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術後、一日目 

  絶食後の待ち遠しい朝食が来た。

まだ左手が動かし辛いので、食べるのも大変だった。

 

昼ごはんくらいからは、右手で食べられるようになった。

左手でフォークやスプーンで食べるのも上手になっていたのだが、残り少なくなった食べ物を掬って食べるのは左手だと難しいので、右手を使った。

 

手術後は熱が出るものど聞いていたが、やはり体が熱っぽい。

絶えず37・4℃くらい。患部を冷やすようにアイスノンを貰うのだが、固すぎて、当たると痛い。

体全体が暑いので、背中や首やあちこちを冷やして、溶けかかって柔らかくなってから患部を冷やした。

 

隣の部屋の人は昼間は割と静か。

ご家族がお見舞いに来ていたり、お医者さんが来ている時は、比較的安定している様子。

夜も静かだった。

しかし、病院は昼間はいいのだが、暗くなってくると、なんとなく恐ろしい。

 

隣の人の荒い息遣い、数十分おきに聞こえるゴゴーっと、痰を吸うような音。何かの機材の電子音。時折、あちこちでピンコーンピンコーンと聞こえたり。

トイレに行こうとすると、私の十分の一くらいの速度でヨタカタ歩いている、生気の無い老婆に必ず遭遇する。

部屋の隅で、ただ車椅子に座ってぼーっとしている老婆。トイレで用を足しながらも、「ふー」「ああ…よっこらしょ」「っとぉ・・・」などと、うめいている声。

そして、なんとも言えない饐えた臭い。これは、体の内部の腐敗というか、炎症の匂いなのか、巡りの悪い体が発する老廃物の匂いなのか。

不安と苦痛を感じている人が身近に沢山いることが、気配でビンビン伝わってきて、何とも言えない恐怖を感じてしまう。

自分の具合が少し良くなって来たら、少しは違う心持になってくるのだろうか…。

志村動物園を見て、コロナで死んでしまった志村けんを観ると、ますます強く、死を意識してしまう。

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