知能犯の子豚
プン助は、象が好きで大きくなったら「小さい象さん」になると言っている。
だが、見た目はぽちゃぽちゃしていて子豚みたいなので、つい
「子豚ちゃん、子豚ちゃんは誰かな?」
などと、呼びかけてしまう。
すると、
「プン助!」
と、嬉しそう言い、
「子豚や子豚!」
と、声をかけると
「はい!」
と、返事をしてくれる。
まだ、子豚と呼ばれることが世間的には嫌な人もいるということを全くわかっていない赤ちゃんなのだな・・・まだバカなうちにどんどん子豚と呼んでおこう。
そのうち、「子豚じゃない!」と、怒るようになって返事をしてくれなくなる日も近いだろう・・・と、思っていた。
そして、昨晩…。
これから仕事にいく旦那さんに、ニンタマが
「ライオンやって、ライオンやって!」
と、ダダをこねていた。
仕事前に疲れさせてはイカンと、私は
「ダメだよ!お父さんこれからお仕事なんだから」
と、注意していた。
いつものパターンなら、ここでプン助も
「ライオンやって!」
と、大騒ぎするのだが、今回は違った。
「お父さん!プンちゃんはいいけど、ニンタマちゃんが泣いてるから、ライオンやってあげて!ニンタマちゃん泣いてて、可哀想でしょ?ライオンやってあげてよ~」
と、他者を思いやる第三者として、訴え始めた。
」 一瞬、あんた誰?とびっくり。
驚いた旦那さんは結局、「ガオ~ガオ~」と、四つん這いになってライオンをやってあげていた。
バカだバカだ、バカなところが可愛い・・・と思っていたプン助だったが、コイツ意外と色々わかってるのかもしれない。
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