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親業むいてない

1歳8ヶ月のプン助は、食事中にいつも、テーブルに足を乗せたり、テーブルを足で蹴って自分の座っている椅子を動かしたりしている。
その度に
「テーブルに足乗せないでね」
「危ないから、やめて」
と、注意するものの、うれしそうにニヤニヤしているだけで、全く辞める気配が無い。
言ってわからなければ、体で覚えてもらおうと、
「め!」
と、足をペチンと叩くと、自ら
「め!」
と、言って自分の足を叩いて喜んでいる。
痛さが足りないのはわかっているが、あまり強く叩くのも嫌なので、
「やめないと、ペチンするよ~」
と、手には~っと息を吹きかけ大きい身振りで叩くそぶりをすると、目を細めて足を降ろした。
実際に叩くより、効果があると言えばあるのだが、3秒後にはまた、足をテーブルに乗っける。
効果は3秒。
そして、その様子を見ていた姉のニンタマが、
「足降ろさないと、お姉ちゃんも怒るよ~!」
と、大喜びで足を叩こうとするではないか。
「やめてやめて!プン助ペチンしないで!」
というと、
「ママだってやってるじゃん!」
と、不服そう。
苦し紛れに
「ペチンしていいのは親だけなんだよ」
と、言うと
「なんで?」
と、返される。う~ん、なんでだろう?
尤もらしい理由もひねり出せず
「とにかく駄目なの!」
と、ねじ伏せてみたものの、説得力は皆無。
一歳児と四歳児相手でもへどもどする日々。

2年後、3年後にはどうなってしまうのだろう。

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