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図書館のひと

ゴールデンウィーク中毎日図書館に通っている。
ただで長居出来る素晴らしい場所だ。
いつもより混んでいるので場所取りに苦心する。

今日は資料室のPC優先席を確保。
せっかく良い席を確保しても油断は出来ない。
2日に一度は近辺に不審人物がいるのだ。
図書館は私語は極力慎むべき場所なのに、独り言を言う人や存在するだけでうるさい
人がかなりいる。
語学勉強でまわりに睨まれても気にせず朗読している人もいる。
今日もハズレの模様。
斜めに不審人物が陣取ってしまった。
席につくまでの歩く軌道も妙だし、小股で大きい音を立てては何か地図らしきものを
コピーしたり本を取りに行ったり落ち着きがない。
おまけに妙に鼻息がうるさい。
息が切れているのかと思ったが、座ってからも絶えず鳴りつづけている。
隣の人は怪訝な顔をして立ち去ってしまった。
不審人物は資料室のパソコン優先席で「人斬り以蔵」を開いていた。
通常、本は頭から読むか、それまで読んでいた箇所を探して読み始める。
だが彼は真ん中を適当に開いて読み始めた。
直後に鼻息が一層うるさくなる。
ふと見ると読み始めてから10秒と経っていないのに寝始めてイビキまでかきはじめた。
その直後ぐらついて本を取り落とし、目を覚ました。
再び本を読み始める。
明らかに先ほどとは違う箇所だ。
再び居眠り。
本を取り落とし目を醒ます。
しばらくその繰り返し。
その後本格的に寝始めた。
硬くなに本を読むポーズを取り続けていた。
本当は始めから寝る為に来たのではないだろうか?
以前それで注意された事があって、資料や本を用意したように思う。
しかもその本が「人斬り以蔵」。
司馬遼太郎も自分の本がその様な利用をされるとは思わなかっただろう。
彼の隣に座った人はすぐ異変に気付いて、席を立つ。
すぐに別の人が座るが、10分位で皆立ち去った。
混んでいるのに、空いている席があるのは理由があるのだ。

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