ゴメンネ記念日
今まで、ニンタマが暴れて私の顔に激突したり、食べ物を投げ捨てたりする度に「ごめんなさいは?」と、謝るようの催促して来たが、子供なりに屈辱的なのか絶対に言わなかった。
他にもっと難しい言葉を話すのに、「ごめんなさい」だけは言わない。
だが、今週の月曜日に私が些細なことで夫に「ごめんね」と、言っていると、急に「ごめんね〜」と、オウム返しをしてきた。
何も悪い事をしていないのに、数回「ごめんねぇ」と、言っていた。
翌日。食事時にブレーカーが落ちて、真っ暗になった。慌てて、電気を復旧させた。ニンタマは早くご飯をよこせ!と、言う感じに足をバタバタさせて、せっかちなうなり声を上げていた。
焦りながら、お茶と味噌汁を運ぶ。
だが、あっという間に両方をひっくり返した。
椅子の下がビショビショ。イラッとして
「あ〜〜〜!もう〜〜〜〜!何やってんの〜!何でこぼすかなぁ〜〜〜!もう〜〜〜!」
と、叫び、怒りながら床を拭く。
すると、ニンタマが「ごめんね」と、謝ったのだった。
あんなに催促しても絶対言わなかったのに・・・!
どうせ、コイツは謝まんねぇし・・・という気持ちもあって、きつい語調になってしまったが、謝ったなら話は別だ。
「うわ〜〜〜〜ん!お母ちゃんごめんねぇ、怒り過ぎたねぇ〜。いいコだねぇ、ニンタマ、上手にゴメンネ言えたねぇ〜〜〜〜!ごめんね、ママのお茶の置き方が悪かったね〜、こんな置き方したら落とすよね〜〜!」
と、叫びながら、頬ずり。
と言う訳で、5月11日は「ゴメンネ記念日」になった。
以来、割と頻繁に「ごめんね」を言うようになった。
嬉しそうに連呼している。
どうやら、覚えたての言葉を使ったり、試せる機会があって嬉しくて言っている様でもある。人にやれって言われると嫌だが、自分でやってみたいことはやるというのは、大人も子供も変わらない。
自発的な気持ちやオモシロや楽しみが無いと、ダメってことか。
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