プライドが傷ついたらしい
ニンタマの赤ちゃん返りが激しい。
お姉さんになったと思ったら、赤ちゃん返りを繰り返す。
赤ちゃん返りというか情緒不安定というか。
プン助のオムツを替えたり、授乳をしている時にわざわざ私に用事を言いつける。
旦那さんが歯を磨くと言っても
「ママがやって~」
手を洗いに行こうと言っても
「ママと~!」
と、泣き叫んで動かない。
旦那さんや母達が来てくれても、ニンタマが私に用事を言いつける。
必死にウンチを拭いている時に、本を読め、隠れたから探せ、絵を描けなどと言われると、嫌がらせのようにさえ思える。
実際何度かキレて怒鳴ったこともあったが、却って大惨事になることが分かり、堪えるようにしている。
この日は旦那さんが夕方から結婚式で不在。
「トトロ」を見ながら、ソファで爆睡を始めたニンタマ。しめしめ!
この隙にご飯を作ろうと、プン助をおんぶして食事の用意。ところがニンタマは割とすぐに起きて泣き始めた。
「おしっこする?」
「お腹減った?」
「ご飯あるよ?」
と、言っても泣き叫ぶだけ。
「そうだ!アイスがあるよ?ママと半分個にする?」
アイスで釣ってみると、頷いた。
甘い物で釣るのは本意では無いが、仕方ないと、半分に分けて食べる。
ところが、ニンタマは全然手をつけない。
「あれ?食べないの?いらないの?」
と、聞くと
「いるの~~~~!」
と、手が付けられない程泣き始めた。
うんざりしてきたので、無言でニンタマの側を離れ、隣の部屋で布団をしき始めた。
布団を敷き終わるころに、収まっていれば良いのだが。
ところが、鳴き声はすさまじくなる一方。
敷き終えてニンタマの元に戻ると、アイスはどろどろに溶けていた。
「これ、溶けちゃったよ?もう一回しまおう」
ニンタマの手からアイスを取り上げると
「食べたかった~~~~!」
と、耳をつんざく悲鳴。
「ごはんは?いらないの?」
と、言うと
「食べる食べる食べる~~~!」
と、金切り声。
泣き叫ばれると、こんなに手をつくしても母親として駄目だ!と責められている気分になり、こちらも追いつめられ、余裕がなくなり「どうしろっていうんだ!」と、キレそうに。
必死に押さえて、とりあえずニンタマに
「ちゃんと目を見ろ!」
と、説得。
だが、絶対に目を見ない。
「ママの目見て?どうしたの?目見て?」
と、言い続ける一方、あまりに呼吸がおかしくなっているので、
「一緒に息吐いて!ふ~~~~。ふ~~~~~。」
と、ゆっくり呼吸をさせてみた。
少しずつ、呼吸が普通になって来て、やっとこちらの目を見たので、とりあえず「よしよしよしよし、いいコいいコ」
と、頭を撫でて、何故かこちらも号泣。
ん?随分と汗だくだなぁ。泣いたからかな?
お尻までぐっしょり汗かいている。不吉な予感がして尋ねた。
「おしっこしたの?」
頷くニンタマ。再び泣き始めた。
「なんだぁあああああ~~、おしっこかぁ。よかったよかった、言ってくれれば良かったのに。そんなことで怒んないよ?」
と、言うとニンタマはやっと少し笑った。
本当はちょっとショックだったのだが、おかしくなったのかと心配だったので、原因が分かってホッとした。
拭いてみると思った程、臭くも無かった。
「ニンタマのおしっこなんて、全然臭く無い」
と、じゃれ合ったあと、風呂に入れたりしていたら、9時過ぎに。
こんな時間なのに、まだご飯を食べさせられないでいたら、旦那さんが帰宅。
ニンタマがはしゃいで買い物に行きたいと言うので、近所のスーパーへ。
遅い夕食を食べ、寝かしつけた。
3歳になる直前の夏にオムツが取れた割に、4回くらいお漏らしした程度ですんなりパンツで暮らしている。悩んだ割に上出来だと思っていたが、本人的にはかなりプライドが傷ついたようだ。
怒られるというより、漏らした自分にショックを受けたようだ。
私なぞ、4歳、5歳になっても小さいのも大きいのもガンガン漏らしていたが、落ち込んだ記憶も無い。
偉いような気もするが、そんなことでショックを受けるのもこの先、もっと色々あることを思うと、心配だったり。
そんな話を旦那さんにするが、
「俺に似てる気がする」
「健全に育っている」
と、満足気だった。
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