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ほらブーツだよ

ニンタマが2歳、3歳の時に履いていた可愛いミキハウスのブーツがあった。
母が買ってくれて、私もニンタマもとても気に入っていた。
履けなくなった時、じゃあ次はプン助に履かせようと取っておいた。
靴はお古にしないほうがいいとも言われるが、普段は保育園で、毎日ブーツを履くわけでもない。足の形成に響くほどでもないだろう。

そして、この冬、「ほら!ブーツだよ!」と、プン助に履かせようとした。
喜んで履くものと思っていたら、
「いやだ!」
と、断固拒否。
「あったかいから!」
と、履かせようとすると、激しく抵抗して、ブーツを投げ捨てた。
その後、何度か履かせようとしたが、動揺の拒否反応をされ、私は諦めた。

燃やせないゴミの日に出すように、袋に入れていた。有料ゴミなので、袋が満杯になるまで2か月ほどかかったが、やっと今日ゴミに出した。

そして、保育園へ連れて行こうとすると、プン助が私のブーツを履いて玄関にたっていた。
「ママのブーツ…あったかい~」
と、満面の笑み。
いつも、靴下とズック靴で、しゃがむとムチムチしたふくらはぎ丸出しになっていて、寒くないのか気になっていたのだ。
やっとブーツの良さが分かったらしく、自分も履きたいと言い出した。
「ええ~~~~~!ゴミに出しちゃったよ~~~~!」
と、言うと
激しいショックを受けたようで
「履きたかった~~~~~!」
と、号泣。

もしかしたら、まだゴミ収集車来てないかも…保育園に遅れそうだけど、ゴミかブーツを探し出すか?と、思ったが、私とプン助がゴミ置き場へ着いた丁度その瞬間、ウチのゴミ袋が投げ込まれ、めりめりと音をたてて、飲み込まれて行くのが見えた。

私もとても気に入っていたブーツだった。
プン助が喜んで履いてくれることを夢見ていたが、あまりに拒否られ、そういうよくわからないまま変な未練でモノを取っておく自分の性格を、いつも「ダメだダメだ」
と、思っていた。
だから、未練がましい思いをさっさと捨てようと、自分としても辛い思いをしながら、ゴミに出した。
それが、こんなハメになるとは…。
せめて、プン助が昨日、ブーツを履きたいと言ってくれたら…。

普段ズボラで整理整頓もできない私が、なぜその時に限って張り切って不用品を整理してしまったのだろう…。
色々呪わしい。

新しい安物のブ―ツ買ってやるか?と思ったが、もう春だ。
寒くもなくなるし、売り場にもないような気がする。

しかし、ニンタマもプン助も、親が良かれと思って進めるものを、試そうともせずに「嫌だ!」と、言うことが多い。

私は内心嫌だと思っても喜んでみせてストレスを溜める方なので、それよりはマシかもしれないが。
こういう性格って、大人になっても変わらないきがするので、ちょっと心配だ。

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