スキー旅行五日目
スキー最終日。
朝早起きをして、PC作業をしていると、ニンタマが起きてきて、
「6時に起こして!って言ったのに、どうして起こしてくれなかったの!」
と泣きだした。
こちらとしては全く記憶にないのだが、ニンタマは
「絶対言った!」
と、パニック。どうやら、早起きし冬休みの宿題をやりたかったらしい。
「いいじゃんいいじゃん、宿題なんて忘れちゃってもさぁ~」
と、言ったら、余計パニックになって
「やなの~!」
と、大泣き。
なんとか宥めすかして、
「20分でもいいからちょっとやったら?」
と、言うと
「もういい!明日やるから、明日は絶対に起こしてね!」
と、スケバンのように睨みを利かせてきた。
前日は、割と自分でテキパキ支度をしてくれたプン助だったが、今日は隙あらば、ニンタマや私に板を持たせようとする。
自分は先に行くのに、こちらが先に行くと、怒って拗ねて、3時間後くらいに謝る…ということを繰り返していた。
プン助がスキー場で行方不明になり、パニックになった私が、
「ママ怪我してるんだから、ニンタマちゃんがちゃんとプン助みてくれないと困るでしょ」
と、言ってニンタマを泣かせてしまった。
全員、疲れ気味で怒りっぽくなっていた。
股関節をかばいながら、滑るのにも慣れて来たので、プリンスゴンドラに乗りまくった。
「ママさぁ、プン君のアドバイス聞いて」
プン助が真面目な顔をして切り出してきた。
「プン君もまだ、あんまり上手にできないんだけどさ、ママ、パラレルターンをする時、足がちょっと三角になる時があって、そこ治した方がいいよ」
そもそも、プン助がやっているのは、基本大股開きでまっすぐ降りたり、急な斜面はなんとなく、曲がりくねって降りて来ているだけなのだが、まるで私と同じくらいか、あるいは私より上手な人が、敢えて気分を害させないように気遣いしながらするようなアドバイス。
しかも、実は自分でも実は自覚しているダメな部分を指摘され、絶句。
「だって…ママ、怪我してるから…思うように滑れないんだよ」
「そうだよね。でもさ、気を付けてるのと気を付けてないのは違うから。プン君もあんまりちゃんとはできてないんだけどね」
慰めているつもりらしいが、複雑。
しかし、自分が1年生の時に人の滑りに対して、何かを指摘しようという発想はなかった。うまいか下手かもよくわからなかった気がする。
私には優しくアドバイスしてくれるプン助だが、ニンタマには「全然うまくない」「下手」「全然かっこよくない」と、けなしまくって泣かせたりしている。
「ニンタマはママより上手だよ」
と、私が言っても
「ママの方が全然上手だよ!ニンタマちゃん、下手!」
と、言いはる。
ニンタマとプン助が喧嘩になり、怪我をしている私を盾にして殴り合いになるので、恐ろしくて仕方がない。
普通に楽しく滑りたいのに…。
それでも最後は、「もっと滑りたかった」と、満足そうであった。
私は怪我をしたが、子供ら二人は怪我もなく無事に済んでよかった。
その日も夕ご飯はカップラーメン。
運動の後だし、良質なたんぱく質を摂取したいのだが、外食する元気はなかった。
夜はだらだらテレビを見る。
もう消そうと思ったら、「3年A組―今から皆さんは人質です―」が始まり、つい見てしまう。
プン助もニンタマもドハマりしてしまった。
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