみると、そうでもないことが多いんだよ。

 

今日行ってみて、やっぱりイヤだったら、言って」

 

こちらが真剣に話しても、漫画を読み始めたり、遊び始めるプン助。

 

「人が一生懸命話しているのに、失礼でしょ!そういう失礼なことするんじゃない!」

 

と、漫画を取り上げ、こちらを向かせて、話し合う。

 

だが、気付くと、横を向いて、足をパタパタしたり、遊び始める。

 

その度に、

 

「姿勢とかはいいから、顔だけでもこっちむけて、話聞いて」

 

などと、説得をしていると、学校から電話が掛かって来た。

 

「すみません、今、行かないって言い始めて、説得中なのですが…」

 

「わかりました。できれば、来てください」

 

遅刻する度に、電話をかけて来なくてはならない先生も大変だ。

こちらも、説得中に電話をかけると、逃げられてしまうので、中々電話ができなかった。

 

プン助に、以前からの経緯を含めて話す。

 

去年から学校へ行かなくなった時、クラスメートから「ああ、学校休んでいる人」ってことで、

 

ちょっと浮いたり、行く度に「今日は来たんだ」みたいな扱いにならなかったか?

 

いい意見を言ったとしても、どこか茶化すような雰囲気になったり、変わり者扱いされたり、

 

それが嫌で行きたくなくなった面はないのか?

 

人目につくのが嫌だって、隠れるように学校へ行っていたのも、

 

そういう目で見られるのが嫌だったりするんじゃないの?

 

という旨を伝えると、

 

「そういう側面はあった」

 

と、ポツリと言うプン助。

 

「なんとなくイヤだって、行かなくなると、どんどん休みたくなって、

どんどんそういう扱いになったりするよ。いっつも休んでる人と、友達だって、

中々普通には付き合えないよ。ちょっと遅刻してもいいから、なるべく毎日行きなよ。

あと、たまには休んでもいいけど、それは、当日突然っていうのは、やめて。

ある程度、ちゃんと通って、前日とか、前の週とかに、この日は休みたいって、

言ったら考えるからさ。あと、今日、どうしても学校行きたくないって言うんだったら、

今日学校でやる国語、算数、理科、社会…学校でやるのと同等か、

それ以上、ちゃんと自分で教科書読んだり、問題解いたりしなね。

それができるんだったら、今日、休んでもいいよ!」

 

と、まくしたてるとプン助はしばらく考え込み、こう提案してきた。

 

「じゃあさ、あみだくじで決めるっていうのは?」

 

 

へ?あみだ?

 

私のまくしたてた演説に関しての返答は一切なしですか?

 

私が必死で語っていた間、あみだのことを考えていたのですか?

 

「…まあ、いいや。じゃあ、あみだにしよう。

 

でも、あみだで行かないことになったら、ちゃんと家で、

 

学校の授業と同じように教科書読んだり、問題解くんだよ!」

 

私のダメ押しは聞かずに、あみだくじを作り始めるプン助。

 

「学校に行かないをアタリにしたら、ダメだよね。

行く…をアタリ、行かないをハズレね。

僕があみだの線を書くから、アタリとハズレはママが書くんだよ。

でも、アタリばっかり沢山書いちゃだめだよ。

アタリとハズレは二つずつね」

 

プン助は、一生懸命あみだくじを書き始めたが、うまく書けないと、

何度も書きなおし、やたらと時間がかかっている。

 

もう、一時間目終わってしまうよ・・・と、焦る気持ちを抑え、

プン助のペースであみだくじに付き合う。

 

運動会でおなじみの「天国と地獄」を口ずさみながら、あみだの線をたどって行くと、

 

結果はハズレ。

 

ああ・・・学校休むのか…。家で、勉強させるの大変だな・・・と、私が意気消沈していると、

 

「もう一回やろうか・・・」

 

と、再び「天国と地獄」を口ずさみ、あみだくじにトライ。

 

二度目の結果は、アタリだった。

 

「じゃ、行って来るよ」

 

と、自らランドセルを背負うプン助。

 

なんだろう、これ。

 

結局、「あみだくじ」する前から、

 

行くと決めてたってこと?

 

親の説得を聞いて行く・・・という筋書きは、なんとなく屈辱的な気がして、

 

あみだくじで決めたなら、仕方がないって自分を納得させるためだったの?

 

拍子抜けしつつも、学校まで送りに行く。

 

遅刻をすると、学校まで連れて行かないといけないのだ。

校舎につくと、先生や生徒に出迎えられ、ニヤニヤ笑いながら、教室へ入って行った。

 

数時間後、帰宅し、

 

「行ってみたら、案外楽しかった!」

 

と、言ってオヤツのアイスを食べて、プン助は元気いっぱいに外へ遊びに出かけて行った。

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