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父との久々の対面

東京へ帰る。
二週間弱だが、とても短く感じた。
こちらでは家事を一切しないで済んだ上に、オムツ替えや離乳食を食べさせたり、這いまわったり、ヨロヨロとつかまり立ちをしたり、何でも口に入れてしまうニンタマに危険が及ばないように気を配るのも私一人ではなく、母と二人。
非常に快適だった。
ニンタマの咳も鼻水も収まった。
東京に帰り、再び一人で格闘する暮らしに戻るのが恐ろしい。

ずっとニンタマの世話をしてくれたパートのNさんとNさんの9歳の娘さんに仙台駅まで送って貰い、新幹線へ乗る。

指定席を取っていたのだが、私の座席には20代の男性が座っている。
「そこは私の席ですよ」と、いう感じにチケットを見せると、男性も自分のチケットを見せた。
確かに、男性のチケットも 私と同じA−1。
JR側のミスかと思ったが、どうやら一本早い列車に乗り間違えていたようだ。
11時26分「はやて」のつもりが、11時24分「やまびこ」に乗っていた。
こちらの方が、複数の駅に停車して到着も遅い。
だが、もう降りるわけにもいかない。
10キロ超えのニンタマ、ベビーカー、ノートブックの入ったリュック、ニンタマのおやつやオムツや着替えの入った鞄、お土産の全てを持って、4号車の車両から車掌さんのいる9号車へ向かう。
通路は狭いし、 荷物は重い。
強制労働者のような気持ちで9号車へ辿りつくが、車掌さんはいない。
途方に暮れる。
車内販売の人が来たので
「車掌さんはどこにいるのでしょう?」
と、尋ねると
「9号車です」
と、言われる。いないのに・・・。
車内販売の人に探してもらって、福島駅を過ぎてから車掌さんに席の振り替えをしてもらうことが出来た。
やっと、席に座ることが出来たが、ここからニンタマは絶好調。
椅子から降りようとしたり、つかまり立ちの練習をしたがって、やめさせるのに一苦労。
東京駅へ着いてベビーカーへ乗せると、発狂したみたいに泣くので、休憩室で授乳をする。
落ち着いたので、再びベビーカーへ乗せると再びギャン泣き。
仕方なしにオンブして、中央線へ。
中央線に乗ると、眠り始めた。
そのまま三鷹まで眠ってくれた。

自宅へついて、小一時間後、滋賀から旦那さんの両親がやって来た。
ニンタマと会うのは4月以来。
0歳の赤子の記憶がどうなっているのかわからないので、どんな反応するのだろうと気になっていた。
初め、お義母さんが抱っこしようとするが、大分愛想の無い様子。
まだ人見知りが残っているのかしら?と思っているとお義父さんには、手を差しだして抱っこされたがる。
抱っこされると、顔をこすりつけて甘えている。
「あらあら、このコは男好きなの?」 と、お義母さん。
だが、普段はどちらかというと、男の人の方が苦手なのだ。
今まで、お義母さんに相当面倒を見て貰っている上、一緒に過ごした日数も長い。
お義父さんは旦那さんに似ているので間違えているのだろうか?
以前もお義父さんに抱っこされている時に旦那さんが帰ってきたら、びっくりした顔をして両方の顔を見比べて泣いていた。
我々から見ると、見分けがつかない程似ている訳ではないが、赤子の目からは同じに見えるのかもしれない。

旦那さんが帰宅した頃にはニンタマはすでに眠っていたが、目を覚ました。
初めは旦那さんの顔を見て、ぼんやりしていたが、しばらくすると凄く嬉しそうに笑い、「今までなんでいなかったんだよ〜〜」みたいな顔をして、旦那さんの顔をバンバン叩いた。
そのままはしゃいで寝床から這い出して、隣の部屋にいるお義父さんにも気付く。
やはり、何度も何度も見比べて不思議な顔をしていたが、泣いたりはしなかった。
本物のお父さんに会っても、お義父さんに対する親しみは消えないようで、抱っこされると嬉しそうにひっついていた。

12月に旦那さんと10日程離れていた時には、すっかり忘れていたようだった。
2月の時点でも覚えているかは怪しい感じだった。
だが、今回は明らかに覚えてる様子。
生まれて10カ月ともなると、記憶もしっかりしてくるようだ。

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