出産前のレンジ、おばさん、焼き肉
購入を決めた石窯ドーム、ネットでヨドバシの店頭価格よりかなり安かった。
タイの洪水で、新しい工場で作っているのを新製品として売り出しているかららしい。
ネットではタイで作られた在庫を販売しているようだ。
ヨドバシより安く買えたことに喜んでいたが、タイの洪水前は今より大分安かったようだ。
というより2週間前だったら、5千円以上安かったようだ。
ちょっと衝撃を受けたが、在庫は残りわずか。
在庫が減れば、値段は上がり、在庫がなくなればヨドバシで売っていた値段に近づくに違いない。
だから、一番お得な買い物をした訳ではないが、これで良かったのだ…と、自分を納得させた。
まあ、洪水が落ち着いて半年ほど立てば、値段は下がって行くのかもしれない。その頃まで壊れたレンジを使い続けるのは、得策では無い。
いいのだ、これで。
昨日は、旦那さんにニンタマを見てもらい、お向かいのコミュニティーセンターのテーブル席でやり残した雑務を必死にやっていた。
出産したら、細かい雑務は当分できない。
必死に作業をしたり、バースプランを書いたりしていると、年配のご婦人に相席させて欲しいと言われた。
喫茶店ではないので、誰がどこに座ろうと自由だ。
「あ、座ってください」
と、返事をすると、そのご婦人がべらべら話しかけて来た。
「あ、焼きそば食べようと思ったのに、箸忘れちゃったのよ~。昨日はおにぎりだったから大丈夫だったんだけどね」
「はぁ~」
「何、パソコン?」
「はい」
「よくつかえるわね。アタシは全然」
「ははは…」
「綺麗ね、それ」(私のボロボロの携帯を差して)
「そうですか」
「私のはワインレッドよ」
「はあ」
その後、コミュニティーセンターに人に割り箸を貰って来たおばさまが
「やだ、あけられない~。お姉さん、開けて~」
と、私に箸をよこした。
開けてあげると、
「ありがと。昔は出来たんだけどね、病気をしてからは開けられなくなっちゃって」
と、いかにも病気の話を聞いて欲しそうな様子。
だが、聞いてしまったらきっと作業は全くできなくなる。
「はぁ」
で誤摩化す。その後もしばらく話しかけらたが、作業に必死になるふりをして、さりげなく無視をした。
しかし、本当は、こういうおばさまと一時、語らう位の心の余裕を持った人間でありたい。
だが、私には時間が無い。
夜勤で寝不足の旦那さんに、子供を見て貰って作業をさせてもらっているのに、のんびりおしゃべりをする気持ちにはなれないのだ。
それにしても、こういう人はどこにでも必ずいる。
どんなに話しかけるなオーラを出しても、強引に話しかけて来る。
自分が暇で誰かと話したいと思っていると、人もそうだと思うのだろうか?
自分と語らう事が、相手にとっても楽しいことだと、信じているのだろうか?
私は、いつも人と会った後、
「今日は下らない話をしすぎてしまった。嫌な思いをさせたのではないだろうか?」
と、必要以上に落ち込んだりする。
だから、そんな風に思わない人が少し羨ましくもある。
今日は、久しぶりに丸一日ニンタマと過ごす。
前に比べると大分、楽になった。こちらが家事をしていても、一人で遊んでくれる時間が増えた。つまらなくなると、こっちに来るが、「一緒に拭き掃除して」
と、言うとしばらく一緒にやってくれたりする。
うっかり気を許すと、米びつの米をばらまこうとしたりするし、飛びつかれて首の骨をへし折られそうになったりするが、今日は何時にどこに行かなければならないという予定もない。
それが、楽な原因だったかもしれない。
時間に追われると焦って、こちらもイライラしてしまい、つい怒鳴ったり、怒ったりして、ニンタマも泣き叫んで意固地になったり嫌な雰囲気になったりする。
何の予定も無いというのは、素晴らしいことかもしれない。
夜は、焼き肉を食べに行った。
ニンタマの時は出産予定日を過ぎても全然産まれる気配が無く、3時間以上歩いて、土手をよじ上ったりしてやっと41週目に産気付き、それでも促進剤をガンガンかけて、吸引分娩で産んだのだった。
焼き肉を食べると、早く産まれるという噂を聞いた。
今は38週だが、今のウチから出産を促進させることはしておいた方がいいような気がする。
それでやっと、予定日丁度になるくらいだろう。
久しぶりにホルモンやら、カルビやら、レバーやら、スタミナをつける高カロリーのものをガンガン食べた。
効果あるだろうか…。
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