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初日発、西八王子行き

昨日やっと初日が開けた。
あんな稽古を出来ない状況でよくやれたものだ。
依田さんが
「飲むぞ、今日は!」
というので終電も逃して飲む。
朝、西八王子で目が覚めた。
新宿から一秒で西八王子についたというのに、中野に戻るのには物凄い時間がかかった。
バスに乗る。
間違えて新井薬師で降りてしまい、再びバスに乗る。
いつの間にか首を痛めていた。寝るのも起きるのも一苦労。
今日も本番なのだが、身動きもままならない。
どうしたものか・・・。
痛いよ~・・・。

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マナマナ

小屋入りして3日目。
水道橋まで自転車で通うルートに慣れた所だったので、新宿のスペース雑遊まではとても近く感じる。
ほぼ毎日通しをやっているが、えらくスリリング。
従来の稽古場と違って、役者同士が台詞合わせをしてはいけない事になっている。
稽古中に合わせる以外練習のしようが無い。
一人でシミュレーションはしているものの、合わせていないのでいつもかなりスリリング。
皆、合わせて練習していないので、通せている事に感動。仲間に愛情が湧く。
今までは稽古した量が自信になっていたが、今回は根拠の無い自信を持って舞台に立たなければならない。
だが、生きている上では根拠の無い自信が一番必要だ。
本番中失敗しても死ぬ訳ではないので、もう開き直るしかない。

自分では展開が激しい舞台しかやらないので、他所で会話中心のお芝居に出させてもらうのは新鮮。

ちょっと喉の調子が悪いので、しばらく養生して本番にのぞまなければ。

来週の月曜日から本番。
今日もカットや変更があって、明日はお休み。
明後日は場当たり。

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手編みと稽古と五反田団

水道橋の稽古場へ向かう途中、電車で台詞を覚えようと台本を眺めていると、老婆二人組に声をかけられる。
「可愛いわね~」
二人ともニコニコしている。
え、私?と、辺りをキョロキョロ見回す。
どうやら二人が見ているのは間違いなく私のようだ。
こんな事を言われるのは子供の時と、振り袖を来て歩いている時くらいだ。
私が子供に見える訳も無い。
じゃあ、本当に可愛いと思ったのかしら?
と、満更でも無い気持ちになった。

「それ、自分で編んだの?」

私は「みつばち」で共演した伊勢志摩さんに編んでもらった帽子を被っていた。
なんだ、帽子か・・・とうぬぼれた自分を恥じながら
「お友達に編んでもらって」
と、答える。
「最近は男の人も編むらしいわね。テレビで言ってたわよ」
「そうなんですってね~」
ああ、台詞を覚えさせてくれよ、と苛つきながらおしゃべり。
「大好きなのよ、手編み。素敵よ」
と、言うおばあさんの目線が帽子から下に下がっている事に気付く。
私はざっくりと編んだ半袖のコートを着て、大判のマフラーもしていた。
それは既製品だ。
どうやら、それも手編みだと思っている様子。
私はずぼらなので、ブランド名が書いてあるタグがつきっぱなしだった。
慌てて隠す。
「お友達が編んだ」と言ったのが嘘だと思われてしまう。
嘘をついたつもりも無いが、おどおどしてしまう。

今は稽古の真っ最中。今回は初めて口立てのお芝居。
演出の宮本さんが口立てでどんどん演技を決めて行き、演出助手のギアさんがノートパソコンで打ち込んで行く。
今日とうとう最後のシーンまで決まった。
稽古初めが10月26日だったので12日で台本が上がった事になる。
色々なやり方があるものだ。
私は稽古初日には完本するが、書くのに2、3ヶ月かかってしまう。
まだ、おうむ返しに言っているだけの所が殆どなのでこれから覚えるのが大変そう。

書き忘れたが、先週初めて五反田団のお芝居を観た。
前から観たいと思っていたのだが、念願が叶った。
こんなに評判がいいのだから、どうせ面白いのだろうと思っていた。
案の定面白かった。
でも、私の予想していた種類のお芝居とは全く違った。
予想よりずっと素敵だった。大好きな後藤飛鳥ちゃんも出ていた。
宮沢賢治の世界みたいだった。
宮沢賢治は殆ど読んでいないのだが、そう思った。
だから全く外れているかもしれない。

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人は意外と逮捕されている

ああ、11月になってしまった。
年が明けたばかりなのに、そろそろ年の瀬になるなんて。
小さな頃は人間が80歳くらいまで生きられるとして、
あと8倍生きられる、などと考えていた。
30代の私はあと2倍生きられるなどと思えない。
年月の加速が激しくて。
もう、残りわずか・・・。そんな気がする。
人がこなすいろいろな行事をちっともこなしていない、立派な仕事もしていない。
なのに、もう残りカス。侘しい。

今年へそピアスを開けたのだが、2軒目に行ったピアススタジオの経営者が逮捕されたらしい。
出血が止まらなくなって、救急車を呼ぶという事態が起こったという。
医師免許無しに針で施術したという理由で逮捕となったそうだ。
でも、確かお金を払うのは
純粋にピアス代という名目でニードルで穴を開けるという行為は、
好意で行っていると念を押された気がする。
しかも、ピアス業界では定説のようだが、病院で開けるのは最悪らしい。
ピアッサーという画鋲の様な針でホチキスのように開けるので
組織を破壊しやすいし、狙いが定め辛いのだ。
しかも医者にとってピアスの穴開けなど、医療のついでの金儲けでしかない。
その点ピアススタジオは鋭利なニードルで開けるので却って痛く無いし、組織も無駄に傷つけない。
だが、ピアス業界で最悪だと言われている病院が
その件でニュースに登場して病院で開けるようにとしたり顔で語っていたそうだ。

逮捕された経緯も不思議。
被害届けを出した男性は、去年からそのスタジオへ5回も行きピアスホールを開けていたという。
5回も通っているうちに人間関係的に腹を立てていたのではないだろうか。
皆がそうでは無いが、ピアスを開けまくる人には自傷行為なども大好きで、自殺未遂が趣味のような人もいる。
そんな人間だったら免疫力も無いだろう。
血が止まり辛いという事もあるかもしれない。
そして、そのピアススタジオは腕が良いという評判ではあるが、断れないと高い宝石のピアスばかり勧められる。
弱気な人は断れずに買ってしまうだろう。
個人的にそのスタジオが逮捕されたと聞いても全く驚かないが、他のピアススタジオまで飛び火してしまいそうで心配。
病院でしか開けられなくなったら、実際のトラブルは増えるだろう。

それにしても人は意外と逮捕されたり、問題を起こす。
小学校の担任が、学級費の使い込みや父母との癒着で雑誌に取り沙汰された。
知っている先生が養護施設の男子生徒に悪戯して逮捕された。
高校生の時合宿に行った英語学校の校長が賭博をやって逮捕された。
オーディションでセクハラされまくった頭のおかしい人が倉木麻衣の父親だった。
知っている後輩が痴漢で逮捕された。
そして今回。
その度に「まあ、大変」などとは思わない。
いつも大いにわくわくしてしまう。むしろ嬉しいくらいだ。
でも、自分が当事者にならないように気をつけなければ。

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