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下ネタの美学

ニンタマ(胎児名)が出る気配が無い以上、はかどっていない仕事を頑張るか・・・と、気を取り直す。
だが、数日前に私は、そのうちタンスの上に置いてあるカラーボックスをおろしたり、私の訳の分からない状態で小さい小箱やビニール袋に入っているアクセサリーをなんとか整頓したいと言っていた。
でかけて仕事をしようと思っていたら、それらの雑多なものを旦那さんが降ろしてくれていた。

「これ、どうする?」

いつかは取り掛からなければ・・・と思っていたが、途方に暮れる。
それまで元気に仕事しに外へ行こうと思っていたのだが、立ちあがるだけで星がチカチカするような立ちくらみがするほど気がめいった。
しかし、ここにあるのはすべて私のもの。
「捨てる?」
と、聞かれるたびに
「今、判断能力が無いの~」
と、涙が出てくる。
働かない頭で5、6時間かけて、それらのモノの収集をつけたら、すっかり疲れてしまった。
こうなったら最近不調でいつ壊れてもおかしくない状態の携帯の機種変更や、外でもメールが出せるノートPCに差し込む通信機器(名前はわからない)を申し込もうと思い立つ。
本当はバイト先の側のauショップに行きたかったのだが、最早一人で電車で遠出は無理。
三鷹のショップへ。
通信機器を申し込んであまりの高さに呆然とする。
3か月くらいで解約すればいいか・・・と申し込んだ後、二年以内に解約したら数万円払わなければならないらしいことが判明。
ぐったりする。
機種変更も高くてびっくりする。
そしてとても時間が掛かった。
眠くて疲れてトイレにも行きたくなった。

手続き終了後、そのまま家へ歩く体力も無い気がしたのと尿意のため、マクドナルドへ。
せっかくマックへ入ったのだから・・・と、その日に来た3件ばかりの「もう生まれましたか?」メールへ返信をしてから、書きものをしようと思った。
だが、メールを打っている途中から居眠りをしてしまう。
ちょっと寝て休んでからPCに向かうが、集中できない。
気付くと20時30分。
早めに帰ると言っていた旦那さんからの連絡もない。
きっと私の出産のために仕事を休んでくれているが、毎日悶々としている私に付き合って疲れているのだろう。
一人で羽を伸ばしているうちに遅くなっているのかな?と思うのだが、悲しくなってトボトボ歩いていた。
後でバイクがガス欠でガソリンスタンドも無くて大変だったとわかった。

最近食べたいものはゼリーとアイスだけ。
だが、甘いものも嫌になってきた。
そしてそういうツルツルしたものは体に力が入らない。
食べなければ体力も気力もわかない・・・と思うのだが、お腹がはち切れそうで息も苦しい。
臍から切れてしまいそうで痛い。
そして、ニンタマは先週3000gを超えた。
今、明らかに先週よりデカイ。
これ以上育ってしまったら・・・と思うと、食べるのも恐ろしい。

優しい味の煮物をほんの少しだけ食べたい・・・。
だが、最早作る元気も無い。
スーパーを虚ろな顔でウロウロする。
帰宅後旦那さんが大根おろしやら、オクラのナメタケ和え、冷奴などでごはんを用意してくれた。
食べるとお腹が減っていたことが分かる。
ついがつがつ食べるが、すぐお腹がはち切れそうになる。

食後はDVDを見ながらストレッチをして、バランスボールに乗って飛んだり跳ねたりした。
病院で「飛んだり跳ねたりしたほうがいいですかね?」と、聞いた時、
副院長先生は笑いながら「飛んだり跳ねたりはしないでください」と、言っていた。
だが、バランスボールは多少衝撃を吸収してくれるはず。
縄跳びなどとは訳が違うだろう。
ボインボイン飛び跳ねていると
「やりすぎじゃない?」
と、旦那さんにやんわり注意された。
疲れすぎてお風呂に入ったり、妊娠線予防のクリームを塗ったり着替えたりにも一苦労。
布団に入るのもトイレに行くのも最早重労働に感じる。
今週はほとんど誰にも会わずに、いつ来るかいつ来るか・・・と待機していたのですっかり気がめいってしまった。
明日からはなるべく出かけたり人に会ったりしよう。
だが、インフルエンザも怖いし、電車に乗って混んでいて座れなかったり、座っている人に気を遣わせるのは嫌だ。
どうしたものかなぁ・・・。

今、一番避けたいのは「いつ産まれて来るのかねぇ・・・」と、どうにもならないことをダラダラ想像したり、話したりする事だ。
却ってストレスが溜まり、具合も悪くなり、時間を無駄にしてしまうだけなのだ。
そんな話をしようがしまいが、悩もうが悩むまいが何も変わらない。

今は、出産と全く関係無い馬鹿話や下ネタトークをしておきたくて、たまらない。
産まれたら、流石に赤子の目の前で下ネタの連発は控えなければならないだろう。
出身劇団では料理人が食材の話をするようにごく当たり前に下ネタを論じていた。
だから真面目に電車で語ったりしていることもしばしばあった。
特別に下ネタが好きだとも思っていなかったし、当時はもうこんな話ばかりうんざりだとも思っていた。
だが、劇団が解散して、普通の社会に戻ったら今まで普通に話していた話が出来る場所は無かった。
世間で得意げにセクハラまがいの下ネタを言っている人に遭遇したりすると、
「その程度で下のつもり?」
「この下ネタはこんなことも言えちゃう自分をアピールしているだけで、何の面白みも無い」
などと評価をしたり、つまらなすぎる下ネタには殺意が湧いたりする。
自分なりに下ネタにも美学や基準があるのだ。
そういう基準が無い人が流されて言う下ネタはとても痛々しい。
見せ物としては人が痛く見えた方が面白いこともあるが、その当人は全く得をしない。
たかが下ネタにもこだわりがある。
下なら何でも良いわけではない。
好きなタイプのものから吐き気がするようなものまであるのだ。
そんな訳で同じ基準や美学をもった人達と下ネタを語るのはとても贅沢で貴重な時間なのだ。
今のうちに思う存分楽しんでおきたい。

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