「ごめん、愛してるの世界へ」in Yokohamaのイベントの日。
凄まじく未知の世界だった。
よもや自分がこのような催しに参加するようになるとは、思いもかけなかった。
夜中にテレビを付けた事がきっかけで、人生って変わるのね・・・。
しかも「バリでの出来事」にハマって、
「ごめん、愛してる」を見始めたので、
始めのうちはキャラの違いに戸惑ったり入り込めなかったのだ。
だが・・・やっぱりソ・ジソプは素敵だった。
これでもかという逆境の時に見せる辛い顔、一筋だけ綺麗に流す涙、つかの間の幸せの時間に見せる戸惑ったような嬉しい顔が、絶品。
ああ、どうしてくれよう。
今までちょっと商業っぽい芝居に出ると、楽屋口で俳優陣の出待ちをしている人達がいたり、毎日観に来る人を不思議に思っていた。
バイト先などで彼氏作ればいいのに・・・。
だが、好きな人が出来てみて分かった。
これは仕方が無い。
いても立ってもいられない衝動が起きてしまったのだ。
ファンになる人はきっと真面目な人なのだろう。
ここまで頑張らなければ好きとは言えない、という律儀なタイプなのかも。
さて、イベントだ。
興奮してさっぱり眠れなかったが、尋常ではなくテンションが上がる。
横浜まで行かなければならないなんて、面倒くさいわ~と、言いながら顔はへらへらと笑いっぱなし。
みなとみらいまでの道中、気がせいて大変。
好きな人と初デートする時のよう。
みなとみらい駅へつくと、さっそくファンらしき人を発見。
そのまま付いて行くと、会場に到着!
やはり年齢層は高め。
ペンライトやポンポンを持参するグループが沢山。
イベント記念グッズに行列。
席へ着くと、隣の席の人達は初対面同士らしいが既に打ち解けていた。ちょっと孤独。
映像が始まり、日本語の吹き替えの声で主人公ムヒョクのモノローグ。だが、ファンの乗りは今イチ。吹き替えの
声は人気が無いようだ。今か今かとジソプの登場を待っているのだ。
「もう~、ひっぱるのやめてほしい」という声。
オーストラリアを運転しているムヒョクの車がパシフィコ大ホールに向かっているらしい合成の映像が映る。
ファンの声が高まる。
楽屋から立ち上がりエレベーターに乗り、ステージへ向かうジソプの映像。
これは明らかに前もって別撮りされているが、まるでリアルタイムの様に感じられる。
登場した瞬間、会場中が凄まじく熱狂。
熱い!
なんて熱いんだろう!
私も興奮して涙腺が・・・。
まるで何千人ものファンが一体になった感じ。
こんな熱い経験は初めてだ。
本来は他の出演者達も出るはずだったが、急遽ジソプのみになった。
事実上ファンミーティングのようなものなのではないだろうか。
豆粒のようなジソプを双眼鏡で覗くがカメラで撮影された大画面を見るか悩む。
ジソプが日本語で挨拶。
1階席から3階席まで手を振る。
どうやら相当緊張して照れている。ひっきりなしに汗を拭いている。
イベントは司会の女性が質問をして
ジソプが時折「ダイジョブ」などと日本語を交えて答えたり、
吹き替えの男性や挿入歌を歌っている韓国人歌手がゲストで出演したり、
クイズ形式のプレゼントコーナー、
共演者のビデオ応援・・・というように進んで行った。
ジソプは雑誌やインタビューでの印象よりずっと誠実そう。
一番嫌いなのは嘘をつく事、
例えそれが善意であっても嘘は良くない、と真面目に語る。
苦手なものは虫、と言って恥ずかしそうにうつむいた。
なんとなく頭の回転も早く、人としてのスケールが大きい気がした。
ドラマを巡ってのクイズには早々に破れたが、
勝ち進んだ15人は舞台上へ上がり、サイン入りグッズをプレゼントされる。
隣の人が
「きっとハグとかしちゃうんだよ~、やだな~」
と言っていた通り、初めの小学生くらいの女の子をジソプが優しく抱擁すると、
会場から「キャ~!」という声。
皆羨ましいのだ。
抱擁によって歓声の種類が変わるのが面白い。
オズオズと言い出せない雰囲気のファンを察してジソプが抱擁してあげると
「よかったね~、ジソプ優しい~」的な歓声。
図々しく自ら手を広げて当然のように抱きつく人にはブーインング的。
実際
「信じらんない!」
「ちゃっちゃとやってよ!」と、声を荒げる声も。
私もお預け喰らった猫のような気分で観ていたが、
ジソプがグッズにサインして前屈みになる度に
素晴らしい胸筋が丸見えになることに気付いてから目線はそこに釘付け。
胸元覗き見るのは男性だけじゃないのだと、身を以て実感。
最後の人のプレゼントがなくなってしまい、
「何か自分のものをあげる」
と、身につけているものを探していると、
「ハンカチ!」と、ファンが叫ぶ。
先ほどから紫のハンカチで仕切りに汗を拭っていたのだ。
だが、ハンカチを渡してしまうとこの先汗を拭う事は出来ない。
どうするのだろう?と見守っていると小指はめていた黒い指輪を外す。
すると最後のおばさま、何と左手の薬指を差し出した。
ジソプが結婚式のようにハメてあげる。
夫や子供はいいのか!と、ねたましく思ったが、私であっても絶対左手の薬指出すだろう。
もし、左手の薬指に何かはめていたら外して、はめてもらうだろう。
最後にはジソプの歌!
主題歌の「雪の華」を熱唱!
「バリでの出来事」「ごめん、愛してる」の両方にカラオケシーンがあって、それが信じられないくらいドヘタだった。
あるファンの人が「下手なのは演技でしょう」と、何かのサイトに書いていたが、私は間違いなく音痴なのだと信じていた。
いくらファンでも、贔屓目だろうと思っていた。
あんなに下手なのに、何故カラオケシーンがあるのだろう・・・
下手だからこそ、下手なのが可愛いからあるのだろうか・・・と思っていた。
ところが、普通に上手だった。
歌手並みとは言わないが、高温の裏声も綺麗に出している。
とすると・・・あの音痴なカラオケシーンは本当に演技なのだ。
確かに、下手な方がドラマ的には面白いが、やってみると音痴の真似は難しいのだ。
あんな下手に歌えるって凄い・・・!
歌の後半で殆どのファン
(私も)は泣いていた。
と言う感じでジソプに益々好意を持ってしまった!
「これだけ大勢の人を俺の力で熱狂させてんだぜ!」的な傲慢さが全く無くて、ファンの熱い反応に戸惑い、驚きながらも感動している感じがした。
最後にはジソプの目もウルウルしていた。
また、ファンの人達も皆可愛らしかった。
普段だったらヤバメのおばさまも少女のような顔をしていた。
惜しむらくは、折角参加したのに他のファンみたいに
「ジソプssi~!」「サランヘヨ~!」
などと、叫べなかった事。
やってみようと思ったが、どうしても出来なかった。
中学、高校の時、コンサートに連れて行かれて楽しかったのに
どうしても他の人はやっているのにスタンディングが出来なくて一人座っていた。
友人に気を遣わせているのは分かったし、楽しかったのに出来なかった。
アコーディオンの先生のライブでも手拍子がやっと。
気持ちが高揚するとウチに籠ってしまう。
何故芝居をやっているのか不思議だ。
本当は飛んだり跳ねたり叫んだりしてみたいのだが・・・。
私はいつも夏に恋をする。
そういう時は自分でも
「あ、今女性ホルモン出てる?」と、分かったりする。
綺麗になった気分になる。
今日はあまり寝ていないにも関わらず、お肌の調子が良かった。
ああ、今年の夏の恋はこれなのかしら・・・。きゅ~ん・・・。