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妊婦だけのグッズ

ここ数日のまとめ。

仙台で、母方の親戚と旦那さんのご両親での結婚パーティーを兼ねたお食事会などをやりなら慌ただしく過ごす。
それまで、あまり顔を合わせる機会も無かったのに、沢山の親戚が集まってくれて、ありがたかった。
事情があって、3月の式へは母や母方の親戚を呼べなかったのが、心残りだったのだ。
これで一区切りついた気がした。


最近、助産院へ行っている。
元々骨盤がゆがんでいる、ずれているなどと言われ続けて来たので、どんどん腹が大きくなった時に、どうなってしまうのか?と、若干心配になっていたのだ。

元々妊娠すると、ホルモンの関係で骨盤周りの筋肉がゆるむらしい。
昔の女性は下半身の筋肉も鍛えられていたので、ゆるまないと出産時に骨盤が開かないので、このホルモンの影響に害はなかったのだが、最近の筋肉量が少ない妊婦の骨盤は妊娠初期からゆるみ始めると、困ったことになる人も多いとのこと。
早い段階から子宮が下がってきたり、内臓まで下垂してしまったり、深刻な腰痛に悩まされたり、産後も骨盤が開きっぱなしで膣脱や子宮脱という恐ろしい症状が出る人もいるらしい。

もともと年に一度ほど歩けなくなるほど股関節が痛くなる私。
楽観してるとおしっこだだ漏れの人になったり、今あちこち痛くなる可能性もあるやも・・・。

という訳で、腹では無く骨盤を閉める「トコちゃんベルト」なるものを絞めてみることにした。
近所の助産院で販売や指導をしているというので、行ってみた。
バスで25分くらいの近所だったので自転車で行くと、「自転車は駄目よ~」と、怒られた。
「あなたはいいけれど、私は赤ちゃんが可哀そう・・・」
「あ、病院では足元が見えなくなったらやめなさい・・・って言われてたので・・・」
「病院の先生と私達では見るところが違うの」
とのこと。
「はい、やめます」
やはり、10分以内の近距離をソロソロ乗るにとどめよう。

ベルトは思った以上にうっとおしい。
こんなうっとおしいものをしばらくつけなければならないなんて・・・。
初めは立ったままの体制で装着。
その後骨盤高位なる座布団などで腰を高く上げた状態で締め直すと、先ほどよりずっとしまる。
どうやら下垂していた子宮の位置が上がるかららしい。
この時の差が激しい人ほど骨盤が緩んでいるという。
私はやはりレッドカードと言われた。
そのままゴムチューブ体操やら色々習う。
ニンタマ(胎児名)の心音も聞かせてもらった。

帰り道でそうそうにトコちゃんベルトが足に食い込んでしんどくなる。
O脚やX脚かによって締める位置も微妙に違うらしい。
良い位置を探すのが大変そう。

初めのうちはベルトの位置が上すぎたり、却って調子が悪くなる日もあったが、だんだんコツが分かってきた。
気付くとゆるんだ骨盤が閉まってきたのか、初めよりベルトが締まるようになってきた。

再び助産院へ。
明確に正しい位置を確認。
やっと不快じゃない位置がはっきりした。
あまり向きにならず、楽に締めよう。
子宮の位置は大分上がり、イイお腹の形になってきました、と言われた。
だが、腹巻きをぐしゃぐしゃに巻いていて、注意される。
「私、ずぼらで・・・」
「あなたが自分にずぼらなのはいいけれど、赤ちゃんにずぼらにしちゃ可哀そうじゃない」
最もなご意見なのだが、毎回赤ちゃんの入れ物の様に言われるのがちょっと苦手かも。

しかし、ここで購入した枕の寝心地が非常に良い。
そして、買う必要は無く、座布団などを丸めて工夫すれば良いと言われたのだが、ここで座らせてもらった「フラ正座器」なるものが気になって仕方がない。
これに座ると、腰がしゃんと立つ。
そして、腰のストレッチも出来そう。
でも、買っても結局だらだら寝そべってばかりいて使わなかったら勿体ないし・・・。
しかし、お金を出して買った「トコちゃんベルト」は元を取ろうとちゃんと締めている。
フラ正座器・・・欲しいなぁ。
ただPC仕事する時に卓袱台の位置より高くなりすぎるのが難点。

しかし、出産や育児にも色々流派があるのが分かった。
だっこ紐一つにしても、寝かせ方にしても色々あり過ぎて何が良いのか・・・。
私が行っている助産院ではお腹にいる位置や形が良いと、頭の形も良く、片方にばかり向きグセがついたり、反り返る癖もなく、あまり泣かないよく寝る子に育つ・・・というような説を取っているようだ。
骨盤がゆるみ過ぎていたり、内臓が下垂して子宮を圧迫したりすると逆子になったり、足が伸びきった状態やらになって、生まれる時も骨盤に引っ掛かったり窮屈な産道を通って体がねじれたりしてしまい、「苦しかった~」と、訴え続けるように泣き続けたりする子供になるという。
そのような状態で生まれても、お腹にいる時のベストな形で寝かせたり、向き癖を取る枕を当てたり・・・でねじれや歪みを治す方法もあるという。
本当かいな?
と半信半疑でもあるが、元々子供好きな人間でも無い私が、火のついたように泣く赤ちゃんを育てることになったら、どうなることか・・・。
いざとなったら頑張るしかないのだが、一応今のうちから出来る努力はしておこう。

とりあえず、真面目にベルトを締めて、出産に必要な筋肉を鍛えるべき散歩やら体操に励まねば。
でも、今のうちに沢山仕事をして置かなけければならないし。
大変だにゃ~。

あ、便秘も治さなきゃ。
便秘が治ると活発に動き出すニンタマ。
普段は便に圧迫されてるのかと思うと・・・・普通に可哀そう。
これだけ繊維たっぷりを心がけているのに。
でも、あまり思い詰めると余計悪化するし。
困った腸だよ。
なんだか妊婦になってから、ファンシィな人間になったようで、日々こっぱずかしい。

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アタラレ

昨日、仕事へ向かう途中大久保の狭い路地を通っていた。
車が通るにはギリギリの狭さなので、車が通る時は歩行者は立ち止ってよけなければいけない。

私もぼんやり歩いていて、車に気付かずさっさとよけなかったのは悪かったのかもしれないが、いきなり背後から車にぶつかられた。

鞄と腕が軽く当たる程度で、どこが痛いなどは無かったが、驚いた。
そして、腹も立った。
運転手を見てみると年配の男性。
こちらを一瞥もしなかった所を見ると、確信犯だ。
きっとよけない歩行者をいまいましく思って、多少ならぶつかっても構わないと思っているのだろう。
あまりにも腹が立ったが、ケガをしたわけでもない。
ナンバープレートは覚えておいたが、今日になったら忘れてしまった。
ああ、石でもぶつけてやればよかった。
でも、そういうタイプの人は自分のやったことを棚に上げて、逆上するかもしれないから何もしなくてよかったのかもしれない。

思い出すだけでムカムカする。
あのジジィ・・・!

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妊婦の主張

先日、雑文を書こうとガストへ行ったら、「すみません」と声を掛けられた。
見ると両手にドリンクを持った妊婦らしき女性。
私の後ろの席に座っているらしいが、通路が狭くて私の隣りの椅子と彼女の座っている4人掛けテーブルの椅子がほぼ背中合わせ。
コップを2つ持った妊婦さんには通れないようだった。

反射的に「ごめんなさい」と言って椅子を動かしたが、私が椅子を飛び出させていたわけでもなく、どちらかと言うと彼女側の椅子がこちらのエリアにはみ出していた。
彼女は礼も言わず当然のような顔をして席についた。

え、おかしくない?なんで私謝っちゃったんだろう。

彼女は一人で来ていた。

人を顎で使うように椅子をどかさせるなら、ドリンクバーだからって一度に2つのドリンク運ばなくても良くない?
椅子くらいどけてあげるけど、せめて礼は言えば?

きっと彼女は自分の通り道に邪魔な椅子がある事に腹さえ立てていたみたい。
彼女のテーブルの椅子が出てたからで私のせいでは無いけれど、私が悪いと思ってるのだろう。
しばらく腹立たしくて作業が進まなかった。
あんな妊婦さんがいるから、妊婦が嫌いな人が出て来るのだ。
ああ、迷惑。
こっちだって妊婦だぞ、コラ!

でも、自分も気を付けなきゃなぁ。

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新婚旅行リベンジ篇・旅の終わりに

飛行機は途中でジャカルタに45分停まって、成田へ。
空いていたので後ろの3席を使ってがっちり寝る。

目が覚めると映画を上映していた。
漠然と画像だけ眺める。
どうやら可愛い女のこが吸血鬼と恋に落ちて、いろいろ起こる話らしい。
物語がクライマックスに来て終わりそう?と思ったら、成田に到着するとのことで映画は終わってしまった。
こんな中途半端な所で止めるくらいなら、もっと早くから流して最後まで見せてくれれば良いのに!と、内容は全くわからないのに悶々とした。

成田に到着。
ああ、やっぱり空がくすんでいる。
でも、原色の世界からパステルの世界に来たみたいで、ちょっとだけ楽かも。

帰りは、友達から成田→吉祥寺のバスがあると聞き、それで帰る。
噂どおり桜はまだ満開では無かった。
桜が待っていたわけでは無いけれど、今年は見られないと思っていたので、得した気分。

吉祥寺からはタクシーで我が家へ。
我ながら驚くが、家へついた途端に急に便意を催す。
枕が変わると必ず便秘をするのだが、バリでは思ったより大丈夫だった。
だが、少しは緊張していたようだ。

すっきりすると、お腹でニンタマ(胎児名)の動きが活発になった。
そういえば、先日初めて胎動を感じたのは滋賀県での結婚式から帰ってきた日の翌日だった。
あの時もひどい便秘だった。
戻ってきてから便秘が治ってすっきりした後に気配を感じたのだ。
便秘が治ると急にスペースが出来て、活発に動いているのだろうか?ってことは・・・便秘の時はやはり窮屈に感じているのだろうか・・・?
窮屈だ、動き辛い・・・と思っていたら、急にスペースが出来て、ノビノビって感じなのだろうか。
気にすると便秘はひどくなるので、自分でどうすることも出来ないが、不憫に思えてきた。

疲れているものの、心配なのですぐに産婦人科へ。
おじいちゃん先生に「順調です」と、言われ一安心。
一応色々な疑問も聞いてみる。
「手を上にあげちゃ駄目だって言われるんですけど、どうなんでしょう?」
「昔の人がよく言うけど、上げたきゃあげなさい。問題ありません」
「じゃあ、伸びをするのが良くないってことなんでしょうか?」
「そんなことありません。伸びたきゃ伸びればいいでしょう」
とのこと。
ここの先生は悪戯に不安を煽る様な事を言わない。
以前大きな病院に行った時は、いきなり流産の話ばかりされたり、ナーバスになることが多かった。
この先生じゃなければ、旅行など行けなかっただろう。

旦那さんと三鷹駅で待ち合わせて、11月にバリへ行けなかった夜、バリに行けてたら絶対に出来ないことをしようと言って、食べに行ったお寿司屋へ。
妊娠してから、それほど刺身をおいしいと思わなくなっているのだが、このお店のお寿司は別。
新婚旅行リベンジを果たした締めも、同じお寿司屋。

本当はあの11月にバリ島へ行けていれば、何の問題も無かった。
スキューバダイビングも出来たはずだ。
身重ながらに海外旅行をしたりシュノーケリングをしようなどとも思わなかっただろう。
行けなかったばっかりに、バリへ行きたい気持ちに拍車がかかってしまった。
バリに行けなければ、この先何も頑張れる気がしない、とさえ思うようになってしまった。

我ながら思いこみが激し過ぎる。

でも、なんとなく気が済んだ。色々観念できそうな気がしてきた。

お寿司屋だけど、ポテトサラダと卵焼きが本当にウマかった。

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新婚旅行リベンジ篇・最後の日

バリ最終日。
ちょっと前まで一生バリにいたい・・・日本に戻りたくない・・・と思っていたのだが、強烈な日差しと虫刺されにメゲ始め、そろそろ潮時という気持ちにはなっていた。
だが、これは毎日歩きまわっていたからだ。
もし、一か月滞在だったら、ヴィラから一歩も出ないで仕事や勉強や読書をする日もあって、それはそれで楽しいだろう。
とにかく寒いのがダメなので、常夏の島の海辺に暮らせたら・・・といつも夢に見ている。
そんなところで仲良し達と近くに住めたら・・・という妄想ばかりしている。
今日でこの信じられないほど青い空やら、気持ちの良い鳥のさえずりともお別れ。
朝から出歩いたりせずにのんびり過ごす。

401泳ぎ中
プールで泳いでいると、隣のヴィラに、仕事できるわよ!って感じの日本人女性と年配のロマンスグレーの白人男性カップルがチェックイン。
旦那さんが私を抱えてプールでくるくる回っていたので、白人男性も「僕も君を抱えるよ」的なことを相手の女性に言って笑っていた。

我々はどのガイドブックにも載っている「カフェ・ワヤン」へ。
前回泊っていたホテルがカフェ・ワヤンの系列だったのだが、そこの食事があまりにもおいしかったので、一度お店に行ってみたかったのだ。
店に入ると最後の昼食にふさわしい素敵な所。
ガドガドとクリスピーダックを注文。
庭や池を眺められる席。
401逆光
こんな席っていうだけで、味は2割増しだ。
だが、味も・・・素晴らしい。
バリ飯に飽きてきたはずの我々が、ここに来て「うめぇうめぇ」と、むしゃぶりつく有様。
うま過ぎて、写真に撮るのもすっかり忘れる。
旦那さんも食べたことでなおさら食欲が増したのかさらにパスタを頼み、また店員さんに「more?」と、驚かれていた。
私もケーキを頼む。
401パスタ

満足した後、足ツボを刺激してくれるお店を探す。
足ツボの絵が書いてある店があったので入る。
昨日の店とは違い、ちゃんと足裏をゴリゴリ押してくれた。
だが、香港などの足ツボマッサージの様に泣くほど痛いわけでもなく、心地よく眠れた。
これで昨日の不快な思いは帳消しになった感じ。
良い気持ちでバンガローへ戻る。

びっくりしたことに、先ほどチェックインした日本人女性&白人カップルがバンガローを出て行くでは無いか。
女性の方は荷物を運ぶスタッフに「wait、wait!」と、切れ気味。
こんな数時間しか滞在しないってあるのだろうか?
部屋に不備があって、気にいらないから出て行くことにしたのだろうか?
確かに、我々もバスタブの水が中々流れないと訴えてみたが、「Yes!」と、元気良い返答があった割には全く治っていない。
シャワーの方の排水もおかしい。
ブラインドの調節する棒も取れたり、タオルハンガーも落ちたりしたが、それほど困ったわけでも無い。
旦那さんなど、日本から持ってきたビニールテープで壊れたものを治したりしていた。
見かけ倒し過ぎて笑っていたのだが、笑って済ませられないような状態だったのかもしれない。
その後部屋には修理の業者が入っていた。

日が暮れると、もうバリの日差しは拝めないのか・・・と、寂しくなる。

我々の帰国する便の出発が2時間30分遅れることになった。
波乱続きは最後までらしい。

チェックアウトした後、近所の店でやたら日本人が集っていて、うどんやら刺身やら天ぷらを出しているお店に入ってみる。
作っているのはバリの人なのだが、客は日本人ばかり。
壁面には日本の本だらけ。
旦那さんが頼んだうどんはそれなりにおいしかった。

迎えの車が来て、空港へ。

三度も来て、もうバリはいいかな・・・と思う反面、行ってみたい街も増えてしまった。
でも、今までの旅に比べて帰ることがそれほど辛くない。
今までは普段一緒に暮らしてるわけでは無い親友達と一緒に行っていたから、旅の終わり=別々に暮らす・・・ということだったのであれほど悲しく、意気消沈していたのかもしれない。
普段は夜が来たら別々の家へ帰っていた友と夜も一緒にいられて、翌日も一緒にいられるのが最高だったのだ。
でも、今回は日本に帰っても旦那さんとは一緒なので、別れの寂しさが無いから辛くないのだなぁと、初めて気が付いた。

空港では特に何を見るでもなく待合室で座っていた。
後ろの露出度の激しい日本人のギャルメイクの女のコが「いやぁ、やっぱりジゴロには一応気を張ってたよ~」などと、語っていた。
本や噂で聞いていたジゴロは本当にいるらしい。

バリよ、さらば。
また・・・来られるかなぁ・・・。

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新婚旅行リベンジ篇・買い物とマッサージ

ウブドを自転車で回りたい・・・との旦那さんの提案でホテルで自転車を借りた。
疲れたら、すぐやめる、ちょこちょこ休みながら出かける、ということにして出発。
炎天下なので、帽子を被ると飛びそうになる。
良かれと思ってかけたサングラスも鬱陶しい。
早々にはずし、帽子も旦那さんの頭回りが調節出来るキャップと変えてもらう。
徒歩じゃなければ「タクシー、タクシー」と、声を掛けられないかと思っていたが、「ゲンキですか~!」「コンニチワ~」などと、結局を声をかけられる。
商売絡みじゃなくても、話しかけるのか。
自分が子供の頃、外国人を見ると「へろ~」などと声をかけていた事を思い出した。
英語などできないのに会話をした気になっていた。

荷物を増やせないので、最小限のおみやげを探す。
バリ島には子供が多い気がする。
必然的に妊婦も多い。旅行者にも妊婦が多い。
「ブラン・マドゥ(新婚)」という絞り染めのお店の店番をしている女性も臨月間近の妊婦だった。
日本語がほとんど出来ない人なのだが、私が日本語で
「もうすぐ、生まれる?」
と、聞いたら
「ヤー」
と、答えていた。
「私もいるんですよ」的な身振りをしたら、分かっていた様子。
最近、急にお腹が大きくなってきてはいるのだが、傍から見ても分かるまでになってきているのか・・・と、実感。

カフェで休んでから、旦那さんが行ってみたいという地元の人に人気と本に載っていたワルンへ。
入ったものの、時間帯のせいか客はほとんどいなかった。
トイレを借りると、やはりローカルなトイレで、水桶で排泄物を流したり、股間を洗ったりする方式。
一応、紙を持参していたので、それを使おうと思った瞬間に、私のメガネが便器に落ちてしまった。
声にならない悲鳴をあげ、素手で拾いあげる。
外の洗面所で洗うものの石鹸が無い。
とりあえず、不浄の手と言われる左手で拾って、左手で洗ってはいた。
食事は右手でするとしても、気持ちが凹む。食欲も失せる。
そのせいか、こちらのごはんを初めておいしくないと思った。
香辛料と油に胸が焼ける。

その店にいついている猫がいたので、「ニャー、ニャー」と、構っていたら、露骨に食べているご飯をねだられる。
ちょこちょこご飯を落としてみると食べるのだが、好き嫌いもあるようで、ナッツは食べない。
こちらもさすがに、唐辛子の利いた料理は食べられないだろうと、あげるのをやめると「もっとくれ」と言わんばかりに鳴き続けられる。
初めは可愛いと思ったが、あまりの図々しさにムカつく。

気を取り直して、確実に綺麗なトイレのあるカフェへ行く。
そこで手とメガネを石鹸で念入りに洗う。
やっと、心の平安を取り戻せた。
普段それほど、清潔好きでも潔癖でも無いのだが、ヤワなのだなぁ。

カフェで休んでいる時に、恐る恐る
「買いたいわけじゃないんだけど・・・このプスピタってお店と、銀のアクセサリーのお店だけ見たいんだ・・・」
と、言ってみた。旦那さんは快くOKした。
「でも、見ると欲しくなるかもしれないからって思うと見ない方がいいかなって悩んでるんだよね」
「そしたら買えばいいじゃん」
「う~ん、でも旅に来たからって買い物するの馬鹿みたいじゃない?」
そんなことを言いつつも、欲しくなったら買ってもいいんだ!と、嬉しくなる。

お店に行ったら、案の定可愛いワンピがあった。
だが、よく見ると後ろの模様が失敗していて、インクの染みのようなものがついていた。
店員に指摘して、同じワンピで綺麗なのは無いかと聞くが、無いという。
近所に同じ店の姉妹店があるからそちらには無いか?と聞くと、わからないと言われる。
考えると言ってお店を出る。
先に銀のアクセサリーのお店に入る。
いかにもお守りになりそうな仏像をモチーフにしたペンダントトップを買う。
その後先ほどのワンピースを姉妹店に探しに行くが、色違いはそろっているのにそのワンピだけが無かった。
結局先ほどのシミのついたワンピを10パーセント引きにしてもらって購入。

一度ヴィラへ戻り、そのワンピに着替えてマッサージへ行く。
旦那さんがマッサージオイルにかぶれたので、全身はやめて足のみのマッサージにする。
適当なお店に入ってマッサージ開始。
旦那さんには男性、私には女性の施術者。
もっと足裏のツボをグリグリ圧してもらいたいが、そういうタイプでは無く、オイルで老廃物を流すような感じ。
気持ち良くなって寝ていたが、急にもの凄い不快感を感じて目を覚ます。
見てみると私の施術者が若い、というか少年に変わっていた。
それが、あまりにも下手なのだ。
下手というか、全く力が入っていないでただ撫でているだけ・・・という有様。
急に無断で変わられたことも不快だが、この少年の手つきからはやる気の無さしか感じられず、触れられているだけで嫌なオーラというかマイナスなものを感じて、イライラした。
もっと強くしてと言おうかと思ったが、そういう事を言ってもマッサージというものはただ強くすればいいものでは無い。
彼はやる気が無いので、とにかく何度も手にオイルを塗って時間を稼いでいる。
そのヌルヌルの手で触れているのか触れていないのか分からないような手つきで何のエネルギーも使わず、足を撫でる。
とにかく気持ちが悪い。
行ったことは無いが、もの凄い下手な性感マッサージみたいな気持ち。
安いとは言え、お金を払ってこんな不快な思いをするなんて・・・。
隣の旦那さんはスヤスヤ寝ている。
寝ているというのは気持ちが良いのだろう。
それまでは施術している人と目が合えば笑ったり「Good!」と、伝えたりしていたが、この少年とは目も合わせるのも嫌で、ずっと顔をゆがめて空を見ていた。
隣の男性施術者は足のマッサージを終えると、丁寧にオイルを吹き取り、締めに肩や首を軽くマッサージして「フィニッシュ」と、言っていた。
私の方は、ろくろくオイルも吹きとらず、肩や首は勿論飛ばして、「フィニッシュ」とも言わず、携帯をいじり出した。
きっと遊びたくて仕方がなく、この仕事もイヤイヤやっているのだろう。
「何で毎日、遊びに来て調子こいてる外人の足を揉まなきゃならないんだ」と、思っているに違いない。
気持ちは分かるが、そんな態度を丸出しにされると、「はずれ引いちゃったなぁ」と、思ってしまう。

店を出て、旦那さんにひとしきり愚痴ってから近所のお店でディナー。
いつも混んでいて洒落た雰囲気で値段は観光客価格、店員もちょっとだけ気どっている感じ・・・なのだけど、海老に火が通りきっていなかったり、食べかけの皿を何度も何度も「フィニッシュ?」と、片付けようとしたり・・・と、混んでいる店特有の殿様商売ぶりがちょっと鼻についた。
でも、蓮の池を眺めながらの食事は気持ち良かった。
雰囲気が良いと味は何となく誤魔化せるから、この店はこんなに混んでいるのだろう。

コンビニでアイスクリームを買ってヴィラへ戻る。
旦那さんに「お腹が大きくなったねぇ。東京にいる頃と全然違う。○○キロくらいあるように見える」と、出発前より6キロ位多い体重を言われ、アイスを食べていいものかどうか悩む。
だが、「チャングムの誓い」を観ている最中あまりにも眠くなったので、眠気覚ましにアイスを食べる。
だが、眠気は一向に去らず、結局寝てしまう。

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