アナタに着いて行きます!
以前の保育園ではよく
「A君と結婚するの~」
と、言っていた。
A君が好きなのかなと観察してみると、遊んでいるA君に、他の子が遊んでいたブロックを奪いとって、
「はい、どうぞ」
と、渡していた。
だが、A君は全くニンタマに一瞥もくれず。
しかし、ニンタマは
「A君に渡して上げた~。喜んでくれた~」
と、私に報告。
帰る時も必死に A君に手を振って
「バイバイ!」
と、叫んでいたが、A君は絵本に夢中で気付かず。
可哀想に、完璧に片思いじゃん…。
おまけに、空気も読めていない。
脈も無いのに脈有りだと思うイタいコになってしまうのかしら…と不憫に思っていた。
所が、翌日。
「A君のお嫁さんになるの?」
と、聞いたら
「やっぱりB君と結婚する」
伏し目がちに応えた。
おお!3歳児ながら、本当は脈が無いと理解していたのね…!
ちょっと感動した。
そして、新しい保育園。
中々新しいお友達のことを話さないなと思っていたら、ここ数日、C君の名前を上げるようになって来た。
そして、ついに
「C君と結婚する」
と、言い始めた。
「新しい保育園楽しい?」
と、聞くと
「楽しい。皆大好き」
と、優等生的発言。
「じゃあ、意地悪な人とか嫌いな子はいないの?」
と、聞くとしばらく考え込み、
「いる。A君」
と、答えた。
A君?!
一時は結婚したいと言っていたじゃないの?!
可愛さ余って憎さ百倍とやらなのだろうか…。
しかし、3歳児も大人も変わらないなぁ。
「でもね、ニンタマちゃん、C君と結婚してもママと一緒にいたいの」
「え、じゃあお婿さんに来てもらう?それとも、ママも連れてってくれるの?」
と、言ったら頷いていた。
あんまり分かってないのだろう。
その後、旦那さんに
「ニンタマC君と結婚するんだって」
と、報告。
「お!C君と結婚するのか、ニンタマ!」
旦那さんがニンタマに声をかけると
「うん!ママも父たんもみ~んな一緒に連れて行ってあげる!」
とニンタマ。
これには旦那さんも大喜び。
「やった~~~!父たん、ニンタマについて行くよ!よろしくね!」
任せておいて、と言わんばかりに頷くニンタマ。
ニンタマにはそこそこ暮らして行けるだけの社会性をは身につけ、自分の食い扶持だけは稼げる様になって欲しいと願ってはいる。
でも、コバンザメのように子供について行く親にはならないようにしないとなぁ。
そうは思いつつ、やはり嬉しかった。
| 固定リンク