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お食い初め

自分の育った家ではそういうことに縁がなかったこともあり、お宮参りやらお食い初めなど、「けっ、バカバカしい」と端からやる気がなかった。
赤ちゃん雑誌などで見ても他人事のように見ていた。
だが、親戚からベビードレスを貸して貰ったら着せたくなった。
滋賀の旦那さんの両親と神社に行って記念撮影だけするつもりだった。
だが、私が普段着でいたら「その格好で行くの」と聞かれた。
お義母さんは、真珠のネックレスをしていた。
もしやと思って、
「一応神主さんとかになんか木の枝振り回してもらうのやりますか?」
と、尋ねると、そのつもりだった様子。
慌てて申し込んだら、一万円かかると言われびっくりした。
だが、儀式は面白かった。
儀式の間に泣く赤ん坊やら、ウチのニンタマみたいに寝ている赤ん坊やら。
引き出物を見たら、お食い初めの食器が入っていた。
こんなもの邪魔になるだけだ、その分料金安くしてくれ、と思ったが、せっかくあるのだから、使わねば・・・。
と言うわけで、産まれて100日の儀式、お食い初めをやった。
そんな気持ちでいたのにお義母さんが鯛を綺麗に焼いて、お吸い物やナマスを綺麗に盛り付けてくれた。
不信心なはずの自分も何か晴れがましい気分になった。
既に味噌汁やら汁物を何度か舐めさせていたので、正確には初めてではないが、とりあえず世間的にやれといわれている儀式はやった。
やってみるとそれなりに充実感。
我々のような世間知らずの夫婦だけだったら、やらなかったであろう儀式。
こんなにきちんとやってもらえて、ニンタマの3カ月の人生は今のところ幸せなはず。
ニンタマは不思議そうに箸を舐めては顔を歪めていた。
おいしいと思っているわけでもなさそうだが、箸を差し出すと必ず舐める。
やはり食いしん坊なのだろう。

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写メールにはお義父さんの指が入ってしまった。

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