ゲイの別れ話
ヴォイストレーニングへ行く。
「新井さんはどこもかしこもぐにゃぐにゃしてて、これでなんとか生きて来られたのは、手と足が凄く頑丈だから」と、言われる。
私の手と足は体格の割にがっちりしている。
「腹筋頑張っても、腹割れたりしないんですか?」
と、尋ねると
「無理だし、もしそうなったら、今ある特色が消えて、つまらなくなるよ」
と、言われる。
特色を生かしてこそ魅力が出るというのは分かる。
今の特色でもぱっとしないのだから、割れた腹筋になった所であまり変わらないだろう。
体脂肪は20程度なのに、何故ぽちゃぽちゃしているのか不思議に思っていた。
ちょっとでも体を締め付けるものを身につけると、くい込む。
ジーンズを履いて立っている時は良いのだが、腰を掛けると、ウェストがくい込んで、ぽちゃぽちゃが乗ってしまって醜い。
ローライズではもっと酷い。
ああ、ヘソピが似合うお腹とは程遠い。
ヘソピは本来ネイブル、もしくはナベルと言う。
クールなイメージの代物。
ぽちゃぽちゃとクールは絶対に両立しない。
自分の特徴を知って、好きになった方が良いのはわかるが、諦められない。
原宿のDIESELへ。
肉が乗っからないジーンズなんて無い。しょんぼり。
新宿南口スタバへ。
PCで作業をしていると、隣に英語ぺらぺらの日本人と白人男性。
二人ともかなり若い。
ふと視線を向けると、二人はテーブルの上で手を握り合っている。
そのうち白人男性が、椅子を日本人男性の隣にくっつけ肩を抱きしめ始めた。
そして時折キッス!
気が散って仕様がない。
日本人は時折はぐらかすように、飲み物に夢中になっている振りをしたり、電話を掛けたり。
ああ、ここにノムコがいたら全貌が分かるのに。
だが、なんとなく別れ話ではないかと思った。
日本人が英語で「君を好きになる人は沢山いる・・・」的なおためごかしを言っている様子。
そこは店の入り口なので、入店する人が一様にぎょっとして振り返っている。
子供まで驚いていた。
そこへハンサムな外人の客がやってきた。
他のぎょっとする人とは違いちょっとにやにやしている。
見慣れているのだろう。
ハンサムは近くに座って、鞄を取り落とす。
振り返ったホモ二人に「ソーリー」と、微笑む。
その時気付いたが、ふられそうな白人は泣いていた。
鼻をかんで必死に日本人男性の手を握りしめ、よりかかり泣き続けていた。
日本人の方は白人男性に謝られたタイミングを逃すまじと言う感じで
「そろそろ・・・」的な言葉で白人男性を促し、店を出て行った。
炎天下の中、最後まで白人男性は日本人の肩を抱きしめていた。
あの白人はあと少しで、日本人の彼に触れなくなるのだろう。
必死にすがりついているのが、痛ましい。
普通のカップルの修羅場だった。
「新井さんはどこもかしこもぐにゃぐにゃしてて、これでなんとか生きて来られたのは、手と足が凄く頑丈だから」と、言われる。
私の手と足は体格の割にがっちりしている。
「腹筋頑張っても、腹割れたりしないんですか?」
と、尋ねると
「無理だし、もしそうなったら、今ある特色が消えて、つまらなくなるよ」
と、言われる。
特色を生かしてこそ魅力が出るというのは分かる。
今の特色でもぱっとしないのだから、割れた腹筋になった所であまり変わらないだろう。
体脂肪は20程度なのに、何故ぽちゃぽちゃしているのか不思議に思っていた。
ちょっとでも体を締め付けるものを身につけると、くい込む。
ジーンズを履いて立っている時は良いのだが、腰を掛けると、ウェストがくい込んで、ぽちゃぽちゃが乗ってしまって醜い。
ローライズではもっと酷い。
ああ、ヘソピが似合うお腹とは程遠い。
ヘソピは本来ネイブル、もしくはナベルと言う。
クールなイメージの代物。
ぽちゃぽちゃとクールは絶対に両立しない。
自分の特徴を知って、好きになった方が良いのはわかるが、諦められない。
原宿のDIESELへ。
肉が乗っからないジーンズなんて無い。しょんぼり。
新宿南口スタバへ。
PCで作業をしていると、隣に英語ぺらぺらの日本人と白人男性。
二人ともかなり若い。
ふと視線を向けると、二人はテーブルの上で手を握り合っている。
そのうち白人男性が、椅子を日本人男性の隣にくっつけ肩を抱きしめ始めた。
そして時折キッス!
気が散って仕様がない。
日本人は時折はぐらかすように、飲み物に夢中になっている振りをしたり、電話を掛けたり。
ああ、ここにノムコがいたら全貌が分かるのに。
だが、なんとなく別れ話ではないかと思った。
日本人が英語で「君を好きになる人は沢山いる・・・」的なおためごかしを言っている様子。
そこは店の入り口なので、入店する人が一様にぎょっとして振り返っている。
子供まで驚いていた。
そこへハンサムな外人の客がやってきた。
他のぎょっとする人とは違いちょっとにやにやしている。
見慣れているのだろう。
ハンサムは近くに座って、鞄を取り落とす。
振り返ったホモ二人に「ソーリー」と、微笑む。
その時気付いたが、ふられそうな白人は泣いていた。
鼻をかんで必死に日本人男性の手を握りしめ、よりかかり泣き続けていた。
日本人の方は白人男性に謝られたタイミングを逃すまじと言う感じで
「そろそろ・・・」的な言葉で白人男性を促し、店を出て行った。
炎天下の中、最後まで白人男性は日本人の肩を抱きしめていた。
あの白人はあと少しで、日本人の彼に触れなくなるのだろう。
必死にすがりついているのが、痛ましい。
普通のカップルの修羅場だった。
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