体力テスト…運動神経が鈍い家系?
ニンタマの小学校から、運動能力の検査結果のようなものが来た。
その結果がAからEで判定され、Aが一番判定が高く、Eが一番低いというもので、ニンタマはD判定だった。
「ニンタマのお友達はみんなAかBなの〜」
と、ニンタマは悲し気。
偏差値的に見ると、43・・・という数値であった。
普段公園などで遊んでいる様子で、それほど他の子どもと比べて鈍臭い感じはしないが、運動会などの50メートル走でなどは確かに本気で走ってるの?というくらい遅くはあった。 鬼ごっこなどの時は、もっと早い気がしていたので、ただ並んで走るってことにモチベーションが湧かないタイプなのかな?と特に気にしなかった。
鉄棒の逆上がりが全然できないのも、1歳の頃からダントツに体格が良くて、かなり重いせいだと思っていた。
軽い子どもだったら、力もそんなに必要ないが、身体能力がついて行く前にあんな重くなってしまったら、無理でしょ・・・と、あまり気にしていなかった。
私が、子どもの頃から走るのも遅く、鉄棒も出来ず鈍臭かったので、ニンタマは私に比べれば随分動ける子どもだと思っていたのだが、
やはり私に似て、鈍臭いのだろうか・・・。
だが、私に比べ、体も頑丈で喧嘩も強そうで、身体能力に恵まれていると思っていた旦那さんも
「オレも、足遅かったよ」
と言っている。
ボールを追いかけるとか、誰かを捕まえるという目的無しに走るのがそもそも苦手だったらしい。
「でも、鬼ごっことかサッカーで遊んでいる時は結構早かったよ。持久力があるから、皆がへとへとになって走れなくなっても、いつまでも走り続けられたんだ!」
と、ちょっと自慢気。 ニンタマもそのタイプなのかな・・・。
一つずつ項目を見てみる。
握力 9㎏(全国平均8・5㎏)
上体起こし 0回(全国平均11回)
長座対前屈 39㎝(全国平均 28・1㎝)
反復横跳び 25回(全国平均 26・6回)
20mシャトルラン 7回(全国平均 15回)
50m走 12・9秒(全国平均 11・9秒)
立ち幅跳び 104㎝(全国平均 106・3㎝)
ソフトボール投げ 6m(全国平均 5・7m)
上体起こし0回?!
上体起こしって腹筋だよね・・・?
試しにニンタマの足首を掴んでやらせてみる。
かろうじて、1回できたかできないか・・・という感じ。
私も高校生の時、腹筋が一度も出来なかった。
何かの雑誌で中森明菜が毎日腹筋を50回やっている・・・みたいな記事を読んで、試しに練習するようになったら、一ヶ月で50回できるようになった事を思い出した。
こういうのはちょっとした使い方をマスターするかどうかのことだから、やれば出来るようになるはず。 心配いらない。
あと、気になるのは20mシャトルランって奴だね。
調べてみると、大人でもやるのが面倒くさそうなテスト・・・。
どうせ、走るのもちょっと遅いから、朝気が向いた時に近所でも走ってみるか・・・。
考えてみたら、土曜日も仕事をしていることが多かったり、私も旦那さんも他のパパママより高齢なので、ぐったりして一緒に走り回ったりできていない・・・。
「これからちょっとボール投げとか、腹筋とか走るの頑張ってみようかと思うから、そっちも意識してやってみてね〜」
と、何気なく旦那さんに提案すると・・・。
「そんなことする必要ないよ!木登りとか、やりたい遊びをやっていればいいんだ!友香は、こういう結果に振り回されすぎてる!」
と、旦那さんは怒り気味。
「いや、ちょっとしたことで、克服できることはやろうかなってだけだよ。小さいうちに色々やったほうが、身体能力がつくのかなって思うし」
「そんなことないって。小さいうちからとか関係無いよ。楽しいことしてればいいんだって!」
と、ヒートアップする旦那さん。
これ以上この問題を話すと、危険な香りがしたので、早々に話題を変えたが、私と旦那さんの根本的な考え方の違いがわかった。
私は、元々運動神経が悪く小さい頃から、コンプレックスを持っていたので、ちょっとしたことで、そのコンプレックスが克服できるなら・・・という考え方になってしまう。
コンプレックスを克服する努力をするのが、趣味みたいなタイプなのだ。
一方、旦那さんは苦手なことはあっても、これは誰よりもできる・・・というものの方を大事にしていくタイプ。
苦手なことを考えて落ち込むのは時間の無駄。出来ないことをウジウジ悩むより、出来ることに目を向けて自信を伸ばして行きたいタイプ。
どちらが正しい訳でもなく、生き方の好みの問題なのだ。
そして、旦那さんも私も分っている。
こんな結果、来月には忘れている。
私がやる気満々でやらせようとしている腹筋の練習なんて三日続けばいい方だ。
来年の検査の時に、
「ああ、去年やろうって言ってたのに全然やらなかった〜〜〜」
と、またちょっと大騒ぎするくらいのことなのだ。
ニンタマが律儀に手を頭の後ろに組んで上体起こしをやろうとして、
「できない〜〜〜」
と、悶え苦しんでいる。
その横で、プン助は、手を頭の後ろ組まずに膝に手を引っ掛ける形でスイスイ上体を起こしている。
「お姉ちゃんより、オレの方がうまいね〜〜〜」
と、自信満々。
「プン助ズルやってるじゃん〜〜〜」
と、言いながら泣くニンタマ。
自分が鈍臭いのを棚にあげて、自分の子供がリレーの選手などになったら、どんなにか鼻高々だろう・・・等と妄想したこともあったが、妄想は妄想のまま終わりそう。
まぁ、元気だからいいか・・・。
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