仲良し老婦人二人組
お仕事の会議に行く前の準備の為にカフェに入って、メールチェックをしたら、本日の会議は明日に延期という知らせ。すでに、注文していたのでしばらくここで一仕事することにした。すると、隣にいた母よりも明らかに年配のご婦人二人から
「あら、おめでた?」
と、話しかけられてしまう。
「楽しみねぇ~」
「どっちか分かってるの?」
「あら、そう~。男の子~。男の子はいいわよ~。楽よ~」
「優しいの男の子は」
「お母さんが穏やかに怒らないで育てたら、大人しくて優しい子に育つの。時々お父さんが鶴の一声で怒るので十分~」
「育て方よね、育て方~」
「上のお子さんと2つ違い?あら調度いいじゃない。あんまり離れると、お母さんを取られたくないって、上の子が意地悪するのよ~」
「あら、ウチは五つは慣れているけど、可愛がったわよ~」
「あら、やっぱり育て方かしら~」
「そうよ~、育て方育て方~」
などと、延々と仲間のように話続けられてしまう。普段なら、仕事が出来ない!と、イライラする所だったが、今日はそれほどイライラしなかった。
多分、必死に話し相手を探しているおかしな人ではなかったからだろう。
「お仕事頑張ってね」
と、割とすぐに解放してくれた。
ご婦人達はその後もしばらく二人で話し込んでいたが、
「あ~、沢山話して楽しかった~」
と、帰って行った。近所にいる仲良しとカフェで週に2、3回お茶をするのが、恒例のようだった。時々、若い時の「お姑さんが、子供を全然みてくれなかった」などと、愚痴っていたが、根に持っている様子でも無い。
物欲し気に話し相手を求めて、食い付いて来る人と違って、豊な老後を送っているように見えた。ちょっと羨ましくなった。
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