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居心地の悪いカフェ

旦那さんにニンタマを託し、カフェでお仕事。
仕事を始めてすぐ、私の隣の席に、数日前から時々目撃する、やたら人に話しかけるおばさんが来てしまった。
足が悪いらしく、
「すみません」
と、言って、自分のテーブルと私のテーブルの隙間を広げて通れるスペースを作って欲しいアピールをする。
だが、私の逆隣は赤ちゃん連れの母親。そのテーブルと私のテーブルはほぼくっついている。
スペース的な余裕は無い。
しかも、うっかり話してしまったら、ベラベラ話されてしまうだろう。
前見た時も、隣に座った人に
「雨が降り始めましたね〜」
と、声をかけその人が返事をしたが、最後べらべら話し続けていた。
その人が出て行き、次にその席に座ったのはカップル。
彼氏が彼女の分まで水を取りに行くと、残された彼女に
「優しい彼ね」
と、話しかけ、相手がニコニコ返事をすると、ずっと話し続けるのだ。
土日や休日は旦那さんか、ファミリーサポートの人にニンタマを数時間見てもらって、仕事に来ている。
見ず知らずの人と天気の話くらい話す心の余裕が無いっていうのも、心が狭いかもしれないが、子育て中には仕事が出来る時間は買ってでもつくらなければならない。
悠長におしゃべるする気にはなれない。
話しかけるなオーラを全開にする。
すると、おばさんは私に覆いかぶさるようにして、私の逆隣の赤ちゃんに
「可愛いね」
「パン、おいちい?」
などと、声を掛ける。
その間、ずっと私のテーブルに手を着いている。赤ちゃんのお母さんが会釈すると、私の体越しにべらべら話し始めた。
鬱陶しいと思ったのか、親子はすぐにいなくなる。すると、今度は私のPCを覗き込んで来た。
書いている文章を見られるのは恥ずかしい。反射的に角度をつけた上に手で隠すと、
「全然、見えないから。」
と、笑う。見えないから、大丈夫だとでも言うのだろうか?偶々見えなかっただけではないか。見えたら、何と言うつもりなのだろう。
「年取ると全然見えなくなるの。嫌ねぇ〜」
そんなことを言われてもどうして良いか分からない。
うっかり
「そうですか〜」
などと、返事をしたら私のお腹を見て
「何ヶ月?」
などと、聞いて来るのは目に見えていた。
決して目を見ないようにして、
「あ、仕事してるんで」
と、小声でぼそっと言い、無視をした。
その後も、別の隣の人に
「今日は涼しいわね〜」
などと、話しかけたり、また私のPCを覗き込んだりしていた。場所を変えても良いのだが、新しい場所を確保して、仕事を始めると、結局20分程掛かってしまう。
イライラしながらも、その席に座り続けた。

すると、少し離れた席で水が溢れたとか、掛かったなどという騒ぎが起きた。
よく分からないが、おじいさんが
服や靴が濡れたと、怒っていた。
女子店員が、謝って、床を必死で拭いてもしつこく怒っていた。
その傍に、別のおじいさんが困ったように立っていた。(以後おじいさんB)
良くわからないが、そのおじいさんBが、席の近くを通り、避けようとした女子店員が、座っていたおじいさんにぶつかって、水の入ったコップを落としてしまったようだ。
おじいさんBは自分が原因で、トラブルが起きたことに申し訳なく思ったようだ。
遠目でわからなかったが、五千円か1万円札をクリーニング代のつもりなのか、他の店員に渡そうとしては、
「いいです」
と、返されていた。
水をかけられたおじいさんは、ずっと女子店員に文句を付けていた。
床に水が残っていると騒ぐので、(見た目、綺麗に拭けているように見えたが)女子店員は床に這いつくばって、おじいさんの足下を拭いていた。
おじいさんは尚も「ここ、ここ」
と、しつこく拭かせていた。
よく見るとそのおじいさんは見覚えがあった。
いつも帰り際に
「(コップや皿は)ここに置いておいていいんですか?」
などと大声で尋ね、女子店員を呼びつけては必ず、肩や背中をポンポン触って
「じゃ、明日また来るから」
と、帰って行く常連のおじいさんだった。
密かに、コーヒーを飲みにじゃなくて、女子店員を触りに来てるのでは?と、思っていた。

おじいさんBはいたたまれない様子。何度か、常連じいさんにお金を渡そうとしたりしていたが、悪いのは店員さんだからみたいなやりとりがあって、お金を渡せずにいた。
別なお客さんも「あんなに怒らなくても」「面倒くさいね」などと、噂していた。
そのやりとりをじっと見ているのが、隣のおばさんにバレると、共通の話題が出来たと話かけられそうだったので、見ていないそぶりで顔を手で覆って隙間から見なければならなかった。
おじいさんBは食事が終わり、帰り際に、常連じいさんに声を掛けたが、無視された。
今度は五千円だか、一万円のお札を渡そうとする。
やっと常連じいさんが、顔を上げ断りつつ店員が悪いのだから…みたいなやりとり。
すると急におじいさんBが
「いい加減にしろよ!どうしろっていうんだ!」
と、常連じいさんに怒鳴った。この年齢の人が頭を下げ続けるのは、かなり屈辱的だったに違いない。私は密かに、おじいさんBにエールを送った。
きっと、他の客も同じ気持ちだっただろう。

おじいさんBが帰った後、常連じいさんは気不味いのか周囲の人に自分の靴やズボンを差して、自分は水をかけられた被害者なんですけど…、うすら笑いでアピールしていた。
そして、帰り際、先ほど床下を這いつくばらせていた女子店員が、頭を下げると、肩をポンポン叩いて、
「今回は仕方が無いけど気をつけなさい」
的な事を言って、帰って行った。
後で間近から女子店員を見たら、非常に可愛かった。
いつも話しかけたり、触ったりしている常連じいさんは、ただ彼女と仲良くしたいだけだったのだろう。毎日通って、声を掛けたり触ったりしている割に、上客扱いされていないと、逆切れしていたのかもしれない。
だから、今回のことで鬼の首を取ったように騒いでいたのではないだろうか?
原因になった、おじいさんBのことはどうでも良かったのだ。
おじいさんBは自分が原因で、女子店員がしつこく怒られたり、床を這いつくばって水を 拭いても怒鳴られているのに責任を感じて、常連じいさんの怒りを沈めようとしていたが、常連じいさんにとっては、その行為はただ邪魔だったのだ。
おじいさんBは、謝っているにもかかわらず、女子店員を執拗に虐めているので、ワケが分からなかったに違いない。
カフェは書き仕事をするには良い場所なのだが、どこに言ってもやたら話したがる人や、常連ヅラしたり、些細な権力を振るおうとする人がいる。
隣の足の悪いおばさんもセルフサービスの店だが、足が悪いからと、店員を呼びつけて席でドリンクを頼んで持って来させている。
それならば、セルフの店ではなく普通の喫茶店へ行けば良いのでは?と思うのだが、特別扱いをして欲しいのだろう。
そんなに飲みきれるのか?と、思うくらい、短時間に紅茶やコーラを注文しては、店員を呼びつけて、喋っている。
おばさんに話しかけるなオーラを出しつつ、常連じいさんを観察していたせいで、お仕事は全然捗らなかった。
こんなことなら、さっさと場所を変えればよかった。
「こんなことに負けない」と、
変な負けず嫌い精神を発揮してしまう。
だが、いつも後で後悔するのだ。

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