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新婚旅行リベンジ篇・ウブドを食べ尽くせ

モーニングサービスで玄関前の小さなベンチとテーブルで朝ごはん。
隣の部屋のカップルも同じ時間に朝食を頼んだようだ。
ヴィラの間にはついたてがあるのだが、微妙な大きさで、お互いのベンチが向かい合わせでほとんど丸見え。
ちょっと気まずい。
うすら笑いで適当にお茶を濁す。
328庭

旦那さんの最後のスキューバ海洋実習の日。
部屋で一人でいると、室内清掃の時などどうして良いか分からないので、PCを持って外へ。
偶然読んだ現地のフリーぺーパーで明太子カルボナーラがおいしい「アンカサ」が移転したと書いてあったので、場所の確認をしつつお茶をすることに。
町の中心からは少し外れたが、宿泊しているバンガローから近くなった。
それでも炎天下の中、モンキーフォレスト前を通りぬけて歩いて行くのは結構きつい。
汗だくになって、アンカサを発見したが、まだオープン前の時間だった。
途方にくれていたが、店員さんはいる様子。
「Closed?」
と、聞いてみたら
「OK」
と、言ってくれたので入ることに。
だが、その感じの良い店員さんはすぐにどこかに行ってしまった。
そして、鈴木亜久里に似た愛想の無い表情の読めないボーイさんのみになる。
私がオープンの時間より早く来たので、仕事が増えた気がして不愉快なのか、元々愛想が無いタイプなのか、お茶やケーキを運んで来てくれた時に
「Thank you」
と、言ってもギロっと睨むだけ。
PCを広げたら明らかに舌打ち。
怖い・・・。
だが、ケーキもゆっくり食べ、お茶もゆっくり飲み、少なくても1時間はねばろうと頑張る。
トイレに行く時もギロっと睨まれたような気がする。
頑張って1時間半粘ったが、飲み終えた途端にお茶も持って行かれる。

いたたまれない。

もう、部屋の掃除も終わっているだろうと帰ることに。
会計をしている時も緊張して数字の単位が分からなくなる。
よくわからない札を出し、よくわからないおつりを貰うがカウントできない。
びびりながら、わけもわからず再び
「Thank you」
と、言うと、その店員は初めてちょっと笑った。
だが、半ば冷笑という感じだった。
打ちひしがれて、トボトボ帰る。

コンビニでチョコレートのバーを買い、食べつくして昼寝をしていると旦那さんが帰ってきた。
「あれ?早いね」
「早く帰ろうと思って、お昼ごはん貰わないで帰って来た」
こんなに早く帰ってくると思っていたら、ケーキやチョコレートを食べずに待っていれば良かった。
だが、満腹というわけでは無い。
ちょっと休んでから散歩がてら、旦那さんがスキューバのインストラクターさんから教わった山羊のサテの店へ行くことにした。
王宮の前の通りを前に行ったスーパー、デルタ・デワタ方向へ行く途中にある店で肉がぶら下がっているらしい。
店の名前は聞いたけれど忘れたそうだ。
見つけることができるのか不安だが、わからなければ適当にどこか入ろうと、出かける。
「確かCup・・・なんとかって名前だと思うけれど・・・」
と、旦那さん。
肉がぶら下がっていて、結構にぎわっている「MADURA」という店はあったが、Cupなんとか・・・という名前では無い。
もう少し先へ歩くと店は全くなくなる。
やはりさっきの店か?・・・と引き返して入ってみる。
トイレを借りたかったが、トイレは貸していなくて入れなかった。
どうやらメニューは一律で入ったら同じものが出てくる様子。
スープとご飯とサテのセット。
これ結構なボリュームじゃない?入るかしら?と、心配になったが、ペロっと入ってしまった。
しかも全然満腹にならない。食欲をそそる香辛料が入っているからだろうか?
スープも美味ければ山羊の肉も臭みが無くて美味い。
サテのソースも八丁味噌のようで食べやすい。
トイレは貸してもらえなかったけれど、「エナスカリ(おいしい)」と言うと、凄く喜んで、写真撮影にもニコニコ応じてくれた。
328記念撮影

尿意のせいか疲れのせいか、膀胱やら下腹部あたりに変な感触が走り、ニンタマ (胎児名)が大丈夫なのか心配になる。

その後、散歩をしているとマッサージに勧誘される。
マッサージ1時間5万ルピー。ほぼ500円。
トイレも行きたいし、横たわりたかった。
お腹を撫でて
「ベイビー、OK?」
と、言うとうつ伏せにならない姿勢でマッサージしてもらえた。
パンツ一丁でオイルを塗りたくられてのマッサージ。
初対面の人の前で半裸は恥ずかしいが、気持ちいい。
つい眠りこけてしまう。
隣で旦那さんも眠りこけていた。
旦那さんはうつぶせから仰向けに体勢を変えるために起こされたとき、ガバッと慌てて起きて足を打ちつけて笑われていた。
すっかり代謝が良くなり、リフレッシュした。

ゴータマ通りにあるデワ・ワルンへ。
ここは去年も来た店だが、安くて美味い。
旦那さんもインストラクターに「豆腐カレーとかカレー類がうまい。スパゲッティはやめた方がいい」と聞いていた。
豆腐カレーは売り切れていたのでテンペカレーを頼む。
あと、酢豚に似た炒め物。
隣にマイク真木のような老紳士が来て、ガドガドを頼んでいた。
バリに来てガドガドは何度か食べていたが、ここのガドガドが一番おいしそう。
今度はあるのか分からないが、いつか頼んでみたい。
マイク真木似の紳士に「ジャパニーズ?コリア?」と話しかけられ、頼んだ食べ物はおいしいか?と言ったようなことを聞かれる。
旦那さんは英語で話しかけられてもほとんど日本語で返すが、私の小声でぼそぼそ自信無さ気な英語より確実に通じている。
旅行に来ると、「言葉が話せなくても気持ちがあれば通じるんだな」と、思ったり
「やっぱりちょっとでも話せなきゃダメだ」と、思ったりを繰り返す。
以前この店に来た時も長くバリに滞在しているおじさんに話しかけられた。
自分も一人で長く滞在していたら、誰かと話したくなり、見知らぬ旅行者などにも話しかけるのだろうか。
バリの人も言葉が全く通じなくても、ベラベラ話しかけてくる人が多い。
分からなくても、我々のようにどうしたらいいのだろう?と、ドキドキしたりしないようだ。
とりあえず、何でもいいから話す。
聞いたことの返答が分からなくても、話しかける。
誰にも聞こえないような英語をぼそぼそ話してはうすら笑いを浮かべる挙動不審な自分を思うと、ちょっとうらやましい。

この日バリに来て初めてDVDを見る。
私は10話位まで見ていたが、旦那さんと一緒に「宮廷女官 チャングムの誓い」を頭から観始める。
人気があるだけあって、やはり面白い。
自分たちがハイレグジーザスの公演で下ネタを連呼したり、客席に奇声をあげて乱入したりしている頃に生まれた子役が、実に良い芝居をしている。
子役の芝居に何度も泣かされる。
あの頃から何の進歩もないような気がする自分達。
やってきてしまった過去は仕方がないが、こんな子供を見てしまうと人生の敗北者のような気持ちになる。
もはや負けていることを辛いとも思わなくなり、意外と平気なものだなぁと驚いてもいるのだが・・・。
バリに来てまで韓国ドラマを観なくても・・・と思うが、毎日出歩いていたのでちょっといい骨休めにもなった。

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