« 産後が怖い | トップページ | オオカミ少年癖 »

女のコかな?あれ?何か見えた?

妊婦検診に行く。今週で18週目。
20週以降は、分娩を決めたY助産院に検診に行く事になっている。なので、近所のT産婦人科の検診は今日で最後。
だが、その旨を伝えていなかった。
「うちで産みますか?」
と、聞かれれば、
「いいえ、Y助産院で産もうと思っているで、それまでの18周までの検診をお願いします」
と、言うつもりだったが、何も聞かれなかったので言いそびれてしまっていた。
その上、謎の出血や歯が痛んだ時に電話した時、休みなのに病院をあけてくれたりという経緯もあり、中々言い出し辛くなった。
評判も良く、お産に先 生なりのポリシーや蘊蓄がかなりありそうな先生。
何となく、「他の産院で産みます」と、言うと、気分を害してしまうのでは?という気がして、言い辛かっ た。
しかし、そんな事はよくあるだろうから、気にしないのでは?とも思っていた。
助産院には提携している病院もあり、そこは結構遠い。
何かあった時には近所のこの産院に行きたい…そういう気持ちもあった。

18週ともなると、早ければエコーで男女の区別もつく時期。
それも聞いておきたかった。
先に転院することを言って、気分を害してしまった場合、じっくり見る気持ちが失せられてしまうかもしれない。そんな思惑もあり、初めは黙っていた。
「いい位地にいるんだけど、わかんないなぁ〜」
エコーの画像を念入りに診てくれる先生。
私もじっくり見てみたが、お尻と足の付け根の度アップを見ても、足の間のモノが女のコのシンボルを示す、木の葉状のモノなのか、はたまたカマキリの玉子のように見える睾丸らしき物体なのか分からなかった。

「う〜ん、どちらかと言うと、女のコっぽいかな」

頭ではどちらでもいいと思いながら、女のコが好きな私は
「そうですか。周りの人達には『お腹が突き出てるから男じゃないか?』
って言われてたんですけど…。別に女のコでもいいんですけどね」
と、微妙に男児希望のような事を言ってしまう。
だが、密かに喜んでいた。
その時、
「あれ?!」
と、先生が素っ頓狂な声を上げた。

「あ…一瞬男のコみたいなモノが見えたけど…やっぱわかんないや」

と、不穏なことを言う。
そう言われてみると、何となく男子っぽくも見えた。
本当は少しがっかりしたのだが、
「やっぱり男の子かなぁ」
と、嬉しそうな振りまでしてしまった。
どうも既に、女のコがいるというのに、更に女児希望の自分に罪悪感を持っているらしく、誰にも意味をなさない見栄を張ってしまうようだ。
無事であれば、男児でも構わないのだ。
数年後に
「いやぁ、女のコがいいって思ってたけど、男のコで良かった〜!男のコは半端なく可愛いね」
 などと、自分でもびっくりするような発言をするようになったほうが人生面白いに決まっている。
とりあえず、今回はどちらとも言えない。
そして、先生と楽し気に世間話をした後
「実は…Y助産院で分娩をするので、今日で最後なのですが…、何かあった時にはまたこちらに来てもいいでしょうか?」
と、頑張って、切り出した。
 先生の顔から笑顔が消えた気がした。
「そうですか。ああ…。いや、やっぱり、助産院の提携してる病院に行った方がいいですよ〜。色々難しいんですよ〜」
そう言って、先生が市の無料検診用紙を捲ろうとした拍子に、ビリっと音を立てて、用紙が破けた。
「あの…データを頂くようにって言われたんですけど…」
「データ?別にそんなもの、無いんだけど」
無いと言われてしまえば、それまでだ。
「分かりました。ありがとうございました」
「はい」
私が部屋を出るまで、先生は全く視線を合わせてくれなかった。

ああ、やっぱり初めて検診に来た時に言い辛くても伝えておけば良かった。

先生の愛想が無く見える態度は、気の弱い私がビクビクしているせいで、感じただけで、本当はなんとも思っていなかったのかもしれない。
だが、自分がビクビクしない為にも、やはり早めに伝えておけば良かった。
お世話になったのだが、何となく後味が悪いことになってしまった。

|

« 産後が怖い | トップページ | オオカミ少年癖 »