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悪夢十夜・第一夜

またもや悪夢。しかも二つ。
だが、初めの方は忘れた。
確か、演劇の本番の夢だった。
こんな夢を見ているから疲れが取れない。

2つめは花火をしていると、遠くにいるヤンキーっぽいグループに火の粉が掛かったらしい。
猛烈な勢いでこちらに走って来る。
「花火をしていたのは私たちじゃありません」と、嘘をつく。
だが、ピストルを突きつけられる。
コインランドリーに逃げ込む。
おまわりさんに訴えるが信じてもらえない。
おまわりさんは私を帰らせようとする。
だが、私には分かっていた。
多分ピストルをつきつけたヤンキーはこの様子を影で見守っている。
私が一人になった所で殺されるのだ。
変装をしようと荷物にある筈の帽子を探すが出て来ない。
怖い思いをしていると目が覚めた。

だが、目が覚めたのは自宅をノックされたからだ。
時計を見ると朝6時。
こんな時間に人が来るのはおかしい。
夢も怖ければ、起きても怖い。

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