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噴射する母乳

今、旦那さんの実家の滋賀県にいる。
旦那さんが12月に大阪でお芝居に出演するので、稽古も大阪なのだ。
腱鞘炎で食器も洗えず、ご飯も作れない私は、旦那さんがいなければ生存の危機。
今までは旦那さんにニンタマを見て貰って、時々外へ仕事に出かけていた。
まだ赤子で無力なニンタマとポンコツの私はしばらく旦那さんの実家へ身を寄せることになった。

091113_1530~02ニンタマも久し振りにおじいちゃん、おばあちゃんに再会。
お義父さんお義母さんも「おお、肥えた越えた」と、喜んでくれている様子。
ニンタマは 推定6キロ。
10月の頭にデザイナーのリエちゃんから頂いた、可愛らしい水玉模様のロンパースは、初めブカブカだったのに、今はパツパツ。
愚鈍だった私と違って、運動も大好きらしく、しばしば手足をばたばたさせている。
そんな時は狂った指揮者のようだ。

おっぱいはあれから、産婦人科でも見て貰った。
ちょっと刺激すると、触らなくてもスプリンクラーのように噴射する母乳。
助産師さんに「これ、もう一人育てられそうですね」と、言われた。
あまりに出過ぎるので、吸い始めるとニンタマはいつもびっくりして咽てしまう。
苦しいのか、口を離す。
すると、顔中に母乳を浴びるので「うが~!」と、叫ぶ。
「ごめんごめん」と、謝るが、慌てて「うが~!」と、言っている様がちょっと面白い。
だが、こんな様子なので、ちょっとでもニンタマと離れると、おっぱいは大変なことになってしまう。
今は、カラオケボックスや漫画喫茶に籠って、仕事をしているのだが、2時間置きにトイレに母乳を絞りに行かなければならない。
片方から絞るともう片方からも噴射するので、結局両方のおっぱいを出す羽目になる。
岩のようにカチコチになったおっぱいがある程度やわらかくなるまで絞るにはかなり時間がかかる。
あちこちに飛び散るので、絞った後は軽くお掃除。
トイレがいくつもある場所なら良いが、混んでいる店で一つしかトイレが無い時など悲惨。
一度の授乳時間が25分として、日に8回くらいはおっぱいをあげている。
あげるのも大変だが、あげないと自分で絞らなければならないので、尚大変。

この生活があと一年ほど続くのかと思うとギャグの様な気がする。
だが、過ぎてしまえばあっという間なのだろう。
なるべく楽しもう。

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ジャンボ

ニンタマがついに生まれた時の倍の体重を超えた。5.7キロ。
通常、3ヵ月くらいで倍になるらしいが、生まれてまだ2ヶ月だ。
すくすく育つのは良いが、私は腱鞘炎。
もう少しゆっくり育ってほしい・・・と思うのは贅沢なのだろうか。
おっぱいマッサージでも太りすぎと言われた。
昨日、産院で胎盤の残りが全部出たか、検査に行ったついでにおっぱいも見てもらった。
ニンタマを取り上げた助産師さんが触りもしないのに吹き出す母乳を見て
「すごいね。もう一人育てられそう」
と、言っていた。
これだけ噴き出すから、ニンタマも待っていれば入ってくるのに慣れて、強く吸わなくなったのだろう。
おっぱいの出を抑えるホメオパシーをいただいた。
効くと良いなぁ。

以前は原始的反射で、寝ている時に微笑むだけだったが、最近は「うきゃ~!」と声をあげて笑うようになった。
写真に撮ろうとするとカメラや携帯が気になるらしく笑いをやめてしまう。
かろうじて、微笑む所を撮ったがブレていた。
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ここ吸ってー!(「吉原炎上」より)

先日、母乳マッサージなるものへ行った。
周囲の経験者の話を聞いて、興味を持ってはいた。
助産師さんのマッサージによっておっぱいがシャワーのように噴き出すとか、母乳を舐めて味を見たりするとか、未知な領域。
実際、何度かおっぱいが詰まって、熱を持ったり、しこりができたり、白斑なるものができたりトラブルも抱えていた。
だが、ニンタマに根気よく吸ってもらったらなんとか治まってはいた。
下手にマッサージなどに行くと、あれは食べるな、これも食べるな、 などと指導されて、その呪縛や暗示で却ってトラブルになってしまうかも・・・という懸念もあった。

でも、せっかくだから一度体験しようと予約をしてみた。

母乳マッサージの助産院へ入ると、6畳くらいの部屋におっぱい丸出しの女性が二人。
一人は寝ながら、施術を受けていて一人は授乳していた。
そして、女性の赤ちゃんが二人。
助産師さん、お手伝いの女性。
部屋の人口密度は高かった。
目の前で絞られている人を見て、私も他人に丸見えのあの様な状態になるのか・・・と思った。
スタイルに自信が無いというだけで、とくに抵抗はないのだが、前回のスリング講習会ではお母さん達がかたくなにおっぱいを隠しながら授乳していたので、そんなものかと思っていた。
だが、ここではバンバン丸出し。
丸出しが当たり前の環境だと、意外と抵抗なく丸出しになるのだろう。
羞恥心なんてそんなものだ。
おっぱい丸出しのせいで垣根が取り払われているのか、助産師さんもプライベートのこともガンガン聞いてくる。
同性でも一緒に風呂に入ると4、5回飲んだくらいの距離が詰まる。
初めからおっぱい丸出しだと、こちらもガードが緩くなる。
出産を経ると、かなりの人にバンバン裸を見られるからか、基本的なガードが緩くなった気がする。
子供を持つとそういうことが必要になってくるのかもしれない。

助産師さんが温かいお湯をつけて絞ったタオルで私の胸を暖めて、マッサージを始めると、冷たい雨が降るように母乳が飛び散り始めた。
冷たさにびっくりしていたら、
「冷たいのは古いおっぱいなの」
と、言われてしまう。
「かなりつまりやすいおっぱいね」
とも、言われる。
早くもマイナス要素を言われ、どんよりする。
絞っても絞っても飛び散る母乳にびっくり。
隣に寝ているニンタマが天井を見つめて一人で手足をばたつかせて楽しそうにしていると
「ああ、また誰か遊びに来てるのね。君らは見えるんだよね」
と、助産師さん。
「それって、霊ですか?」
「霊だか、妖精だか。でも、楽しそうにしてるんだから、面白い人達なのよ」
それまでもニンタマはやたら天井の隅の方を凝視したりすることが多く、ちょっと薄気味悪く思ってはいた。
楽しそうにしている時もあるが、私の後ろの方を見て狂ったように泣く時もあるので、恐ろしいものでも見えるのか・・・と、振りかえるのが怖いこともあった。
旦那さんも「幽霊でもいるのかな」と、言っていた。
従兄の子供も、家におじさんがいる、と言ったりしているらしい。
あまり考えたくない。

その後、おっぱいの絞り方を習う。
吸わせる前に自分でちょっとしぼって乳腺をちゃんと開いてから飲ませたり、授乳の後にも余っているおっぱいを絞ると、古いおっぱいが溜まらないのだという。
そして、吸わせ方の指導も受けた。
ウチのニンタマはおっぱいのくわえ方が浅いらしい。
「浅飲み!」と、悪い子かの様に注意を受けた。
頑張って深く吸わせようとすると「ぎょえ~ぎょえ~」と、激しく泣いて嫌がる始末。
搾乳したおっぱいを哺乳瓶で飲ませ始めてから、ニンタマの吸う力が弱くなっていた。
おっぱいが乳腺に詰まっても強い力で吸ってくれたら治りやすいのだが、浅く弱く吸うと治りづらいようだ。
頑張って、口の奥におっぱいを突っ込むと吐きそうな様子になってしまった。
私のおっぱいの為には強く吸ってもらわないと困るのだが、ニンタマはダラダラ吸って、浅く吸いながらチュッパチュッパ遊んだり、そのまま寝るのが好きな様子。
それまでは、寝ていたら好きなだけ寝かせて、吸いたいときに好きなだけ吸わせていた。
だが、きちんと3時間置きに授乳をして、一度の授乳に左右のおっぱいを3分、5分、7分、7分などと交代で飲ませなければならないようだ。
ダメだと言われたら嫌なので聞かなかったが、確実に浅飲みになる添い寝しながら飲ませる添い乳はダメなのだろう。
適当に飲ませていてもトラブルにならない人もたくさんいるはずなのだが・・・。
だが、どんなに頑張ってもトラブル続出の人もいるのだ。
自分は前者でありたいが、こんな掟を聞いてしまうと、ドキドキする。

帰宅後、深く吸いやすいフットボール抱きで何度も深く吸わせようと試みるが、やはり虐待を受けているかのようにギャン泣き。
不憫になってしまう。
好きに吸わせて、私のおっぱいが詰まったら、最終的にはニンタマの為にならないのだが、ここまで嫌がるのを無理じいも出来ない。
今までよりも吸うのに力がいる哺乳瓶に変えたので、私が留守の間はそれで搾乳したおっぱいを飲ませて、吸う力が復活してくれたら良いのだが。

マッサージを受けて二日後、おっぱいにしこりが出来た。
まだ治っていない。
やはりつまりやすいおっぱいだからなのか、事細かな掟を聞いてしまって暗示にかかったからなのか・・・。
明日になっても、腫れと痛みが治まらなかったら何らかの策を考えなければ。

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ななこなでしこ

最近、ニンタマが妙に可愛く見える。
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今までは、自分達にだけ可愛く見えるのだろうと、冷静さを保とうとしていた。

「なんか、すごくかわいく見えるけど、赤ん坊はそういうものだよね。どの親もそう思ってるんだよね」
「そうだよ。みんなそう思ってるんだよ」
という会話を毎日していた。
だが、ある日旦那さんが
「ニンタマ、松嶋菜々子に似てるよな」
と、言い始めた。私も一瞬「そうかも」と思ったが、
「人に言ったら笑われるよ!」
と、大笑いしておいた。
そして、従妹にその旨を笑い話として伝えた。
従妹も爆笑していたが、
「あ・・でも、目がちょっとね」と、言うではないか!
それを聞いて私も何故か「やっぱり!」と、思ってしまった。
何がやっぱりなのか分からないが、他の人にもちょっとだけ似て見えたのなら、勘違いでは無いと、思いこんでしまった。
旦那さんは松嶋菜々子がテレビに写る度に
「お、ニンタマかと思った。」
と、言ったり
「いつか反町みたいな男と結婚するんだぞ」
と、ますます菜々子似前提に拍車がかかっている。

最近、ニンタマは喃語も凄いが、動きも凄い。
手足をばたつかせるスピードが目にも止まらないほど速い。
「なんか、最近動きも凄くない?」
と、私が言うと
「凄いよ、ニンタマ。DA PUMPみたいだぞ!」
と、旦那さん。
菜々子とDA PUMP。
人はこうして親馬鹿になっていくのか・・・。

初めはニンタマと二人になるのに、かなりビビっていた旦那さんだが、最近では「今日は家にいようかな」という私に「外行ってきなよ!」と、ニンタマと二人の時間を持ちたがるようになってきた。
ニンタマも私といるより、旦那さんといる方が楽しそう。
ありがたいことだが、仲間外れみたいで、ちょっと複雑だ。

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