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プン助、大活躍?

プン助の運動会。

去年までの運動会で、プン助は一切競技に興味を持たず、皆が踊っていてもうずくまったり、虫を探したりしていたので、今年もそんな所だろうと思っていた。

だが、少し前に去年の担任の先生に「プン助ちゃん、凄く一生懸命練習してるんですよ!」

と、言われ驚く。

アイツが練習を?まさか…、たまたまそんな風に見えただけなんじゃないかしら…と、あまり気に留めていなかった。

だが、園長先生にも

「プン助ちゃん、張り切って練習頑張ってますね〜」

と言われる。

今まで、運動会で活躍…という期待は一切していなかった。だが、初めてやる気を出したらしい事を聞き、いつもと違う光景を見られるのかも…?

「もしかしたら、プン助…今年はやってくれるのかもしれない…」

 

淡い期待に胸を膨らましているうちに、最初の競技が始まった。ポンポンを持って何やら、踊ったりしている。

おお、プン助が真面目にポンポンを振っているぞ!

ニコニコしながら、中々楽しげだ!

ちょっと間違えているけど、まぁご愛嬌…いいじゃないいいじゃない…。

俄然テンションが上がり、カメラで必死にプン助を追う。

 

だが、その時間は長く続かなかった。

間もなくプン助は、途中で動くのをやめて、キョロキョロ周りを見回し始めた。

振り付けを忘れたのだろうか?

再び動き始めるも、他の人とは動きが逆だったり、遅れたり、最後だけ適当に合わせたり、また休んだり…。

ああ、これまでか…。

いや、とりあえず、参加しているだけでも、今までのプン助からすれば格段の違いじゃないか…。

 

そして、かけっこ。

女の子二人と一緒に3人で走り、いい顔で走り始めたが、当然のように3番目。

「俺、結構早いんだけど、皆も結構早いんだよなぁ〜」

と、言っていた事を思い出す。

本人は3番目という事も全く気にした様子もなく、やりきった表情。

 

鉄棒やマットや平均台を使う競技でのサーキット。

どう見ても鈍臭い・・・。

しかし、とりあえず参加している。やる気も無さそうだが、それなりに楽しそうだ。

 

今まで、人と何かをやること自体無理だったのだが、やっと皆で何かやることに興味が出たり、合わせたりする気持ちが芽生えたり、もしくは気分が乗らないことにも何か楽しみを見いだすようになったのかもしれない。

 

そして「コアラで抱っこ」という、親子競技。

子供の足を親の足に乗っけて目標地点まで向い、たどり着いたら、抱っこで持ち上げて、少し高い所に取り付けてある葉っぱを取らせる。

そしてそのまま抱っこでゴールに戻って来るという競技。

この競技、結構体力使う割に見た目はかなり地味なのだ。

プン助は、この競技をかなり楽しみにしていて、家でもいつも足の上に乗っかるようになっていて、ご飯の支度をしようとしている時であろうが、洗濯物を干そうとしている時であろうが乗っかって来て、実生活にかなり支障を来していた。

私が、プン助の元に行くと、「ミャミャ〜」と、偉い勢いで私によじ上って来た。重い・・・。

周りを見回すと、子供達は皆親に抱っこされている。

ここで降ろすと、プン助も立場が無いだろう。

脂汗をかきながら、抱っこを続け、若いママ達にまじって老体にむち打って、コアラで抱っこを頑張る。

 

最後に一番年上のくじら組のリレー。

「白、勝て!白、勝て!」

と、応援しているプン助。去年までは、どの競技にも関心を示さず、どこかへ行ってしまったり、一人でひっそり、ダンゴムシを探したりしていた。そんなプン助が、誰かを応援しているなんて…!

だが、その割には白が勝った時に、全く無反応。

「ほら、白勝ったよ。応援してたんでしょ?良かったね」

と、言っても無言。

なんとなく雰囲気で「白勝て!」と、言っていただけで、本当はどうでも良かったのだろうか?

すると、プン助が先ほどまで青チームを応援していた子の側へ行って

「白勝ったぜ!イェーイ」と、だけ言い放って戻って来た。

 

どうやら、プン助にとって、実際の勝敗より、自分が応援していたチームが友達が応援していたチームに勝ったということの方が、重要だったようだ。

結構嫌な奴?

などと、どん引きしている中、運動会は終了。

旦那さんや、母は

「プン助、頑張ってたね」

「よくやったよ!」

「まぁ、こんなもんだよな」

「上出来だよ」

と、ニコニコしていた。


帰り際、またもや園長先生に

「プン助君、今日頑張ってましたね〜〜〜!」

と、声を掛けられた。


得に目立った活躍もしておらず、普通に参加しただけで頑張ってると言われるって言うのは、今までプン助が日々着々とハードルを下げていたからなのだろう。

ちょっと複雑だったが、結構得な性分なのかもしれない。





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その時ハートは盗まれた

ニンタマを連れて、保育園にプン助のお迎えに行く。
なるべく早く連れて帰りたいと思っているのだが、プン助は廊下に飾ってある写真や運動会の為に作ったポスターを眺めるのに夢中で、全然帰らない。
30分程、保育園の廊下でダラダラして、やっと帰る気持ちになったプン助は、今度は危ないから走るなと注意しても、ダッシュで一目散に駐輪場へ。
駐輪している子供乗せ自転車の後部座席に勝手に座りこんでニヤニヤしている。

ニンタマがいる時は、必ずニンタマが後部座席なのだが、わざと先に後ろに座りたいと言ってゴネるののが、日課。
「お姉ちゃん、乗れないでしょ」 と、説得して、18キロ越えのプン助を抱っこで、前の座席へ移動。 既に30キロになりそうなニンタマが、後部座席へ座りこむ時は、自転車が倒れないように全力で足を踏ん張るが、いつも持ちこたえられないのでは…と、ハラハラする。 子供乗せ自転車に乗せていい子供の制限体重は前部座席15キロ、後部座席22キロなので、約11キロはオーバーしているのだ。
2年程前、電動の子供乗せ自転車を買った時、「なんて楽なんだ」と、感動したものだが、既に全く楽ではなくなっている。常に倒れないように倒れないように、緊張しながらの運転で、とってもスリリング。

そんな中、何故かハートを盗む、盗まない…の話になった。
「ママのハートを盗んだ人は誰か…」という話になり、「そうね…それは一応お父さんかね。いや、もしかするとママがお父さんのハートを盗んだのかもしれないね~」などと、適当に答えていると、ニンタマが 「お父さんのハートを盗んだのは、ニンタマかも」 と、言い始めた。
「そうかもね、ニンタマはお父さんのハートを盗んでるね」 「でぇ、ママのハートを盗んでるのは、もしかしてプン助」 「そう…だね、プン助はママのハートを盗んでるかもね」 自転車が倒れないように、緊張しつつ適当な相づちを打っていると、 「オレ!ハートなんかいらね~よ!」 と、叫ぶプン助。
そんなプン助を無視して 「お父さんがね、『前に朝はごめんな』って言って来てね、ニンタマは忙しかったから『いいよ』って言わなかったら、ギュっと抱きしめて来て、多分あの時ハートを盗んだんだよ」 と、続けるニンタマ。
朝、支度でパニクっているニンタマが、癇癪を起こして泣きわめいている時、キツい態度を取った事を旦那さんが気にしていて、それを謝ったらしい。
「そうね、それはハート盗んでるわ。ツンデレっぽいもんね」
「でもね…ハートを盗まれた人はね…盗まれたことに気付かないんだよね~」
なんとなく、凄いことを言っている感じがして、聞き入っていると
「オイラ、ハートなんかいらね~んだって!」
と、後ろからプン助の叫び声。 やっとマンションに辿りついた。
「あれ?なんでハートの話になったんだっけ?」
「知らないよ!ママが言い始めたんでしょ」
「そうだっけ?全然覚えてないなぁ」 「ハートはいらね~んだよ!」 部屋へ戻る子供らを見ながら、でかくなったなぁと、ヨロヨロ後をついて行った。

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