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ママの髪の毛触りたい〜

ニンタマはいつも私の髪の毛を引っ張りながら寝る。
今日は触りながらも
「ママの髪の毛触りたい~!」
と泣き叫ぶ。
「触ってるじゃない」
と言っても、
「ママの髪の毛触りたい~」
と繰り返し、益々興奮するばかり。
目を覚ました旦那さんがあやすと、キャイキャイ喜び、ご機嫌になったので安心したが、寝かせようとすると再び
「ママの髪の毛触りたい~!」
が始まる。
再び旦那さんが、あやすが、結局同じ事が続く。
疲れた旦那さんは爆睡。

「髪の毛触りたい」
と言いながらも、触らせると拒否したり。
観念して、起きて抱っこしたり、昔習ったベビーマッサージを延々繰り返し、落ち着くまで覆い被さるようにして抱きしめていたら、やっと寝た。
自分としては、ちょいちょい不穏な痛みはあるものの、まだ生まれる気配は無いと思っていた。
だが、ニンタマのこんな様子を見ると
「近いのかも?」という気がしてきた。

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出産前のレンジ、おばさん、焼き肉

購入を決めた石窯ドーム、ネットでヨドバシの店頭価格よりかなり安かった。
タイの洪水で、新しい工場で作っているのを新製品として売り出しているかららしい。
ネットではタイで作られた在庫を販売しているようだ。

ヨドバシより安く買えたことに喜んでいたが、タイの洪水前は今より大分安かったようだ。
というより2週間前だったら、5千円以上安かったようだ。
ちょっと衝撃を受けたが、在庫は残りわずか。
在庫が減れば、値段は上がり、在庫がなくなればヨドバシで売っていた値段に近づくに違いない。
だから、一番お得な買い物をした訳ではないが、これで良かったのだ…と、自分を納得させた。
まあ、洪水が落ち着いて半年ほど立てば、値段は下がって行くのかもしれない。その頃まで壊れたレンジを使い続けるのは、得策では無い。
いいのだ、これで。

昨日は、旦那さんにニンタマを見てもらい、お向かいのコミュニティーセンターのテーブル席でやり残した雑務を必死にやっていた。
出産したら、細かい雑務は当分できない。
必死に作業をしたり、バースプランを書いたりしていると、年配のご婦人に相席させて欲しいと言われた。
喫茶店ではないので、誰がどこに座ろうと自由だ。
「あ、座ってください」
と、返事をすると、そのご婦人がべらべら話しかけて来た。
「あ、焼きそば食べようと思ったのに、箸忘れちゃったのよ~。昨日はおにぎりだったから大丈夫だったんだけどね」
「はぁ~」
「何、パソコン?」
「はい」
「よくつかえるわね。アタシは全然」
「ははは…」
「綺麗ね、それ」(私のボロボロの携帯を差して)
「そうですか」
「私のはワインレッドよ」
「はあ」
その後、コミュニティーセンターに人に割り箸を貰って来たおばさまが
「やだ、あけられない~。お姉さん、開けて~」
と、私に箸をよこした。
開けてあげると、
「ありがと。昔は出来たんだけどね、病気をしてからは開けられなくなっちゃって」
と、いかにも病気の話を聞いて欲しそうな様子。
だが、聞いてしまったらきっと作業は全くできなくなる。
「はぁ」
で誤摩化す。その後もしばらく話しかけらたが、作業に必死になるふりをして、さりげなく無視をした。
しかし、本当は、こういうおばさまと一時、語らう位の心の余裕を持った人間でありたい。
だが、私には時間が無い。
夜勤で寝不足の旦那さんに、子供を見て貰って作業をさせてもらっているのに、のんびりおしゃべりをする気持ちにはなれないのだ。
それにしても、こういう人はどこにでも必ずいる。
どんなに話しかけるなオーラを出しても、強引に話しかけて来る。
自分が暇で誰かと話したいと思っていると、人もそうだと思うのだろうか?
自分と語らう事が、相手にとっても楽しいことだと、信じているのだろうか?

私は、いつも人と会った後、
「今日は下らない話をしすぎてしまった。嫌な思いをさせたのではないだろうか?」
と、必要以上に落ち込んだりする。
だから、そんな風に思わない人が少し羨ましくもある。

今日は、久しぶりに丸一日ニンタマと過ごす。
前に比べると大分、楽になった。こちらが家事をしていても、一人で遊んでくれる時間が増えた。つまらなくなると、こっちに来るが、「一緒に拭き掃除して」
と、言うとしばらく一緒にやってくれたりする。
うっかり気を許すと、米びつの米をばらまこうとしたりするし、飛びつかれて首の骨をへし折られそうになったりするが、今日は何時にどこに行かなければならないという予定もない。
それが、楽な原因だったかもしれない。
時間に追われると焦って、こちらもイライラしてしまい、つい怒鳴ったり、怒ったりして、ニンタマも泣き叫んで意固地になったり嫌な雰囲気になったりする。
何の予定も無いというのは、素晴らしいことかもしれない。
夜は、焼き肉を食べに行った。
ニンタマの時は出産予定日を過ぎても全然産まれる気配が無く、3時間以上歩いて、土手をよじ上ったりしてやっと41週目に産気付き、それでも促進剤をガンガンかけて、吸引分娩で産んだのだった。

焼き肉を食べると、早く産まれるという噂を聞いた。
今は38週だが、今のウチから出産を促進させることはしておいた方がいいような気がする。
それでやっと、予定日丁度になるくらいだろう。
久しぶりにホルモンやら、カルビやら、レバーやら、スタミナをつける高カロリーのものをガンガン食べた。
効果あるだろうか…。

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レンジに恋して。

オーブンレンジのことばかり考えているのに、疲れ果てた。
もう考えなくて済むように、勢いでポチっとしてしまった。

三菱ジタングでもなく、シャープのヘルシオでもなく、東芝の石窯ドーム。

当初、スチーム機能など、面倒臭くて使わないだろう。とにかく早いのが良いと、レンジ&グリル機能があり、コロッケなどの温め直しなどに重宝しそうなジタングに心惹かれていた。
だが、早いのには理由があり、庫内が狭いから早く熱が回るということらしく、容量が13リットルしかなかった。
ずっと30リットルのレンジを使っていたので、これから家族が増えるのに13リットルではどうしても心もとなかった。
いくら時短が出来ても、何度も作らなければならないのでは?

旦那さんも
「こういう大きい方がいいんじゃない。小さすぎるよ」
と、偶々後ろに置いてあったヘルシオを指さした。

今にして思えば、旦那さんはウォーターオーブンなどに対して、何の予備知識もなく後ろにあった手頃な大きさのものを適当に言っただけなのだ。
だが、私は旦那さんがヘルシオに関心があるのかと勘違い。

産後私は、しばらく機能しない。今後仕事もある。旦那さんに料理をかなり担ってもらうことになることもあるだろう。
だったら、旦那さんが使いやすいモノが良い。
俄然ヘルシオを調べ始めた。
大きさと、カリッとした焦げ目がつかなさそうな所と、やたら時間がかかりそうな所がネックだった。

だが、使いこなしている人は、一度にニ回分の食事の支度をして、ヘルシオに投入して、その間は他のことをしているらしい。それはある意味時短ではないか?

そう思うものの、身近でヘルシオを使っている人はやたら長時間かけて、焼き芋やパンを焼いている以外、便利機能をつかっているようには見えなかった。
焼き芋は正直、自分でいつも作っている無水鍋で作っているものと大して変わらないような気がした。
温めなおしたパンは確かにおいしかったが、待ち時間が凄い長かった記憶がある。
自分だったら、いくらおいしくても、待てないだろう。
でも、味に関してはかなり秀逸らしい。
使いこなしてみたい願望はあった。しばし思い悩む。
どう考えても、産後にそんなことは出来無さそう。
そして、ほとぼりが冷めた頃には、レンジを使いこなそうと思ったことを忘れているだろう。
旦那さんに
「これがよければただ、レンジで温めだけではなくちゃんと使いこなしてほしい。買うからにはそうじゃなければ許せない」
と、言ったら、
「そんなんだったら、俺、いらないよ~。」
と、拒否反応。

「でも、蒸し機能で、茹で卵とレトルト温めたいって言ってたじゃん」
「だったら、普通に鍋でやるよ~。俺、間違いなくレンジしか使わない。オーブンとかの料理は友香にやってもらうもん。そっちがジタングとか高そうなレンジを買うつもりしかなさそうだったから、もう少し安めで大きいいのを言っただけだもん」
と、あっさり却下。
そうだったのか…。確かに旦那さんがヘルシオに興味を持ったように見えたのは意外だった。

そんな時、とあるお友達からレンジ機能とオーブン機能は別に考えた方がいいという意見を頂いた。
オーブンレンジのレンジ機能は中途半端。彼女はオーブン料理ではコンベクションオーブンを使い、後は温め専用のシンプルな電子レンジを使っているとのこと。

その後、俄然コンべくションオーブンなるものをチェック。
デロンギのコンベクションオーブンと三洋電機のスチームコンベクション「スチーブン」というものが気になり始めた。

オーブンレンジなんかより、グラタンやフライの温めは素晴らしい様子。
これなら、ジタングのコンセプトにも近い。そして、ジタングより沢山焼ける。
コンベクションオーブンで頭がいっぱいになる。
だが、電子レンジは?

別に買うにも勇気がいる。そして、置き場所が無い。
あちらを立たせればこちらが立たず。

そんな時、現在使っている壊れたオーブンレンジのカタログを見直し、驚く。

こんな、高機能だったのか…。
頂きものだったので、適当に使っていたのだ。

好きな温度に設定も出来る。そして、いつも解凍に失敗していたが、説明書を見れば何ワットで何分位やれば良いかも全て書いてあった。
何度も、色々なモノを沸騰させすぎたり、解凍している肉を焼き過ぎてしまったりと失敗していたが、読んでさえいれば、そんなことは避けられたのだ。
今は、レンジで温めている最中に突然エラーを起こし止まってしまうので、何度も何度も温め直さなければならないポンコツなのだが、本来は素晴らし奴だったらしい。

そうなると、魅力を理解しないでダメ男だと思い込んでいたような気持ちになってきた。
調べてみるとメーカーは東芝。
そして、石窯というボタンがある。
どうやら、現在の石窯ドームとやらの前身のようだ。

だったら、石窯ドームを購入し、今度こそ魅力を理解して付き合うべきではないだろうか?
そんな気持ちになってきた。

しかし、ヘルシーシェフやら、ビストロやらも頭にちらつく。
だが、これは!と思う機能があるのは結局どのメーカーでもエライ高い。
カタログには「最上位機種にしかできません」みたいなことばかり書いてある。
もしもお金持ちだったら、うっかり最上位機種を買ってしまう。
だが、予算は言い渡されている。
そして、置く場所のスペースも限られている。

その中で悩んで悩んで、夜も眠れない。
「やはりジタングにしよう」
「いや、何か蒸したい時はどうすれば?」
「蒸すのは鍋でいいじゃないか」
「でも、鍋を出すのは面倒だから、結局まずいまま食べることになるかも」
「4人になったら、大量のグラタンとか作らないとダメかもしれない」
「油を使わない揚げ物とか、小さいレンジだったら、二人分しか作れないよ?」
「やっぱ、ある程度大きくなきゃ」
夜中に興奮して、何度も朝を迎えてしまった。
いかん。出産にそなえて、体力をつけなければならないというのに。

このまま、レンジを選ばないまま出産になってしまったら…。
そして、レンジが完璧に壊れてしまったら?

結局どれを買っても、そこそこ便利で、そこそこ不満を持つのだ。
そんなモノ、男女交際と一緒では?
お見合いで結婚してもまあまあうまく行ったりする。
だったら…どれでも一緒だよ。
使いこなせば、気に入るに違いない。
と、さっき勢いで、石窯ドームをポチっとしてしまった。
魅力を見いだせずに捨ててしまった恋人のような気持ち。

実際、そんな恋人がいたことは無かったのだが。

早まったかな。
でも、もう悩む必要が無くなった。
というか悩みたくても悩めなくなった。

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