アリと水飲み場とゼリー
仕事が、久しぶりに待ちの状態になり、少しのんびりした気持ちで子供らと公園へ。
保育園のお友達に連絡をして、公園に行くと、まだお友達は来ていなかった。
動物が好きすぎる弟のプン助は公園へ向かうと聞くと、怒り狂い「どうぶつえん!どうぶつえん!」と、自転車に乗せるのも大変だったが、公園へ来たら観念した様子。
だが、滑り台やブランコと言った遊具には、まるで興味を示さず、
「ありさん…」
と、アリばかり眺めている。
一方姉のニンタマは、4歳になって身体能力が高くなり、怖がることなく登り棒やうんていで高い所へ登ったり、鉄棒をやったり。
ちょっと見ない間に随分、色々できるようになっていて驚く。
お友達が来ると、ニンタマはお友達と一緒に楽しそうに遊び始めたが、プン助はお友達と全くコンタクトを取ろうともせずに、相変わらずアリばかり見ていた。
ところが、ふと気が付くと回る遊具に乗ったお姉さん達と一緒に、騒いでいる。
何かと思ってみたら、遊具に乗ったお姉さん達(5歳くらい?の3人組)をプン助が独りで、押して回している。
「やめてよ~!」
と、嫌がられているのに、大喜びで押している。
普通、遊具に乗って回してもらう方が楽しいだろうに、なぜあんな楽しそうに押しているのだろう。
保育園で一緒のお友達とは全く遊ばずに、知らないお姉さん達にウザがられ大喜びな様子。
その後、延々と水飲み場で水を飲み続ける。
他の子供達が並んでいてもお構いなしで、ずっと水を飲んでいるので、抱きかかえて
「飲み過ぎだし、順番でかわってあげて!順番、順番!」
と、水飲み場から引きはがすと、泣いたり雄叫びをあげたり、私を蹴ったり、大変な暴れよう。
「順番じゃない~!」
と、叫んで、また水飲み場に走って行ってしまう。
そんなこんなで、公園遊びを終えて、お友達家族と、ガストへ。
ここでもプン助は、小さいゼリーとポテトしか食べず、お友達のイモやゼリーを盗もうとする。
落としてしまったゼリーも「食べる~!」と、大騒ぎ。
お友達は、綺麗に食べているのだが、プン助の周りは、汚れて大変な有様。
ニンタマは楽しそうだが、プン助は「つまんない!つまんない!」と、連呼。
お友達家族に申し訳なく思いながら、帰宅。
すると、プン助は
「○○ちゃんがいい~、○○ちゃんと遊んだの~」
と、さっきまで一緒にいたお友達のことを恋しそう言い始めた。
え?あんた、アリばかり見たり、知らないお姉さんにひっついていたり、○○ちゃんとまったく目もあわさず、ゼリーやイモを奪おうとしたりしていたのに…。
大人にはさっぱりわからないが、プン助の中では○○ちゃんと楽しく遊んだような気持ちになっているようだった。
そういえば、ニンタマも昔保育園のお友達とプールで一緒になった時、お友達に呼ばれても全然傍にもいかずに、一人で黙々とあそんでいたのに、後で「▽ちゃんがいて、楽しかった~!また、会えないかな~!」と、言っていたっけ。
子供はそんなものなのだろうかと思いつつ、その適当な感覚がちょっと羨ましくなった。
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