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タクシー運転手、その激動の半生

午前中歯医者で、麻酔をかけて歯を割る治療をされる。
普段ならビビっているのだが、忙しいのと考えなければならない事だらけなので、そんな最中にも眠くなる。
治療が長引き稽古に遅刻しそうになったので、中野までタクシー。
運ちゃんが強烈だった。
「今日は暑いですね~」
に、うっかり答えてしまった為に
いつの間にか運ちゃんの身の上話を聞くハメに。
千円ちょっとの距離で聞くには盛りだくさんすぎる内容。
普通は高校野球終わると涼しくなるという話から
自分も以前野球をやっていた
→交通事故で野球を続けられなくなった
→気付いたときには3ヶ月過ぎていた
→一緒に乗っていたピッチャーの運転のミスだった
→いい子だったから気にさせてはいけないと、事故以来20年間会っていない
→顔に傷も出来て片耳持って行かれたが今はむしろ感謝している
→父親に田舎では結婚出来ないから出て行けと言われ東京へ
→相手に好きだと言われて結婚
→子供が2人出来てすぐ相手に別れてくれと言われて離婚
→以来子供にもあっていない
→酒に溺れる
→料理も出来るし一人で十分なので結婚はもうこりごり
→タクシー運転手になってから△だった性格が四角になった
(どうやら生きるのが下手という事らしい。「不器用なんですね」と言ったら嬉しそうだった)
短い距離で良かった。
今のこの異常にバタバタした暮らしをしている時に聞くには胃にもたれる内容。

その後、仲坪ユピコが稽古に来て、ステージングをしてくれた。
毎回凄い!と感動する。
本当にちょっと曲を聴いただけですぐ、動きを付けてくれる。
仕事の早さには舌を巻く。
仕事が早い人のは素晴らしい。
自分がノロマなのはさておきそう言う人とばかり絡んでいたい。
だから頑張らなければにゃ~。

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睡眠寸前

昨晩何故か深酒。
自慢話ばかり聞かされて精神状態が悪くなり、目が覚めても不快。
3時間しか寝ずに自転車で新宿で整体。
股関節が痛くて通っているのだが、プライベートのアドバイスをされ、泣く。
桜上水の稽古場まで思ったより遠かった。
演出助手さんと打ち合わせ後、稽古。
休憩中、宝船看板女優高木珠里嬢と動物電気看板役者小林健一君の誕生日をサプライズで祝う。
稽古後、居酒屋へ。
30分程飲んで、下北沢ブーフーウーで打ち合わせ。
帰宅したのは夜中の3時半頃。
最後は自転車を漕いでいる最中でさえ、寝そうだった。

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友香デーモンの再来

大人フェス始まる。
8日のプレビューへ行かなかったので様子分からず緊張する。
控え室に行くと私のメイク道具が無い。
スタッフさんが誰かも分からないので、手当たり次第の人に「知りませんか?」と、尋ねる。
「どんな物に入ってました?」
と聞かれ、目についた黄色いビニール袋を指して
「あんな感じの・・・」
と言おうとしたら、それが私の物だった。
2001年にやったのを最後に封印していた友香デーモンというピン芸を、再びやる。

お化け屋敷オープン。
客前でぶっつけでネタ披露。
私の担当はエンタの亡霊というコーナー。
他のお化けはフェイントかけて脅かしたりできるが、私のコーナは案内係のゾンビの間で幕が開かれ、閉じられる。
脅かすという意味では不利。
30秒で笑わすのも至難の業。
案の定客の反応は今いち。
無反応な客に傷つけられたと思われると癪なので
カムフラージュする為に自分が一番大声で高笑いする事に。
幕が閉まった後でも「フハハハハ!」と、笑い続けたら
ドン引きだった客に少しずつ良い反応が見られた。
だが、声帯に負担がかかる発声法の芸なので、5組くらいの客をこなしたら、声が枯れ始めた。
休憩に入る前には、力まなければ声が出なくなっていた。
ヤバい・・・。
今日はもう一度お化け屋敷に入った後、フェスを早引けして稽古だ。
明日もまたお化け屋敷をやる。
これではとても持たない。

その後、ネタの面白さは半減してもいいから潰れにくい発声に切り替える。
だが、客の反応はあまり変わらない。
あれ?あんな無茶な声じゃなくてもよかったのかしら。
冷房の無い中ビロードのマント着用は地獄。

ネタを終えて稽古へ向かうと、左足の付け根が痛む。
痛くて片足を引きずらなければ歩けなくなっていた。
明日はどうなるのだろう。
そして今日の稽古は?

稽古場へ行くと会話が出来ない程声が潰れていた。
今日は劇中の音楽を作ってくれる方が稽古場へ来てくださった。
歌ってこんな感じと説明しようとするのが不可能。
もどかしい。
でも、曲は素敵だった。
飲みたかったが、明日も朝からお化け屋敷。
声も潰れているし、歩くだけで腰がしんどい。断念。

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大人の学園祭

ひょんな事から大人フェスにちょいと参加する事になった。
今日はそのリハーサル。
ムーチョから
「お化け屋敷参加しない?」と、誘われ、
お化けこそ天職と思っていたので二つ返事で引き受ける。
だが、そこはさすが大人計画。
ただの怖いお化け屋敷ではなかった。ギャグ心満載なのだ。
血だらけでのたうち回りたいと思っていたのだが、
そういう趣旨では無いらしい。
いつの間にか昔のピンネタをやるハメになっていた。

京王多摩センター西落合中学へ。
おお、これは学園祭だ。
控え室の教室へ行き、メイク、衣装合わせ。
久々に昔やったピンネタのメイク。
するとこのお化け屋敷発案者の漫画家さんに
「新井さんですか?」
と、聞かれる。
そのネタをやる人として名前を聞いていたらしい。
共通の知人の話などで盛り上がるが、
「素顔分からないんで、声掛けて下さい」
と言われる。

台本を見ると他の人の台詞は書いてあるが、私の欄には
「おまかせです。ごめんなさい」
であった。
台本にあれば、ウケなくても
「本の通りにやっただけだもん!」
と、強気になれる。
だが、自分で考えてドン引きされたら、自分の責任。
ドン引きされた後に稽古で演出など、出来るのだろうか?

でも、自分の事を抜きにすると、久しぶりの学園祭って感じでウキウキする。

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座長は奔走する

稽古休み。だが、打ち合わせ。
初対面の方との会合だったので
「私は茶色いサンバイザーをしています」
「ボクは赤い鞄持ってます」
と、目印を指定して待ち合わせ。
待ち合わせ時間にはすっかり暗くなっていた。
サンバイザーにしなければ良かったと後悔する。
慣れない事にテンパって、説明しようとしたモノのデーターが飛んでいたり、描いた絵がまるで役に立たなかったり、机に溢れる程モノを置いたり、かなりダメぶりを発揮してしまう。
幸い感じの良い人だったので、話も弾み楽しかった。
お願いした事が今から楽しみ。

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有能演出家への道のり

立ち稽古始める。
初めのウチはやったことないシーンばかりなので、それを埋めて行くのに気が遠くなる。

皆多忙なので、NGが多く、中々順番通り稽古がやれない。

段取りよくやらないとダメ演出家だと思われると、
普段の10倍くらいしっかりするように心がける。
それに慣れるまでかなり疲れる。

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稽古が始まった

宝船、稽古開始。
怒濤の一日。朝9時から雑事に追われる。
稽古中は部屋が散らかりがちなので、今日くらいはと拭き掃除。

西永福の稽古場まで自転車で行く。
車椅子のおばあさんに会った。
ぼーっとして避けそびれる。
向こうが軌道をずらしてくれた。
はっとして「ごめんなさい」と謝る。
気のせいかもしれないが、おばあさんは恨めしい目で私を睨んでいた。
最近車椅子にビビる事が多い。

演出助手をやってくれるフルフルのヒロセさん、酒井君、看板女優高木珠里ちゃんと打ち合わせ、途中から衣装さんが合流して衣装打ち合わせ、本読み、軽く飲んでから美術打ち合わせ。
頭がパンクしそうになる。
皆よくやってくれているのに、何故こんなにいっぱいいっぱいなのだろう。

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預言

お友達の肌が綺麗な女優さんに勧められたファンデーションを買いに行った後、整体。
施術の再中他の先生が何故か私の手を握ってじっくり眺めている。
不思議に思っていると
「あなた、お金が溜まらない」
「自分の仕事をしていない」
「もう一回恋愛する」
などと言い始める。
合間に私の担当の先生と中国語で話している。
よからぬ運勢を語られているのでは?と不安になる。

言われた事もどれもこれも気になって仕方がなくなる。
そういえば最近自転車に乗っている最中、
車椅子のおじいさんに「轢かれるよ」と、言われた。

もし、車に跳ねられたら
宙を飛んでいる間やタイヤに踏まれている間、
この言葉が浮かぶのだろうな・・・と、怖くなった。

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