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結局してもらってばかり

仙台から来た母が帰って行った。
13日にはまた狭心症の検査入院。去年は検査入院の後、手術をして出血がひどく、ICUに入った事を後から聞かされた。
今年は検査結果が良ければ、手術はしないで済むが、また手術することになったら、私も病院に付き添った方がいいのでは?と、思っていた。
だが、3歳児と0歳児を抱えている。旦那さんには夜勤がある。子供二人を一緒に仙台に連れて行って付き添いなど出来るものでもない。
おまけに仙台は車がなければ、移動手段が無い。そして、私は20年以上ペーパードライバー。
旦那さんに無理を言ってなんとか、子供達を頼んでいくか、3歳の娘には我慢してもらって、授乳中の0歳の息子だけ連れてタクシーで病院に通うか?などと、試行錯誤していた。
母に聞いてみると、
「来なくていい!」
の一言。
私が大変だから遠慮しているのかと思いきや、そうでもない様子。
「アンタが来たって、手術がうまく行かなくなったのが、うまくいくわけでもない」
「死ぬ時なんて、何にもわからないんだから、いてもいなくても同じ。いたからって、何も関係無い」
「病院でも、弟が付き添ったけど、すぐ帰って行ったからおどろかれた。仕事があるから当たり前じゃないねぇ~」
「あっさりしてて楽でしょ~アハハハハ!」
と、笑っていた。
情が濃い割に、いつも、帰る時など振り返りもせずにぴゅ~っと、帰って行く。
合理的で無駄や面倒なことが嫌いな母だとは分かっていたが、ちょっと驚いた。
「お母さんはそうかもしれないけど、子供の立場としては分からないでなんかあったりしたら、後味悪いよ。だから、お母さんの為というより、自分の為だどね」
と、言うと
「まあ、アンタはそうだろうけどね~」
と、「なるほどね~」と言った感じに頷いていた。
古希のお祝いを忘れていたので、帰る母を送りがてら帽子を見立ててプレゼントするつもりだった。
母が気に入る素敵な帽子は見つかったが、
「あんたにも買ってやるから」と、
結局私も帽子を買って貰ってしまった。
自分があげられる人間になりたい夢はあるのだが、多分叶いそうもない。

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