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小さな恋に号泣

昨日、朦朧としながら縫った嘘つき袖を逆方向に付けていた事が判明。
着物をよく観察すれば分かる事なのだが、着やすくする為にした作業が、裏目に出てしまった。
直すの面倒くさい・・・。

そして、昔立ち寄った呉服屋さんに半ば催眠術にかけられた様にあつらえてしまった着物の寸法も測ってみる。
身の丈に合わない行動をした事が悔やまれて、数年間見ない振りをして箪笥に仕舞い込んでいたのだが、腐らせても勿体ない。
測ってみると母や祖母の着物とかなり寸法が違った。
肩幅、袖幅を足した裄が70センチ近い。
母や祖母の着物は大体63~65センチ。
既製品の長襦袢の裄も65センチ。
同じ時にあつらえた帯は袋帯。
私がかろうじて締められるのは、浴衣に締める半幅帯と、一重太鼓が出来る名古屋帯までだ。
袋帯は難易度が高すぎる。
その呉服屋さんで、着物、帯、道行きコートを誂えて一時期ローンで大変な事になった。
そういえば、店員さんは
「あとは新井さんには長襦袢を作って頂けたら、一段落です」
と、言っていた。私が
「あ、既製品の長襦袢とかでいいです」
と、言ったら
「は?」という顔をしていた。
この着物に合う長襦袢は既製品では売っていないのだ。
誂えなければ、この着物を着る事も出来ないとは・・・!
どうせなら、コートでは無く長襦袢を作っておけば良かった。
今は、恐ろし過ぎてその呉服屋には立ち寄っていない。
方法は3つだ。

1、 なるべく格安の店を見つけて、その着物に合う長襦袢を誂える。

2、 長襦袢が一番目立つ袖の部分だけ、お気に入りの布で襦袢に見えるように作ってしまう。(俗に言う、うそつき袖)

3、 既製品の長襦袢で無理矢理着てしまう。

お金さえあれば、1がベストだが、お店を探すのも行くのも面倒くさい。
2のお裁縫も面倒くさい。
後回しにしていたら、また数年経ってしまうだろう。
3は着物と襦袢の格の違いが激し過ぎておかしい事になりそうだが、一番現実的かも・・・。
良い着物を変な着方をするもったいなさと、変な着方をするぐらいなら着ない・・・というもったいなさを比べたら、着た方が遥かにマシだろう。
あとは、結べない帯だ。
やはりどこかで教わるが相談するしか無い。

ナオミィのブログを見て、焦って、「Little DJ~小さな恋の物語」を観に行く。
近年どんどん涙もろくなっている私には大変な映画だった。
嗚咽を堪えるので精一杯。
涙で鼻が詰まって、息が苦しい。
嗚咽を上げたら号泣の域に達する程の大量の涙。
目も腫れてしまった。
一人で観に来て良かった。
これでは泣いていないふりなど出来るはずが無い。
神木隆之介さん・・・演技と思えないナチュラルな演技なので、ウマいのか分からない所が凄い。
ドキュメンタリーに見えてしまうくらい普通なのだ。
そして、多分神様の祝福があるような美しさ。
顔立ちより、存在そのものが美しい感じがした。

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