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いろんな若尾文子

本日も池袋へ。
文芸座にて「越前竹人形」「婚期」の二本立て鑑賞。
越前竹人形なんて、岸君が大喜びしそうな題名。
竹職人の主人公が竹細工を作っていると、何故か不吉な大音響が鳴ったりしていかにも昔の映画という感じ。
若尾文子がとにかく美しい。
雪の中家へ尋ねて来て、藁の長靴を脱ぐと足袋が泥だらけ。
足袋の白さが身だしなみと言われているが、この泥だらけの足袋にぞくっとした。
夫が、一度も同衾しないことに悶々とする若尾文子。
物悲しい結末を迎え、しんみりする。

次の「婚期」にも若尾文子が出演。 
こちらは、打って変わってホームコメディ。
昨日の映画では美しかった京マチコも、旦那に相手にされない冴えない人妻として登場。
下着はいつもはみ出しているし、いびきをかいて寝たり、醜い顔で大あくび。
若尾文子も狐の様なメガネをかけて、家族にかくれて焼き芋を食べたり、お見合い相手がハゲで怒り狂ったり。
天下の美人女優がここまで捨て身の演技をしている事に衝撃を受ける。
先ほど若尾文子の美しさにしびれまくった矢先だったので、唖然とする。
取り澄ました美人だからこその面白さ。
同じ監督が作った作品とは思えない程、毛色が違う。

帰宅後、昨日買った海苔で和え物、干した魚で出汁を取って、余り物をぶち込む。
適当にやったが意外と美味しく出来て、満足。

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