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生みのクルシミ

「台本は進んでいるか」と、いう電話が来る。
他意が無いのは分かるが、気がふれそうになる。
取り繕って「まさか!全然!」と、堂々と答えた。

恐れていた事態だ。
予定では苗場についた翌日にほぼ枠組みを作り、書き始める筈だった。
そうすることで自分を信用したかった。
だが、既に14日。
何故、スムーズに行かないかは分かっている。
焦りすぎているのだ。
焦ると機能しなくなるのが分かっているので、いつも相当早くから手を付けるのだ。
遅筆だと言いながら、本番直前に書き上げる作家さんを尊敬している。
自分だったら焦って自滅して、大らかな発想が出来なくなる。
とにかく落ち着かなければならない。
泣いたり、吐いたりして精神が大分疲れると、気持ちが穏やかになって来た。
今だ・・・!と、書き始めた。
おっかなびっくりだが、動き始めたのでほっとする。

ノムミに電話する。人と口をきくのは久しぶり。
レズについて語ったりしている内に2時間経ってしまった。
ノムミと話すと、元気になって書けそうな気持ちになった。

だが、数分後に絶望。
絶望の谷間に時折月の光が差し込む時もある。
少し救われたり、再び谷間に突き落とされたりしながら朝を迎える。
寝ている時も、一喜一憂をくり返す。
泣いたり、急にわくわくしたり、浮き沈みが激しい。

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